みんなで作るカフェ
"みんなで作る、カフェ"
僕は独立から一貫して、"みんなで作る" を軸にお店作りをしてきました。
放浪のバリスタ(=出張コーヒー屋)からCOWRITE COFFEE、そして絲と糸になっても変わりません。
そのコンセプトの根幹にあるのは、『一人一人に必ず魅力がある』という信念です。
誰もが良いものを持っている。
自分の考えや作るものだけが優れているわけではない、という価値観があるからです。
僕のコーヒー屋は、自家焙煎ではありません。
糸魚川の自家焙煎珈琲屋さんの豆を使わせて頂いて、コーヒーを淹れています。
それは焙煎ができないからではなく、上の理由からあえてそういう選択をしています。
(実際、立ち上げ初期は自家焙煎してました。)
食材は地元の農家さんから仕入れ、イベントは地元の事業者さんとコラボで行っています。
僕の仕事は、その方たちの魅力を引き出すことだと思っています。
上手く組み合わせて、魅せ方を工夫して届ける。
それが僕の得意なことであり、出すべき価値だと信じています。
そして、なぜそれができるかというと、僕は関わってくださっている農家さん、事業者さんのことが大好きだからです。
これはおべっかではなく、本気で思っています。
自家焙煎珈琲屋の樵cafeさんには、毎週のように通っていますし、
家では製茶問屋の正香園さんのお茶を飲みます。
毎週のように、豆菜食堂さんのカレーを食べて元気をもらっています。
早川のいちご農家・百姓や伝六さんへは、自転車で40分かけて挨拶に伺いました。
どうしても会ってお話ししたかったからです。
自分が本当に好きな人・ものだから、本気でおすすめすることができます。
そして、その好きな人やもの同士が組み合わさり、新たな魅力が生まれる。
それが、僕にとって最高に幸せな瞬間です。
まるでアベンジャーズが揃ったときのような感動です。笑
そして、それは農家さんや事業者さんだけでなく、お客さんも一緒です。
お客さん一人一人にも魅力があり、良いもの(=アイデアや価値観)を持っている。
それを信じています。
それを体現しているのが、定期的に開催している新メニュー開発イベントです。
お客さんと一緒に新メニューを決める。
試食して頂き一番いいと思ったものに投票をして頂くだけでなく、感想や意見を頂きます。
実際に、それを反映してメニュー化しています。
そうすると、自分たちだけでは思い付かなかったような素敵なメニューが誕生するんです。
そして大事なお客さんと一緒に決めたメニューだから、より一層愛着が生まれます。
さっきの農家さんや事業者さんの話と一緒です。
お客さんの魅力が詰まった新メニューです。
そうして全体として、僕だけでなく農家さんや事業者さん、お客さんと一緒に作りあげたカフェになる。
"みんなで作る"
これが良いお店作りに必要だと思っているし、これから生き残っていくお店として大切なことだと考えています。
何より、僕自身がそういうお店作りが好きです。
好きだからやっている。
いろいろ理由はありますが、これが一番大きな理由かなと思います。
最後に少しお知らせをさせてください。
話の途中に出てきた "新メニュー開発イベント" ですが、5月も開催します。
よかったらご参加ください。
▼詳細はこちらから
※完全予約制となります。
※定員に達し次第、締め切りとなります。
"みんなで作る" をぜひ感じていただけると嬉しいですし、直接お話ししたいです!
最後に。
絲と糸と一緒にお店を盛り上げてくれる、農家さんや事業者さん。
足繁く通って頂いている、お客さん。
大げさではなく、みなさんのおかげでお店が続けられています。
本当にありがとうございます!