あなたの作品は安全ですか?絵画の地震対策
日本付近には、4つのプレート(太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北米プレート)が接しており、世界でも有数の地震大国となっています。
日々の小さな地震はもちろん、時には大きな被害が出るような大地震に見舞われることもあります。
そこで心配なのが、展示している絵画作品の落下や衝突による破損です。
特にワイヤー吊りで展示をしている作品などは、地震の揺れにより振り子のように大きく揺れ、作品付近に人がいた際にはケガに繋がる恐れもあります。
大事な作品を守るため、そしてその作品を観る人を守るため、絵画の地震対策を見直してみませんか?
ストッパー付きの展示用フックを使用する
展示用フックはU字型のタイプが一般的ですが、中には上部にストッパーが付いた地震対策用のフックもあります。ストッパーが付いていることにより、作品の脱落を防止できます。
●ストッパー付きフック①「アートフック」
ステンレスのピンまたはスリムビスを用いて壁面に取り付け、額につけられた紐や金具を引っ掛けて使用します。
●ストッパー付きフック②「MOフック」
ニューヨーク近代美術館の依頼でデザイン・制作されたスマートな形状のフックで、よりすっきりとした展示が可能となりました。
補助金具を取り付ける
すでにストッパーがないタイプのフックを使用している場合は、専用のストッパーを後付けすることで脱落を防止することができます。
ワイヤー吊りで展示した作品は、吊り下げた作品と壁面を固定する補助金具を取り付けることで壁や作品同士、人への衝突への対策が可能です。
●補助金具①「ファームフックストッパー」
フックの先端に取り付けて、脱落を防止します。ネジ止めのため、盗難防止にもなります。
※タキヤ(株)のファームフック「NT-FHO 100 / 70 / 55」シリーズに対応したストッパーです。(全3サイズ)
※「NT-FHO 120-20 / 120-30」シリーズ対応のストッパーもございます。
●補助金具②「AS耐震金具」
額等を吊下げて展示する際に、AS耐震金具を額縁の下部に取り付けピンで壁面に固定することで、壁と作品、或いは作品同士の衝突を防ぎます。
●補助金具③「 額倒れ止めクリップ」
ワイヤセットで吊られた額の前倒れを防止するクリップですが、ワイヤーと壁面へ固定して額の揺れ防止としても使用できます。
ワイヤーをクリップで挟んで、額の裏側、或いは壁側へ固定します。
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補助金具をひとつふたつ増やしたり、フックを取り換えるだけで、いつ起こるとも知れない地震から大切な作品を守ることができるかもしれません。
いま、もう一度、絵画作品の展示方法を見直してみませんか?
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