真っ直ぐな心(105)

こんにちは、紺野うみです。

神道で大切にされている言葉に、浄明正直(じょうみょうせいちょく)というものがあります。

その意味や心の詳しいお話は、過去に執筆したこの記事でじっくり掘り下げているので、ぜひ読んでみてください!

そして――「浄明正直」の中の一文字である「直」なおく、というもの。

これは、人が大切にするべき「素直さ」ということなのですが、この時代はどうにも、人がたやすく失いやすいもののひとつであるように思えてなりません。

自分の身に起きることのすべては、心の在り方から派生してゆくものです。

だから、できるだけ心は真っ直ぐに生きていたい……それを願いながら。


人生は真っ直ぐから始まる

私たちは誰しも、この世にやってきたばかりの頃は、ものすごく真っ直ぐで透明な心で生まれてきたはず。

それがいつしか、世の中にあるいろんな毒にさらされたり、泥にまみれたりして姿かたちを変えていってしまうのです。

もちろん、それによってさらに自分の心を磨いてゆけるなら、それに越したことはありません。

骨のように一度折れてしまったことで、再びくっついたときにより頑丈になる……そういう「再生の力」を忘れなければ、また真っ直ぐな心を取り戻すことはできますから。

でも最初の「真っ直ぐ」を忘れて、曲がってしまったことに気がつけずにいるのだとしたら、どこかで「自分のピュアな部分」を思い出さなくてはいけないような気がします。

そのために必要なのは、自分の心に正直でいること、言い訳をしないこと、誤魔化さないことです。


ありのままの感情を自覚する

自分の心をピュアな状態に戻していくためには、頭で考える物事ではなく「感情」の方をできる限り「そのままの状態」で自覚すること、受け止めることだと思っています。

それは、よろこびも哀しみも怒りの感情も……。

「そのままの状態」というのは想いの根っこの部分であって、「その感情におぼれたり振り回されたりしましょう」ということではありません。

むしろ、至極冷静に「こういう感情が胸の内側にあるな」と自覚できることが重要なのです。

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