25卒 公務員試験 国家一般職 体験記
25卒 令和6年度国家一般職で最終合格、内々定を頂いたので、特別区に引き続き体験記を書こうと思います。
とはいえ結局、持っているポテンシャルや性格、置かれている環境は人それぞれ違うので、こんなの誰が見るんだ?となってしまったのですが、まぁとりあえず書いてみようかと思います。
随時思い出した時に追記していきます。多分。
24/09/09 人事院面接カード追記、面接内容追記
他の公務員試験についてはこちら。
全体の流れ
3月 申し込み
6月2日 筆記試験
6月26日 筆記合否発表
7月2日〜9日 官庁訪問
7月10日〜26日 人事院面接
8月13日 合格発表
筆記試験
教養試験 30題 知能分野24題 知識分野6題
専門試験 80題出題40題解答 16科目(各5題)8科目選択解答
政治学、行政学、憲法、行政法、民法(総則及び物件)、民法(債権、親族及び相続)、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学、経済事情、経営学、国際関係、社会学、心理学、教育学、英語(基礎)、英語(一般)
教養科目は、今年から40題から30題になり、知識分野が減ったそうです。つまり、知能分野の比重が重くなりました。数的処理が苦手な人はこれでかなりきつかったそうですが、私は得意だったので、助かりました。
また、私は暗記が苦手すぎて、専門科目がゴミだったので、憲法、行政法、民法1、民法2、心理学、教育学、英語基礎、英語一般という意味のわからない選択をしています。
一応心理学を大学で学んでいるのですが、心理学は1問しかあってませんでした。終わってます。英語はもう本当に何もわかりません、アルファベットも満足に書けませんって方以外は英語基礎は選択したほうがいいです。簡単なので。
あと、ネットで見たのは、経営学、経済事情、国際関係は地雷科目だそうです。難しいのかな?私はほぼ全ての科目が勘だったので、難易度はわかりません。
私の得点
教養 21/30
専門 22/40
半分くらい取れてればボーダーだと思います。
あと、論文試験は、資料を見て書くものなんですが、2024年問題、運送業の業務時間規制の話でした。これは、一見自分の意見を求められているような感じなのですが、実は資料に書いてあることをそのまま回答として書き写すことが求められているものだと思います。変に自分の考えを捻り出して、資料を全然使わないと、おそらく点数が低くなるのではないでしょうか。
論文で足切りはかなり辛いので、とりあえす書き写すことを念頭においた方がいいです。真偽は不明ですが。
官庁訪問
国家一般七不思議が一つ、人事院面接前の官庁訪問。
7/2から始まるのですが、その申し込みが筆記試験の合格発表日から始まります。本当にこれも意味わかんない。一応、6/27,28に各省庁、外局の説明会があるのですが、その前から勝負は始まっています。
というのも、筆記試験後から筆記の合格発表までの期間に、各省庁の説明会が始まります。これは結構重要だと思います。筆記が受かってるかもわからない中、説明会の日程を調べて、行くことになります。何もかもが皮算用すぎて、ストレスです。なんでこんなことをするのでしょうか。昨今の若者は無駄を嫌う傾向があるのを知らないのでしょうか。
以下のようなスケジュール感でした。
6/2 筆記試験
6月中旬頃〜 各省庁、外局の説明会参加
6/26 筆記合否発表 9:00~
官庁訪問予約 9:00~
6/27,28 各省庁、外局の説明会
7/2~ 官庁訪問
筆記試験後の説明会は、もちろん、どこがどんなことをやっているか、とか待遇などを見て回るものなので、自分のためにも色々行くのがいいです。オンラインのものも大きい省庁などではあると思います。普通に面白いですし、興味のあるものやないものを時間があれば見て回るといいと思います。
ただ、対面参加だったりするものは、省庁によってはこの時点の説明会参加を採用基準に組み込んでいる気がします。怖いですね・・・。熱意、という採用基準とも言えますので、興味があるところは行ったほうがいいです。特に外局など小さいところだと、かなり比重があるのではないでしょうか。
