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ドラキチ合宿『エルドレインの王権』~「単色環境」をいざ制覇!~

Text by このゑ@moriyasu

 先日、プレリリース開催日の9月28,29日と発売週の10月5,6日の2週間にわたって『エルドレインの王権』ドラフトの練習合宿が都内で開催されました。今回もまとめとして今回の記事を公開させていただきます。

 まずこの練習合宿についてあらためての説明になりますが、BIGsの河浜さんが主催する『ドラキチ合宿』として定期的に開催されているものであり、レベル・プロを含む多数の競技プレイヤーたちが参加しています。


セットの発売日ごとに開催されていますが、直近で大きい大会が予定されているとやはりドラキチ合宿も普段より賑やかになります。

 前回7月に開催された『基本セット2020』の際には直後にグランプリ・千葉2019や日本選手権も控えていて、参加者の方がたの熱意の高さはもちろん、多数の読者の方にも記事を多数ご購入、ご好評いただきました。ありがとうございます。今回から、売上の一部を合宿運営費に回す形をとることができました。引き続きご協力のほど、よろしくお願いできればと思っています。

 また、実際に合宿に参加したプレイヤーの戦績についても、今回は報告します。まず合宿の常連参加者であるコジマ ヨシフミさんがグランプリ・千葉2019にて初日全勝を決め、もう少しでトップ8という素晴らしい成績を残しています。

(イベントカバレージより初日全勝者ショートインタビュー)

 そしてなにより、河浜さんと同じくBIGsに所属する中道 大輔さんがグランプリ・千葉2019にて見事優勝を果たしてくれました。

あらためて、おめでとうございます!

個人的にボードゲームなどで遊ぶこともある仲で、待望ともいえる優勝の瞬間を間近でみれてうれしかったです。

(Bigwebより本人著のイベントレポート記事。実戦練習の項目にてドラキチ合宿と当記事についてふれてくれています。)

 コジマさん、中道さんともに今回の合宿にも参加していて、その他にもBIG MAGIC所属プロの松本 友樹さんを筆頭にリミテッド・グランプリ優勝経験者複数人が参加する非常にハイレベルな練習環境となっていました。

 なにより今週末に開催されるグランプリ・バンコク2019のフォーマットが『エルドレインの王権』リミテッドです。合宿参加者の多くのプレイヤーが参加予定とあってバンコクに向けた大規模な練習としては、ほぼ唯一のタイミングということもあり、参加者30数名の盛況となりました。

今合宿の前提についての説明はこのあたりにさせていただいて、早速『エルドレインの王権』ドラフトの話しをしていきましょう。

『エルドレインの王権』ドラフト、全33卓分記録

 今回も合宿期間の全てのドラフト卓を集計しました。33卓264デッキ分のデッキカラーと戦績(当たり)の記録がつけられています。

[表データ①:33卓分原本データ]

33リスト

この表データ①を基本に分析をしてゆきます。それぞれの項目に合わせた表を作成しています。また表データ①を含めていくつかのデータは、末尾にエクセルデータとして後ほど追記で配布予定です。

・色別デッキ使用数・順

[表データ②-1:分類別デッキ数]

分類


データ①の記録を一瞥して気づく点は、「単色系デッキ」の多さでしょう。過去数回に渡ってのまとめ記事においても、ここまで単色系デッキの数が多いドラフトは存在しません。これまでの記事は「2色デッキ10種類」が前提となった書き方でしたので、書き方を変えていきます。

[表データ②-2:単色+組み合わせ数]

タッチカラー数

 まず分類を表データ②-1と②-2にまとめました。表データ②-2以降の表は基本的に降順(大きい順)にソートした画像を添付しています。

「完全単色」が21デッキ、「白単タッチ赤」(表中のタッチカラーの表記:白青黒赤緑⇒wubrg)のようなタッチカラーを含む「単色+」が44デッキ。

 合わせて21+44の65デッキということで、「全体264デッキのうち約25%」が単色系デッキとして構成されています。これは「1卓のうち2人が単色系を組んでいる」ということです。

 逆に3色以上は21デッキであり完全単色と同じ「全体の8%」までに収まっています。「卓のうちに1人もいない」ことも珍しくない数であり、統計的に『単色系か2色でまとまる』というのが『エルドレインの王権』ドラフトの基本となるようです。

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