これが真の忠義だ

　主人の仰せであっても、他者から誹りを得たり、一大事になりかねないような事であれば、思いとどまるよう、よくよく申し上げるようにせよ。
　それによって残念な処遇を受けるようなことがあったとしても、苦しむべきではないぞ。
　よくよく落ち着いてお考えになり、なるほど道理だと理解されたなら、おおいに感心されることもあろう。また、神仏も必ずや報いてくださるものだ。

『仕事で活かす武士道』（内外出版社）

合戦が仕事の武士は、明日の命は知れぬ身でした。
ゆえに、明日死んでもいいように、
その日その日を悔いのないように生きることを目指したのでしょう。
それは、私たちとて同じことなのです。
今日も佳い一日を。