愛されることの奇跡
〜Part2〜愛される側
Part1では『愛する側』の視点からお話しました。
今回は『愛される側』の視点からお話したいと思います。
簡潔にしたかったつもりが長文になってしまい、
そのことからも改めて思うのは、
『愛した人よりも、愛してくれていた人、の方がいつまでも心に残る』
ということでした。
まさに、Part1で申し上げた後悔する側になっております(^o^;
以下、私自身思い出に耽りたく執筆をしている部分もございます。
ご承知おきください。
尚、とても素敵な方でしたが、24年間愛し続けた彼とは別の人です✨
はじめに
歳を重ねると同時に与えられるより与えるほうが多くなってきた気がしませんか?
自分より家族のため、後輩のため、こどものため、など。
時々、心が枯渇しているような感じを覚えます。
・人のぬくもり、
・誰かに愛されているという安心感、
・辛い時に胸を貸してくれる相手、
・たまには誰かに優しくされたいなぁ、
と、思うことがあります。
何か辛いことがあったとき、
もし彼が今隣にいたら、、、と思ってしまいます。
『今の私』に必要なものを彼は持っている、、、。
だから『愛されていた』と思うのかもしれません。
自分で自分を愛しなさい
自分のご機嫌は自分でとりなさい
自分で癒しなさい
とは巷で良く聞く話ですが、
それでも人から伝わる温もりが必要な時もありますよね。
20代の時にお付き合いした彼はとても温厚で
私のことをとても大事にしてくれ
とても素敵な人でした。
当時の私は自信のなさからわざとワガママを言ったり、愛情を試すようなことをしたり、浅はかな行動をとっていました。
また自分の知らないところで母親が彼に迷惑をかけていたらしく、
様々なことが重なった結果、別れを余儀なくされました。
もっと大事にすれば良かったと未だに後悔しています。
もう一度彼に会えたら、「あの時は、ごめんね。」と、一言謝りたいです。
地元が一緒なので耳に入ってくるのですが、私と別れた後に付き合った女性と結婚をし、お2人のかわいいお子さんに恵まれ幸せそうだということです。
彼ってこんな人
・筋肉と優しさの塊
・サッカー大好き好青年 アマチュアチームで活躍
・いつもニコニコ笑ってる
・優しい反面、優柔不断
・人のことを悪く言わない
・とにかく私のことが大好き
・いつも一生懸命
・基本ボーッとしている
・老若男女みんなから好かれる
・「たくさん食べな」といつも言う
・私が太ると毎日電話してきて筋トレをやらされる。その時だけ鬼
〜出会い〜
クレーマーから救ってくれた救世主
出会いは友人に誘われた飲み会
なんと相手側メンバーに勤め先のクレーマーが!!(゚д゚)!
もう早く帰りたい!
一気に気分どんより・・・
案の定飲み会の席でも周囲お構いなしに苦情を言われ続け、、、
「生理痛が辛いので帰ります😊嘘」
と言おうとした時、
救世主のごとく遅れて登場したのが彼でした。
彼の登場で何故かガラリと空気が一変。
一気に穏やかな雰囲気へ。
偽の生理痛もどこへやら。
席替えで私の目の前に座った彼ですが、、、
何故か挙動不審。意味不明発言。
どうやら一目惚れをされた模様(^_^;)
惚気が入るので少々省略ですが、他の女の子に目もくれず終始私にだけニコニコと話しかけては、キョドっては、食べ物やら飲み物やら気を遣ってくれ、、、
少し空気察しようね、、、という、感じでした。
救世主な上にニコニコ攻撃で私も彼にいつしか惹かれていました。
※後に分かったのですが、彼は常にこんな感じで、私を落とそうと思ってわざとやっているのではなく、純粋に気持ちが抑えられなかったようです。
トイレから戻ろうとした時、、、
廊下で待っていたのは彼の先輩。
(本当は彼が待ってるのでは?と少し期待しましたが。笑)
「あいつ本当いい奴だから良かったら、なんたらかんたら。」
この時、彼は先輩からも信頼されるいい人なんだなと安心感を覚えました。
ビビビときた瞬間
彼と2人きりで帰った帰り道、
まだ緊張しているらしくて、何度も高校の部活何だっけ?ときかれ、、、
私も何度も「弓道部だよ」と答え、、、笑
そのとき
『あ。私この人と結婚するんだ。』
と思ったのです。
そして彼の方も帰り道、
『僕、konoha ちゃんと結婚するんだ。』
と思ったそうです。
その後はお互い天然の気があったので
漫才のような会話が続き、、、
帰宅後、私もなんだか不思議な高揚感で眠れませんでした。
彼は酔って爆睡だったようです。
翌日、彼からデートのお誘いがあり交際が始まったのです。
ちょっとだけ運命を感じた話
・車のナンバーがほぼ同じ。
・名前の漢字が1字同じ
・彼のおばぁちゃんと私の両親が仲が良かった。
・彼の従姉妹の家に家庭教師のバイトに行っていた。
・初デートで蛍を見に行ったとき、彼は白地に黒ドットのシャツ。私は白地に黒ドットのスカート。
・デートの時のコーディネートが何かしら被る。色だったり柄だったり。
大事にされていると思ったエピソード
彼も私も実家暮らしで、距離でいうと10キロくらい離れていました。
彼の家は街中に近く、私の家はかなり山奥で、猿も鹿もタヌキも出ます。
街灯は少なく薄暗い山道を登り切ったところに我が家があります。
そんな位置関係です。
【猪突猛進・我が家を駆け抜ける人】
① 熱を出してダウンした時、メールで風邪をひいたと伝えただけでスッ飛んできた。
