誇りが持てる悩み方(069)
こんにちは、紺野うみです。
タイトルを読んで、思わず「?」を浮かべた方も多いのではないでしょうか。
でも、「悩み」だらけの人生を生きる私たちにとって、この考え方はいつかどこかで救いになるはず。
「悩み」を、単なる「苦しみ」だけにしないこと……。
今日はそれを伝えたいと思います。
悩みとは「深い思考」
心の内側に「悩み」が居座っている状態はなんとも苦しいもので、正直なところ誰だって、決して「望ましく」なんてありませんよね。
でも、この「悩む」という心の動きの正体は、実はとっても尊いものだと思うんです。
なぜならその瞬間というのは、辛い道や苦しい道の中でも、一生懸命足搔いてがんばっているという行為の証明なのですから。
「悩んでいるのは、心が逃げずに立ち向かっている証。だから、ものすごく偉いことなんだよ」
そうやって、悩みを抱える自分自身にも、言ってあげて欲しいのです。
大切なのは「過去の後悔」だけに思考を囚われることなく、まだ見ぬ今より良い未来があることを、信じ続けること。
そこにたどり着くために必要な、深い思考のトンネルを、くぐっているような最中なのだと思えばいいわけです。
そして、その思考は「顔を向けている方向」が、とにかく大切なんです。
つまり、「未来のこと」を見据えて悩んでいるのか、「過去のこと」を思い出して悩んでいるのか……という二択。
過去を振り返る悩み
まず、過去について思い悩んでしまうことについて。
これは、大抵「不毛な悩み」として、心を傷つけるばかりになってしまう行為なので、できる限り手放さなくてはなりません。
だって「過去の出来事」を変えることも、なかったことにすることも、私たちにはできませんから。
記憶という場所に自分の心を閉じ込めて、その苦しみの中に永遠に漬け込んでおくだなんて、残酷ですよね。
過去にやってしまったことや出会ってしまった物事は、どんなに辛いことや後悔することであっても、その上を踏み越えていくしかないのです。
それを乗り越えた先の自分がさらに高い場所へ上ってゆくための、踏み台にしていけばいいことなんですから……。
よくなかったことや、苦しかったことを認めてあげることは大切です。
でも、それに縛られ続けることはありません。
そして、それを望んで自分自身や他人に対して「罰を与え続けよう」とすることもないんです。
そういったことは、すべて形のないものに対する「執着」だと捉えてください。
未来を見据える悩み
では、私たちは「どのように悩むべき」なのでしょうか?
これはとても単純なことで、「未来の自分のために悩んであげる=一生懸命思考してあげる」ということなんです。
目指す場所に辿り着くためには、どうやって行くのがいいんだろう?
この障害や壁を乗り越えていくためには、どうすればいいんだろう?
どうして、今のままだとうまくいかないんだろう?
どんなことを変えていけば、より良い未来につながっていくんだろう?
これらは、すべて前の方向を向いた「悩み」の姿です。
「自分がもっと良い場所にたどり着くため」に、とにかく苦しくても辛くても、うんうん唸って答えを出そうとしているということ。
これは、必ずさまざまな形で報われる時が来ます。
悩みなんて、秒速で解決できることの方が少ないです。そもそも、そんな単純にスピード解決できるようなことは、「悩み」のくくりに入らないですからね。
いろんな人の言葉や心、世界に触れてヒントを得たり。
自分の中でグルグル思考して、時には感情も揺り動かされてワーッとなりながらもがんばること。
それが「悩み」の本当の姿なのではないでしょうか。
なかなか一歩踏み出せずにいても、不器用だっていいから、前を向き続けることが大切なんですよ。
悩みの姿を観察しよう
今、あなたの心にある悩みは、どちらでしょう。
後ろを向いていますか?
前を向いていますか?
そもそも、悩んでいる自分のことを、きちんとねぎらってあげていますか?
いいんですよ、悩んでいることは、それだけで立派なことなんです。
心を縛り苦しめるための悩みではなく、もっと明るい未来に繋がる「健やかな悩み」を、持てる人になりませんか?
紺野うみ
世の中を少しでも明るくする言葉たちを、心を込めて多くの方に届けていきたいと思います。 紺野うみの活動を応援していただけますと、大変うれしく思います!