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ミライをつくれる

私は、音楽が大好物である。
とりわけ、ハードロックやヘビーメタルに目がない。
高校生で、X(X JAPAN)に洗礼を受けて以来、CDを買ったり月1程度ライブに通ったり、年に1回くらいライブハウスで音を出すことを楽しんできた。
まさか、そんな私にとっての「あたりまえ」が日常から姿を消すだなんて。

奇しくも最後のライブになったのは、2019年10月。
あれから約2年。
今月2回目のライブ参戦となった大好きなANTHEMへ。
本当は、5月に広島へ遠征する予定が、緊急事態宣言で遠征を断念。
それだけに、このライブを本当に心待ちにしていた。

そして、ライブ。
いつもはスタンディングでぎっしりなライブハウスには、整然と椅子が並んでいた。
大声禁止とはあるけれど、立っていいのかしら。
そんなことにドギマギしつつも、ステージは幕を開けた。

音が出てきた瞬間、心に衝動が込み上げてきた。
椅子から立ち上がり、こぶしを振り上げる。
バンドは、これでもかと音を観客に浴びせ、それに応えるように観客は心で叫んでいる。
ライブとは、バンドメンバーと観客とぶつかり合うのが、私にとっては醍醐味である。
ああ、この場に帰ってこれたんだな。
涙を流しながら、ステージを見ていた。

ANTHEMは、2020年早々からライブ活動を再開していた。
ライブはいつもより半分以下に観客数を押さえなければならず、ライブは赤字だったと聞く。
「とにかく前進していこう」
それが、彼らの選択だった。
それこそが、彼らが35年続けてこれた理由かもしれない。

音楽は、不要不急なもんか。
それでも、メンバーはこの状況下でできることを精一杯、私たちファンに見せてくれた。
今回は、2001年メンバーと現行メンバーとの2部構成という、メンバーいうところの恩返しツアー。
2001年メンバーにも思い入れがあるけど、現行メンバーは未来をつくれる。
メンバーは、もう未来に目を向けているのだ。
ああ、早くまたライブに行きたい!

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