体と心(065)
こんにちは、紺野うみです。
これまで、バリバリの物質重視社会として流れてきた世の中が、これから少しずつ変化してゆくような気がしているこの頃……。
目に見えるもの、形のあるもの、確かめられるものばかりが「価値」や「財産」として扱われてきましたが、これからはどうなるでしょう?
私は以前から、特に強く残念に思っていたことがあるんです。
それが、この世における「体」と「心」の扱いの差、のようなもの。
この世の誰もが必ず持っているのが「体」と「心」で、その両輪ありきの人生なはずなんですけれど……「体に比べて、心って雑に扱われすぎじゃない?」と思うんですよね。
今後への希望も込めて、今日はこんなテーマを語らせてください。
心にも健康診断は必要だと思う
体のことに比べれば、形ないものである心のことは、特に「正しく捉える」ことがものすごく難しいことなのだと思います。
体のことなら、私たちには「健康診断」がありますよね。
たいてい1年に1度くらいの頻度で、自分の体の状態について調べてもらって、考えたりする時間が自然に持てるわけです。
病気があるかどうか調べる検査も、体の隅々まで、さまざまな方法が編み出されています。
それに、健康に関する情報や世間的な関心度は、かなり高いと言えるでしょう。
テレビ番組などでも、体の健康や病気にまつわる知識を得られる、さまざまな特集が組まれていたりしますから。
でも……心の方はどうでしょうか?
「心が健康かどうか」なんて、普通に生きていてもそうそう確かめる術になんて出会えませんよね。
体調が悪いときには休むことができても、心の調子が悪くて休むのは「甘えるんじゃない!」と言われそうで、口にするのも憚られる空気ができてしまっています。
でも、よくよく考えてみてください。
私たちの体は、あくまでも「器」のようなものです。
それを活かしながら大切に使うことで、成し遂げたいことや、なりたい姿を目指してがんばるわけですが……。
心は、それを動かしている「電源」「エンジン」のようなものなんですよね、本当は。
そちらが健全に動かなくなってしまえば、いくら健康な体があったとしても宝の持ち腐れ……。なにもできなくなってしまうわけです。
まだまだ世の中的には理解や重要性の認知が追いついていないですが、心の方にも「健康診断」のようなことは必要だと思いませんか?
しかも、他の人との比較が「体」よりも難しい「心」については、「自力」でコントロールやメンテナンスができる状態にしなくてはならないんです。
自分の心の調子に目を向けよう
まずは、とにもかくにも「自分自身が自分の心に関心を向けること」がスタートです。
このスタート地点にすら、立てていない人は多いです。
日々何かに追われるように生きていて、体のことは何となく気にかけつつ、心の調子の良し悪しなんて考えたこともない……という方が、まだまだたくさんいるはずなんですよね。
私自身も昔はそうでしたし、心の調子に無頓着だという「認識」すらないわけですから、自分ではどうしようもありませんでした。
それなのに、なぜか毎日が上手くいかないとか、心のどこかにいつも不安があるとか……そういったことばかりで、憂鬱な日々が多かったのを覚えています。
さらには、自分の本心を誤魔化したりするようになってしまうと、素直な感情が麻痺してわからなくなったり、むやみに自己否定ばかりを繰り返すようになってしまったり……。
とにかく、マイナスなことしか起きません。
私はある時そのことに気がついて、自分がこれまでいかに「自分の心の健康をないがしろ」にしてきてしまったかを、とてつもなく反省しました。
心は数値化より言語化をしよう
心理学の世界には、心のことを知るために、先人たちが膨大なデータをもとに生み出した、さまざまな心理テストがあるんです。
何を知りたいかによって、どのテストを受ければいいかが違ってくるのですが、こういったものを活用すれば、心の中の状況を数値化することは可能です。
私は、これをこれまでにいくつか試してみたのですが、心の中のいろいろなことが数値で浮き彫りになってきて、本当に驚いたものでした。
ただ、それは臨床心理士の先生や本格的な機関を通じてしか受けられないので、素人が自分一人で自身の心と向き合うためには、いささかハードルが高いようにも思えます。
言うなれば、こちらは「心の人間ドック」や、病の心配があった場合の「心の精密検査」のような感覚でしょうか?
ある程度の時間とお金がかかるので、しょっちゅう気軽に受けるというわけにはいかないけれど……必要な時には、専門家の先生に丁寧に見てもらうことができるでしょう。
だからこそ、もっと手軽に試せる「心の健康診断」的なものが、欲しいものですよね。
そこでまずは、自分の心の素直な想いを「言語化」することから始めてみてほしいのです。
形は、話をすることでも、書き出してみることでも構いません。
とにかく、心の内を「何らかの形」で外側に出してみて、改めて自分自身で客観的に眺めてみるということが、必要だと言えます。
すべての人に「想いの言語化」を
最初はなかなか、正直に想いを吐き出すことが難しかったり、抵抗があったりする人もいるでしょう。
でも、「自分の素直な想い」を客観的に自覚さえできれば、そこから自分自身が「どうしていけばいいか」を考えてゆけるようになります。
「何となく憂鬱」とか「どうしてか苦しい」といったような、モヤモヤした感情に整理がつくのです。
私は幸いに書くことが得意な部類でしたから、自らに対して夢中でそれをやっていきました。
そして、その時に編み出した方法を使って、今度は自分以外の人の「想いの言語化」をお手伝いするまでになり……。
もう少しで、長い時間をかけて準備してきた「人生を切り拓く自己分析」をテーマにしたサイトをリリースできそうです。
(2020年5月中には!笑)
この場所を通じて、もっともっと「自分の心と丁寧に向き合える人」が増えたらいいなと願っていますし、そのための「心の健康診断の方法」を届けていきたいなと思っています。
これからも、紺野うみの活動を見守っていただけますと、とてもうれしいです!
紺野うみ
世の中を少しでも明るくする言葉たちを、心を込めて多くの方に届けていきたいと思います。 紺野うみの活動を応援していただけますと、大変うれしく思います!