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白馬カフェ巡りレポート

僕にとってカフェ / コーヒー屋は、ライフワークであり、まためぐる対象としての趣味でもある。

遡ること5年前。

僕は心気症という精神疾患を患っていた。

簡単に言うと、自分は病気なのではないか?死んでしまうのではないか?という強烈な思い込み。

そのことが四六時中、頭から離れず、他のことが手に付かない。

病院を転々とし、検査を受けては異常はないと言われ、そんなはずはない、とまた病院に通う。

そんな毎日を送っていた。

そのときにカフェ巡りという趣味に出会った。

趣味というよりも、自分の気持ちを半ば強制的に外に向けるための、自分に課した課題であった。

カフェを訪れては写真を撮りInstagramに上げ、文章にまとめてブログを更新した。

1日に多ければ5件、取り憑かれたようにカフェを巡った。

それはそれで別の病気なんじゃないか、という気もするが、そうでなければ心気症の症状に押しつぶされそうだった。

週一で心療内科に通院し、精神安定剤を服用してもいた。

それくらい精神的に追い込まれていたし、それを緩和してくれたのがカフェ / コーヒー屋という存在だった。

だから、そういった人々の心を癒したい、という想いで店をやっている、というわけではない。

独立をしたときに、狂ったように巡っていたカフェやコーヒー屋以外に、興味のあるものがほとんどなかった、というのが本当の理由だ。

好きなことを仕事にする。

というと非常に聞こえがいいが、今振り返ってみると消極的な消去法的な選び方だったと思う。

その当時の名残で、旅に出ると今でもカフェ巡りをしてしまう。

カフェを巡らないと落ち着かない身体になってしまったような気がする。

観光名所そっちのけでカフェを探している。

今回は白馬に来たにもかかわらず、アウトドアアクティビティなどは気にも留めず、スタバでこの文章を書いている。

意味が分からない。

しかし、妻もカフェが好きで大変助かった。

そうでなければ、カフェに行けないムズムズで、気がどうにかなっていたかもしれない。

そぞろ神のものにつきて心をくるはせ、道祖神の招きにあひて、取るもの手につかず。

松尾芭蕉「奥の細道」

旅に出なければいけないような気がして仕方ない、と謳った松尾芭蕉のごとく、カフェに行かなければならないような気がするのだ。

松尾芭蕉も何かの精神疾患を患っていたのだろうか?

よく分からない。

とにもかくにもカフェやコーヒー屋を巡らなければいけない身体になってしまったので、白馬に来てもカフェを巡った。

安心してほしい、スタバだけではない。

ここまでで半分くらいの文量を使ってしまった(1000/2000文字)。

カフェ巡りレポートの部分は簡潔に記したい。

白馬駅前にある「HAKUBA COFFEE STAND」は、海外感の溢れるコーヒースタンド。

駅に降り立つと、その存在感のある出立ちに目を奪われる。

僕はこういうお店はやらないが、世界観が表れ反映されているお店はとても好きだ。

店主の方も、すごくこのお店にいそうな雰囲気と人柄を持っている。

この人のお店なんだなというのが、外装から内装からメニューから溢れ出している。

非常に好きだ。

コーヒーはブレンドが数種類と、10種類を超えるシングルオリジンから選べる。

シンプルなホットドッグは、肉肉しくて、パンもふわふわかつ香ばしく絶品。

とても好き。

総じてとても好き。

たぶん、帰りの電車に乗る前にもう一回行く。

ところ変わって、エコーランドというエリアに移動する。

白馬駅からタクシーに乗って、だいたい10分くらいだっただろうか。

とにかく1400円だったというのは覚えている。

なかなか良いお値段がする。

エコーランドはカフェが密集しているエリアで、徒歩で数軒のカフェを巡ることができる。

そう考えると、1400円で駅から移動できるのは安いかもしれない。

異国情緒漂う店構えが素敵な「SOUNDS LIKE CAFE」。

ここへは昼食のハンバーガーをお目当てにやってきた。

とびきりジャンキーなやつ。

こういう雰囲気のカフェにある、ああいうハンバーガーをたまに食べたくなる。

この気持ちはなんだろう。

どどんと肉厚なビーフパティと皮付きのサクサクのフライドポテト、これは最高である。

バーガー食ってる、って感じの満足感が確かにここにある。

とてもよい。

コーヒーはたぶん基本浅煎りめな感じ。

カフェラテを注文したが、浅煎りのあの独特の香りが口の中に広がり美味。

たしか、ここのバリスタさんは、オーストラリアで修行をした方だった気がする。

オーストラリア系のカフェは、やっぱりエスプレッソがうまいと定評がある(今野調べ)。

浅煎りコーヒーとジャンキーなハンバーガーのコンビに心躍りながら、店を後にする。


簡潔にまとめているはずだったが、もう2000文字になってしまう。

あと50文字で。

とテキストを打っているうちに、あと30文字になってしまった。

なので、続きは次の記事に書きたいと思います。

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