VR演劇研究日誌:たくさん集まる
はじめに
今日もClusterに集まった。
大学時代の演劇サークル出身の自分と同期と後輩一人の3人というメンバーなのだが、自分の同期は卒業後も演劇をずっと続けている。
今日は彼の大学を出てから演出した(出演もしてる)過去の公演の記録映像を見た。で、せっかくなので当時のサークルのメンバーにも何人か声をかけて、僕ら3名の他に後輩が4人くらい集まってくれた。
商業演劇ではないけれど、動員数も多く収支とか細かいところは聞かないがその劇団はうまくまわっているようだ。
余談だけど、演劇の場合、商業演劇ではないもの=趣味と誤解を招くことがある。いつもここらへんのことが説明に困る。
趣味楽しんでいる人から、趣味として度を超えた演劇との関わりをしている人、経営的にはマイナスを吐き出しつついつか身を立てられるように頑張っている人、趣味なのに赤字を出さずに劇団経営できてる人もたぶんいると思う。
記録映像上映会のトラブル
みんなで集まってClusterを映像を見る、というのがメインだったのだけど、結構想定外のトラブルがあった。
演劇とは関係のない技術的なトラブルで正確な原因も分かってないけれど、いくつかまとめておく。
まず公演の記録映像は20分程度だったのだが、これがアップロードできなかった。
アップロード者を途中でスタッフ権限から管理者権限へ変えたけど権限の問題ではなかった。
Clusterの動画アップロード機能についてを確認して、ファイル拡張子や動画サイズに問題ないことも確認したのだがだめだった。(mp4でサイズは2.5GBほど)
最終的には動画をいくつかのチャプターに切り分けることでアップロードしてみんなで映像を楽しむことができた。
もちろんチャプター間で手動で映像を切り替えるので途切れる。
事前によくテストすることが大事。
あと集まってくれた後輩はiphoneやデスクトップPCなど閲覧方法もバラバラだった。
結局トラブルシューティングができなかったのだけど、無線接続で見ていた後輩は映像を安定してみることができず、だめだった。
映像をVR空間で見るということは通信的にもPC処理的にも大変ということなんだろうか。
今は実際に何か上演することをあまり想定していないけど、もっと人が集まったらそういうトラブルもあるかもしれない。
我々だけでないVR上でイベントをやる人たちの今後の課題かも。
日誌
終わったあとは、やってみたかった戯曲の一部を3人で手分けして読んだ。
平田オリザの「アンドロイド版三人姉妹」のごく1ページほど。
この戯曲はロボットや人間やアンドロイドのそれぞれのコミュニケーションの仕方で状況が変わっていく場面が多い。
ざっくり書けば、人間だと遠慮してしまうことをアンドロイドだから聞けたりするみたいな場面があって、それぞれらしさの良しと悪しが描かれている。
人間ではないコミュニケーションの間みたいなものが、VRのアバターにも重ねられるかもしれないと思ってちょっとやってみたくなった。(重ならないかもしれないけど)
重ならなかったとしてもこういうコミュニケーションのルールが違うというところはフォーカスしておきたいなと思った。
VRアバターは中身は人間だから、ロボットやアンドロイドみたいなコミュニケーションを取ることはないけれど、中身が見えないからこそ人間がそれを演じることもできるのではないか、と思った。
もう少しシーンを作ってみて検証したいな、と思った。
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