両親いるから大丈夫なのに。
② 部屋に加湿器がないことに気づいたらしく、ポカリやウィダーなどを置いてすぐまたどこか行ってしまう。
③ また来たかと思ったら加湿器を買ってきてくれた。笑
④ やっと安心して我に返ったらしく、突然在宅中の両親のところに行き、「お邪魔します。」と挨拶にいく。
当時のことを母が言うには、こんばんはも何も言わず、誰かが急に入ってきてリビング横を走り抜け、かと思ったらまた走って出ていき、、、今のは何だ?誰だ?と父と目を合わせキョトンとしていたそうです。その後また、玄関から走ってくる彼をみて、あれはkonoha の彼氏か??泥棒か??みたいな感覚でア然としていると、すぐ戻ってきて、「お邪魔します。」と言われ、
今かい!!(〃∇〃)君かい!という感じで。
両親にも私を大切に思う気持ちが伝わったようでした。
【山の神ですか?】
10キロの坂道を酔っ払いが走る
私の父は昔ながらの厳格な人で、社会人になってからもかなり厳しく躾けられました。
彼とお付き合いする時も、料亭の予約を取り交際を認めてもらうために彼も頑張りました。優しさの反面優柔不断なところが気になるものの、誠実そうな彼に父も安心し交際を認めてもらえたのです。
父は、とにかく門限やら態度やらと20歳を過ぎても様々なことに厳しく、時に理不尽なことも言われては逆らえず、それでもなんとかやってきました。
その日も父に叱られ、耐えきれず彼に泣きながら電話をしたところ、サッカーチームの飲み会の最中でした。
飲み会なら仕方ないか、、、
と、電話を切るとすぐメールが来て、
「今から行く」
え?飲んでるよね?タクシーで来れば高くなるし・・・
大丈夫だよ、とメールしても音沙汰なし。
きっと酔い潰れたんだろう、、、
真冬の夜11時過ぎ。
私は泣き疲れていつしかウトウトこたつで寝ていました。
彼とのメールのやり取りから1時間経ったか2時間経ったか
その時
ガタガタ、と物音が。
玄関に行くとひょろっと大きな男の人の影。
メールがはいる。
「着いたよ」
彼:「飲み会抜け出して走ってきた。」
はい?・・・?
なんで?
私:「タクシー乗れば良かったのに。」
彼:「あ、そうか。でも拾う時間もったいないし。」
(拾ったとしても確実にタクシーの方が早い)
私:「せめて自転車で来ればいいのに。」
彼:「自転車も飲酒運転だめだよ。」 (知らんかった)
彼:「大丈夫?何があった?」
いやいやいや、驚きすぎて父親に叱られたことなんて吹っ飛んでる。
むしろ走って来てもらう程のことでもなかったのでは?と、申し訳なくなってしまった。
というか、、、電話で良かったじゃん_φ(・_・
汗すごい、、、ハグしたい?!やめて(-.-)汗…
あなた、山の神ですか?サッカーじゃなくて駅伝選手?!
この他、彼の優しさ天然さ純粋さ満載小エピソード
① 私が大胸筋と上腕二頭筋が好きだと話すとジムに入会しデートそっちのけでジム通い
数ヶ月後、、、嬉しそうに
「konohaちゃん、見て。」とドヤ顔
(それよりデートの時間とってよ、とちょっとモヤモヤ)
上半身を鍛えるとサッカーのパフォーマンスが悪くなるらしいのに、、、。
② 横断歩道で大きな荷物を持っているおばあちゃんを見て、
ヒョイっとおばあちゃんをおぶりスタスタ渡る。
③ 勤務先のいじめストレスで、突発性難聴からのメニエール症候群になってしまった時のこと。
ある日の朝礼で倒れてしまい、身動きとれず彼に電話すると上司に事情を説明しすぐに迎えに来てくれる。
立てない私をお姫様抱っこで運んでくれ、病院に付き添ってくれる。
(鍛えた筋肉が役にたった瞬間)
④ 一緒に旅行に行った時、靴擦れができてしまって歩けない私をずっとおぶって移動してくれた。
⑤ 泣きそうなくらい足がだるかったとき、彼がマッサージをしてくれ、
いつしかウトウト眠ってしまい、ふと気づくと彼が汗だくになってマッサージを続けてくれていた。
⑥ 職場でイジメに遭っていて毎日出勤することが苦痛な中、
毎朝励ましメールをくれた。
⑦ 誕生日は両親の喧嘩や嫌な思い出ばかりある私に、
これからは楽しい誕生日を迎えられるようにと、毎年大好きな花のミニブーケをくれた。
男は星の数ほどいないんです
男なんて星の数ほどいるよって、失恋した時の決まり文句ですよね。笑
でも、『愛してくれる人』は小指の爪で砂をすくって残るか残らないかくらいのようなものに感じます。
しかも歳を追うごとに出会いは減る、、、それを肝に銘じて!
とあの頃の自分に言い聞かせたいです。
失って初めて気づくその尊さ
失って初めて気づく
ことあるごとに気づく
人生経験を積んでくると余計にその貴重さに気づく
付き合っているうちは彼の優しさが当たり前のことのように思えていました。恋愛経験もないですし、男性はこんなものなのかな?って。
時に彼の優しさが鬱陶しく感じることも正直ありました。
でも、彼のような人にその後出会っていません。
10キロの坂道を、猪や猿に襲われるかもしれないのに、走って来てくれる人なんて後にも先にも彼のみです。私の中では生きる伝説です。
私を愛してくれたあの人はもういないのです…。
最後に
最後までお付き合いくださりありがとうございます。
もしまた大切な人に出会えたら、
心から寄り添い優しさに満ち溢れた関係を築きたい
今日もハッピーで穏やかな日でありますように🍀