日経新聞が書いていた記事「チャートは語る」が「語っていなかった」
ニュースなんてものは基本的に、「ストーリー(書き手がこう伝えたい)」
があり、それに合わせて書き手の都合のいいように情報を取捨選択する。
どのメディアも行っているこで、特に目くじら立てることは基本的に無いのだが、この頃インフレについて色々勉強している自分としては、以下の記事がとても引っかかった。
様々なチャートを交え、インフレ圧力が強まっているという論調になっているのだが、どうみても「チャートは語ってない」ので、チャートをちゃんと見ながら検証していく。
チャートを一個一個みていく。
銅チャート
銅の価格は上昇している。
企業物価指数
日経の記事では「企業物価は昨秋から上昇加速」とあるが、全体的にはコロナの戻し。
日本はマイナス。。
アメリカ、長期で見るとコロナ前にもどしてるだけ。
ユーロも同じ。
ロシアは単に物価変動が激しいだけ。一部だけ切り出すと恐ろしくミスリードになる。
原油
コロナ前に戻しただけ。
ポリプロピレン
ポリプロピレンなんて、無印良品での商品名でしかお聞きしない名称だけど。チャート初めてみた。。
長期で見るとコロナ前に戻してるだけ。
ロジウム
ロジウムのチャートが見つからなかったからパラジウム。
これはずっと上昇トレンド。
IHSマークイットのグローバル製造業PMIの完成品在庫を新規受注数で割った値。。。
製造業の在庫不足感を表すチャートみたいだけど、オリジナルすぎて意味不明。
これで10年ぶりに在庫が不足しているとか書いてるのって適当すぎない?。(2020/03の在庫過剰は無視かな。。)
アメリカ フィラデルフィア連銀 支払価格
チャートは確かに上がってるけど、コロナの戻しと寒波が重なった影響ではないかな。
というか、ブルームバーグからの記事をそのままブチ込んだだけかな。
チャートまとめ
銅のチャートだけ明らかに上がってる。
それ以外はコロナからの戻しで説明がつく。これでインフレ圧力増してるって言うのは無理がある。インフレは起きていない。
アメリカの時給がどんどん上がっていったらインフレを注意するが、
時給は上がってない。なのでインフレはチャートからは起きてない。
過度なインフレは起きない
今後とも「過度なインフレは起きない」。
インフレの最大の要因は賃金上昇であるが、新しいサービスなどにより人件費の効率化が起きており、そのような状況では誰もができる仕事の賃金は上昇しない。
賃金上昇が無いとみんなモノを買わないから商品価格の上昇もない。
(モノ需給バランスで価格が変動するのはPS5見てればよく分かる。)
今の時代はネットサービス(ネットフリックスとかディズニープラスとか)の消費、モノからサービスへ消費のシフトがある。
モノは消費されると経済波及効果でインフレを誘発する可能性があるが、サービスは別にモノが増えるわけではないから、経済波及効果はあまり無い。
100万の自動車売れたときの経済波及効果と、ネットフリックスの経済波及効果はみんな考えてみてください。
ごちゃごちゃ書いてきたけど、インフレは起きないんだ。
大丈夫!。
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