先が見えないことなど当たり前
世界的な規模で社会が変容している今、
先の見えない不安感に悩まされる人も
多いことでしょう。
けれど、これまでは先が見通せたのでしょうか。
半年先、一年先、三年先にどのようなことになっているか、
手に取るようにわかるほど明確だったでしょうか。
私には、とてもそうは思えないのです。
つまり、先が見えないのは、
何も今に始まったことではないということです。
先が見えるように感じたのは
ある程度の予測ができたというだけのことであり、
予測はあくまでも予測でしかありません。
社会レベルでも、個人レベルでも同じです。
先がわからないことなど当たり前。
生きていれば、どんなことでも起こり得る。
このように割り切ってしまうと、
ずいぶんスッキリするものです。
対処すべき問題は外側にあるのではなく
「わかっていたい」
「わからなければ不安」という
意識を抱いてしまう内側にあるのです。
写真:魚住心
いいなと思ったら応援しよう!
みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。