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期日前投票に行ってみた話

「投票に行こう」と小学校で参政権を習った時から言われてきた。

「投票に行くことは政治への参加」
「清き一票が国を変える」

考え方としては間違ってない。
でも現実はどうか。実際は投票に行ったところで政治も国も簡単には変わらない。選挙の結果は一票一票が積み重なった結果だが、たったの一票差で当選者が変わることだってない。

その割に、投票に行くことはコストが高い。貴重な休みである日曜日に、雨でも雪でもわざわざ投票所まで出向いて票を入れなければいけない。しかもその日曜は、政治家の都合で数週間前に突然決められる。場合によっては投票所がやたらと遠かったりもする。
世の中がそう簡単に変わらない割に、精神的にもスケジュール的にもコストがかかる投票に毎回欠かさず行くモチベーションを保つことは、今の日本人にとってかなり難しい。私も大学生の頃や社会人になってすぐは、「行けたら行く」程度だった。
 
そんな私が初めて期日前投票をしたのはコロナ中だった。そもそもの投票だって面倒なのに、期日前投票なんてもっと面倒くさいと思っていたのだが、調べてやってみたら、かなり楽だった。
 
私が感じた期日前投票のメリット

①時間的制約が広くなる
平日含め、デイタイムではあるものの、幅広い日程で投票に行くことができる。日曜に予定を入れられるし、スケジュール的なハードルが下がった気がした。
 
②投票所が空いている
当然のことだが、期日前投票を行う人は多くはないので、投票所で待つことや、独特の緊張感の中で投票することがなくなる。個人的にはこれはかなり精神的に楽だった。
 
③臨時の投票所が指定の投票所より行きやすいことがある
一度ぜひ、ご自身の地区の臨時投票所がどこか調べてみてほしい。私の場合は、臨時の投票所のほうが駅から近く、かなり行きやすかったので、仕事の行き帰りに寄って投票することもできた。
 
それでも投票は面倒くさい。期日前投票についてあらためて調べることも面倒くさい。行ったところで簡単には政治は変わらない。でも私には今年、投票に行く理由がまた一つ増えた。自分の子が投票権を持った時に「なぜ日本の大人たちはこんなに政治に無関心なのか」「大人たちの無関心の結果が今の日本だ」「自分の親も政治に無関心なせいで今の日本があるのか」とガッカリする世の中にしたくない。
私たちの一票はちっぽけで弱っちい一票だけど、それでも投票しないと投票率は下がって行って、投票率が下がれば下がるほど、私たちの一票は軽視される。まずは自分の一票から、それだけでは変わらないけどその一票から、投票を積み重ねていきたい。
 
期日前投票は、私にとって、票を積み重ねるための選択肢を一つ増やしてくれた。
投票に行くことが大事なことはわかっている、でも面倒くさい、というあなたへ。一度期日前投票について調べてみてほしい。そして一緒に票を投じてくれませんか。


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