VR演劇研究日誌:劇場を作った
Cluster内で自分で劇場のワールドを作ってみた。
これまではClusterで用意されたデフォルトのワールドで稽古を行っていたが、劇場ができあがると見え方が変わってくる。
下記リンクがそのワールドなので少しでも気になった人はぜひ見に来ていただけると嬉しいです。
https://cluster.mu/w/7d7c7f86-15ed-444c-9d38-dbd7921e04fc
まだまだ作りかけなのでこれからどんどんアップデートすることになっていくとは思いますが、こうした環境で演劇を作りたいと思う演出家が自分以外にも現れてくれたらいいなと思う。
現実の演劇では、公演場所と稽古場所は別物で、稽古場でいかに公演場所を再現するかは、稽古場を確保する制作スタッフ、装置を再現する舞台監督や美術スタッフのスキルが要求される。
演出家や俳優の想像力や対応力も求められる。
VRでは公演場所で稽古ができるので、補助的に働いていいなと思う。
その一方で想像力が閉じないように注意しないと行けないとも思う。
今日も稽古をして一作品を1時間かけて詰めていった。5分より少し短いくらいの作品になる予定だ。
その中で新たな気付きとしてはHMDが俳優の口角の邪魔になるということ。
早口言葉を言う場面があり、そうした時ははっきりを発音するために口角を上げるのだけど、HMDが頬骨を抑えておりしゃべりにくいということがあった。
HMDをつけても口元は空いており、会話は問題なくできると思っていたけれど早口言葉を言う時に制約があるとは考えてなかった。
早口言葉を言う場面は、俳優の見せ場でもあるのでカットしたくはない。
このまま発音できるように工夫を模索して網羅ことになった。
あとト書きで「肩を落とす」と書いてしまったシーンがあった。
考えもなく書いてしまったが、肩はトラッキングできない。
「肩を落とす」を「うなだれる」に替えることで成立させた。
こうしたように身体表現を手と頭だけでできるもの代替していく必要がある。
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