ブラッドブラザーズ 3/22
双子を妊娠した女性が働く先の子供ができない
女性にひとり譲ってもらえないかと聞かれ、
両方を育てる余裕もなかったことから
しぶしぶその提案を受け入れる。
貧しい家の方はミッキー、裕福な方はエドワード
と名付けられる。
それぞれ違う環境で育つが、
ある日、2人は出会ってしまう。
本人たちは面白い友達ができた、くらいにしか
思っていないが、親としてはバレたらと思うと
気が気ではない。
引き離そうとするが、そうやって言ったところで
子供が簡単に離れるわけがない。
結局、エディの母親が精神をおかしくした
ところで引っ越しすることが決まる。
ミッキーの母親は引っ越してしまうエディに
こっそり自分とミッキーが写った写真の
入ったロケットを渡し、隠しておくように言う。
この時の双子の馬鹿っぽさが突き抜けて馬鹿で
素晴らしい。本物の子供じゃなくて、
本人たちがやってるからね。
しかし、土地開発の立ち退きで結局徒歩圏内に
越してくる。お互い連絡をとっていたわけでは
ないし、寮制の学校と地元の学校だから、
すぐに出会うわけではなかったが、
ある日、ついに再開してしまい、幼馴染の
リンダも加えて3人でまた遊ぶようになる。
高校を卒業すると、エディは都会の大学へ
進み、ミッキーは工場で働き始める。
リンダを妊娠させてしまったミッキーは結婚。
エディとミッキーの溝は作られつつあった。
そして、決定的な一撃を与えてしまったのが、
ミッキーの失職である。ミッキーは家族を
養うために金が必要だ、と犯罪に手を染め、
逮捕される。そこからミッキーは精神を病み、
薬が離せないレベルになってしまう。にも
関わらず、薬なんか飲みたくないと突っぱねる。
リンダは仕方なく、議員となったエディに
頼んでミッキーの仕事をもらうが、
仲を疑ったミッキーにエディは撃ち殺され、
ミッキーは犯人として警官に撃ち殺された。
貧しさと教育と仕事とお金のそれぞれの
相関関係がすごく人生を左右しているのだ、
と思わされた。貧しい家の血を引くエディは
それにもかかわらず、議員になれるほどの知識を
手に入れることができた。一方、ミッキーは
落ちぶれていく一方で、犯罪にまで手を出したのは
他の手段を思いつくことすらできない、というか
選択肢がそもそも少ないことがありそうだ。
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