近衛寮放送室Vol.2《ななさん》のお手紙

ワンダーウォール、ドラマ版劇場版、何度か拝見しました。そして、写真集は毎日目を通すほど愛読しています。キャスト皆様方の表情がなにより素敵で、一生懸命で魅入ってしまいます。

自分には縁遠い場所だから、皆がなんでこんなに必死なのか分からなくて、それが彼らのいる場所だからって言われても近衛寮じゃなくても良くないかって何回も思ったんです。

でも何回も見ているうちに、彼らがなにより自分らしく入れる。その自分らしさを受け入れてくれるのが近衛寮だったんだって近衛寮じゃないといけなかったんだって自分で納得させることが出来てその場所があることが何より幸せなんだねって見てて強く思いました。そう思わせてくれました。

わたしはあまり自分の場所を見いだせないでいます。いつもどこか急かされてたり、自分で急かしたり、その点で言ったら羨ましいなども思いました。自分の場所てどうやってみつけることができますか？？なにをもってそこを自分の場所だって自信を持って言えますか？
志村くんどうですか？？

この場をお借りしまして、この度は映画公開おめでとうございます。
今この状況ではありますが、たくさんの人に見てもらえる作品になりますように、そして1人でも多くの人に自分と向き合える作品になりますように。

⇨✉️志村役・岡山天音の返信

僕も志村に聞いてみたいです。
志村だったらこのお手紙に何と返事をするのか、志村は僕にとって、憧れの人でもあるので非常に気になる所です。

ななさんからお手紙をいただいて、志村には遠く及びませんが、僕個人として思う事がありました。僕が僕に向けた書き残しと思ってお読みください。
自戒の念を込めて書かせていただきます。

どんな場所にも居心地の良い瞬間と悪い瞬間があると、常々思っています。
志村もあの大好きな寮を守る為にとても苦しい時間を強いられています。
志村も何かに急かされながら、自分を急かしながら、あの寮で日々を過ごしていると思います。

家族が居る場所も、親友が居る場所も、恋人が居る場所も、途方もなく愛おしい場所で、途方もなく苦しい場所であると思います。
自分が今居るのがどこであろうと、その場所を見つめ、愛着を持ってあげる事が「自分の場所」と出会う方法のひとつなのでは、と僕は思います。

志村には「全然違うよ」と言われるかもしれせんが。
でも志村は優しいので黙って頷いてくれる気もします。