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レミゼ 1/26

厳選の2日目。まさかの超良席だったのでガン見してきた。

吉原さんは相変わらず強そうで怖い。と言っても多少は優しそうになったかもしれない。伊礼さんもまあまあパワーな感じなので、対決はまるでヒグマとクロヒョウの争いのようで迫力があった。

昆ファンテは最初は割と普通なのに徐々にミス・サイゴンのキムみたいな感じに覚醒していった。昆ちゃんは普通の声が大人と子供どっちの色もある感じだからファンテの幼さが抜けない、でも根っこは強い女性って感じが合ってて良かった。逆にいえば、エポは背伸びしてる子供だからどっちも向いてるんだろうな、と初めて気づいた。

屋比久ちゃんのエポは言うまでもなく、本当にハマり役だな、と思う。楽しみにしてたというか、3割くらいこれを見たくて取った、最後のお迎えシーンのファンテとエポのデュエット(?)のところが期待通りめっちゃきれいに混ざって聞こえてきて、これが見たかった!ってなった。

山田マリウスは相変わらずでろでろ浮かれポンチでおもろかった。特にカフェソングのきれいな絶望からの結婚式の温度差エグくて好き。ところで、カフェソングはなんか若干の手塚感を感じてしまうんだよな、仲間を守れなかった無念、みたいな感じだからか?

敷村コゼットは可愛い。再演なのにまだフレッシュさがあるのすごい。山田マリウスと揃うとこれ、恋愛の一番楽しいころだな、って感じでいい。

木内くんはやっぱりイケメンでも屈強そうでもない、でも、やる気に満ち溢れてる大学生感が強いアンジョでこりゃ革命成功できないわ、っていうリアル感もあっていい。落ちる時も一瞬耐えてこっち向いてから落ちていくから映えるし。

さて、一番楽しかったし、よく見えたのはテナルディエ夫妻だった。

まず、酒屋のシーンで、普段盗むシーンは見えてたんだけど、それをどう隠すかは見えてないことが多かったので、しれっと机のものが増えてたり、机の下にしまったり、あとは最後に旦那が吹きだす酒瓶におしっこ入れさせたり、色々やってるのが見れてよかった。パンは切れてなかったけど。

それに、コゼットを迎えにきたバルジャンによく見せようと香水を旦那にふってもらって臭っ、とされてるのも面白くて好き。

結婚式のメイクも2人とも酷いんだけど、樹里さんは割と盛り耐性のある強めの顔だからそこまで目立たなくても染谷さんはおてもやんみたいになってて本当に面白かった。しかも「マエストロ、マルゲリータ(イケヴォ)」とか言うし。

染谷さんと樹里さんなのでデフォルトは2人ともスタイルも顔もいい。うまく行けばプリンスとプリンセスになれたのに、こんな悪趣味な格好に悪趣味な仕事(?)をしているのが哀しさがあって、他の組み合わせでは感じない新しい解釈ができて楽しかった。この2人だったら美人局とか詐欺で稼いだ方が向いてそうなのになー、と。

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