ガレージを建てた 5 - 床の塗装編 -
今回は床の塗装編である。完成状態はこんな感じ。
床はコンクリートで仕上げてもらったが、コンクリートは多孔質なので油などがよく染みる。整備しているとどうしても油は落ちてしまうので、床が汚くなる前に予め塗装しておきたかった。業者さんの塗装はとても美しいが、さすがにお財布が限界なのとそんなに広くないので自家塗装することにした。
色は明るい緑にした。黒いテカテカした床は、車両を展示して見せるためのガレージにはとてもかっこいい。ただ、整備場所の床としては不適切だ。ボルトを落とした際に見つけられない自信がある。グレーも同様で、床に油が落ちているのに気づかず滑りたくもない。普段、何気なく見ていたが、整備場所の床が明るい緑なのはきちんと理由があるのだ。(ああ、バイクを飾るための床がピカピカなガレージもほしいな・・・)
土間コンクリートの水分で塗装が浮いて剥がれるため、床の塗装は打設から4週間以上経っていることが望ましいそうだ。今回は、微妙なタイミングだが、コンクリートの打設から22日経過した時点で実施した。
かかった費用、使った塗料、道具等
費用は全部で3.5万円くらいだった。(塗り面積約35m2)
・アトミクス フロアトップ 5000 #15 ライムグリーン 9,000円
・アトミクス プライマー #800 13,000円
・アトミクス 合成シンナー No.2 (うすめ液) 3,500円
・珪砂 6号 600円
今回は アトミクス フロアトップ5000 #15 ライムグリーン 15L缶を使った。
参考までに、#15 ライムグリーンの仕上がりはこんな色である。滑り止めに珪砂を撒いたので、表面は滑らかではなくザラザラしている。
他に、
ペイントローラーとハンドル、隅を塗る100mm幅と広く塗る225mm幅の両方
ローラー棒(奥まると手が届かん!)
塗り皿
他に使い捨てスリッパ、塗料を小分けするための500ccカップや珪砂用のバケツ等を用意した。
塗装
塗装までの流れをなんとなく
1/5 清掃
ホコリは塗装の大敵である。ほうきで掃き出し、集塵機や掃除機できれいにしよう。以後、ホコリの発生を防ぐため、使い捨てスリッパがあるとよい。
2/5 養生
壁、基礎、床をマスカーで覆い、不必要な場所に塗料が付着しないようにする。マスカーは、レジ袋のような薄いポリエチレンシートの端に養生テープがついており、簡単に覆って留め、ペンキの付着を防ぐことができる。
使用したマスカーはこれ。幅550mmで基礎や細かい部分を覆い、1,100mmや1,800mmのもので床や作業スペースを作った。1巻25mだが、余っても将来的に簡易塗装ブースを作ったりするのに活躍するため、多めに買っておくとよい。
養生が終わった状態。ローラー台の周りはペンキが飛散するのでマスカーは1,800mm幅のような広めのものを、作業中に歩いて破る可能性もあるため、2重に敷設しておいた方がよい。
預かっていた海外出張中の友人の車もぐるぐる巻きにして遊んでみた。
ぶっちゃけると、塗っている時間よりも養生している時間の方が長い。
3/5 プライマー塗装
ここからやっと塗装である。待ち時間が長いので、朝一番からの作業が望ましい。
まずはプライマー。下地剤であり、塗料がコンクリートにくっつくのを助ける。メーカーによると6kgセットで30m2 を塗れるそうだが、足りなかったなあ・・・厚く塗ってしまったようで、塗れたのは 24m2 くらいだと思う。使ったのはこれ。
ローラーの毛が落ちると仕上がりが汚いので、塗る前に屋外でガシガシと揉んだ。奥の端っこのマスカーとの際を塗り、内側を塗る、マスカーとの端を塗り、内側を塗る・・・の繰返しで塗っていった。
塗った後はこんな感じ。写真に青い棒が写っているだろう。今回大活躍してくれた棒で、これが無いと手が届かずにこの広さを一度に塗れなかった。
次の塗料の準備、ローラーの交換や珪砂の準備をしながら指定通り3時間待った。
4/5 塗料 1回目と珪砂散布
やっと1回目の塗料である。新しい塗料受け皿・ローラーへ交換して、粘度が高くて塗りにくければ、指定のシンナーを入れて薄めた。(薄めたのは5%くらいかな)
この際、すべり止めのために珪砂を撒いた。プロは散布機を使うが、私は一度しか使わないので、今回は力士の土俵入りのように撒いた。広く薄く撒いたつもりなのだが、よく見るとこの写真の左下のように不足している箇所がある。・・・どうせ私が使うのでよしとする。
珪砂を撒き終えたらそのまま乾燥させる。2回目の塗装までの乾燥時間の指定は2時間以上だったので、余裕をもって3時間待った。ローラー等を再利用したければ、今のうちにシンナーで洗って、そのまま固まらないようにシンナー漬けにしておく。
なお、珪砂はむき出しの状態だが、2回目の塗装で塗料に閉じこめるので、今は砂むき出しの状態でよい。
5/5 塗装 2回目とマスカー剥がし
2回目の塗装、珪砂も撒かないので塗るだけである。塗料が乾く前にマスカーを剥がすべきだが、剥がれないようにゆっくり剥がそう。なんなら、マスカーと塗料の間にカッターで切るようにして剥がしてもよい。
私は雑にマスカーを剥がし、1箇所塗装をはがしてしまった・・・
塗装後
一番出入りの激しい場所で2年経過した塗装がこんな感じ。右側はプライマーあり、左側はプライマー無し。プライマー無しの方はバイクのサイド・センタースタンドで削れたり物を落とした際に剥げているが、右側は剥がれなく付着している。(正確には、プライマー無しと書いたが、塗料を50%希釈するとプライマー代わりに使えるよというメーカーの記載通りに、プライマー代わり、1回目、2回目と塗料を3回塗った。)
反省点
・マスカーを剥がすときは乾燥する前にゆっくり行おう
・奥の乾燥後にしか剥がせない場所等は、カッターで切りながら剥がそう
・プライマーは効果あり、ケチるな