私は、心理系を学んでいることもあり、うまく志望動機を書けるのが福祉系しかなかったので、福祉系を中心に見ていました。具体的には、こども家庭庁、厚生労働省、厚生局の合否前の個別説明会に参加しました。厚生局だけ対面で、それ以外はオンラインで参加しました。また、単なる興味として、合格発表後にある合同説明会で、国土交通省と地方整備局のオンライン説明会に参加しました。
筆記の合否と官庁訪問の予約はどちらも9時から、という超鬼畜スケジュールなのですが、本当になんなんでしょうか。何を試しているのかわかりません。私は流石に怖かったので、合否を見てから、9:10ほどに、作っておいた予約メールとフォームでの予約を完了しました。官庁訪問は、こども家庭庁と厚生労働省と厚生局にしました。大体三つほどが多いのではないでしょうか。
行く日程ですが、人気官庁だと、1日目の最初の時間帯に行く方がいい、という言説が多いのですが、私は1日目が国税の面接とかぶっていたので、2日目から行きました。
また、官庁訪問の何が嫌って、拘束時間がブラックボックスなところです。一日潰れるかもしれないし、数時間で終わるかもしれない。なので、どの日程で予約を入れればいいのかも不明瞭です。つまり、複数の官庁訪問をする予定でも、もしかしたらどこかの官庁訪問のために、どれかを断念する必要が出てくるわけです。すごいですよね。忠誠心を計られている気分です。某官庁では、面接は最初の1時間ほどで、それ以降何もないまま、5時間拘束された上で帰される、というようなことがあったようで、人気官庁はもう何をやっても許されるのね!という感じです。でもご安心ください。私が行ったところはそんなことはなかったので、本当に一部の官庁だと思いますよ。多分。
私は、あまり東京で働きたい!という気持ちが少なく、地方局がちょうどいいな、という感じだったので、厚生局が第一志望でした。なので、2日目に厚生局、3日目は大学の授業があったのでなし、4日目にこども家庭庁と厚労省の予約をしました。
ちなみに、厚生局は予約がメールで、その日のうちに、電話が来て、その後、電話で時間を伝えられました。こども家庭庁もメールで予約し、メールで時間を伝えられます。(このメールが遅くて、労働環境が少し不安になります。)厚労省はフォームでの応募で、1日目の最初の時間はすぐに埋まってしまいました。ちゃんと合否発表を見たらすぐ予約をすることが必要なんだと、驚きました。(他の方の体験記で、予約開始すぐにメールを送った、というのを見て、別に枠が埋まるわけじゃないでしょ?と思っていたのですが、本当に埋まるんですね。)
また、官庁訪問にも面接カードがありまして、厚生局は当日手渡し、こども家庭庁は予約メールの時点での提出、厚労省はフォーム上で前日までに提出でした。このような細々とした仕様が、全部省庁ごとに変わってくるので、ちゃんと決めておいて、調べておくことが必要です。めんどくさいですね。
7/3 (官庁訪問2日目) 厚生局
面接2回 即日
午前中に中堅くらいの方2名との面接を行なって、午後にまた来てください、と言われて、近くのショッピングモールみたいなところでご飯食べて、時間を潰しました。あまりに手応えがなかったので、もうちょっと声のトーンを上げなきゃな、とか落ちる前提で、面接の反省とかしてました。それから、戻ってきて2回目の面接を受けました。もっと上の管理職っぽい人が2名と、謎の何も話さないおじさんが後ろでひっそりと話を聞いていて、何?と思いながら、確認程度の面接をして、終わりでした。そのあと、仮の内々定のようなものです、最終合格を確認しましたら、お電話しますね、とのことでした。かなりあっさり、即日なので、なんの手応えもないですし、噂で聞いていた殺伐とした官庁訪問とは違って、拍子抜けでした。もしかしたら説明会参加したからかなぁ?学歴か?とか思いながら帰りました。ただ、面接での合格というのは初めてでしたので、めちゃくちゃ安心しました。官庁訪問ののち、人事院面接で最終合格しなければ意味がないのですが、とりあえず、自分は間違っていなかったんだ!認められた!みたいな気持ちになってよかったです。精神衛生によかったです。
一応、申し訳程度に面接カードを掲載します。エクセル入力でした。
厚生局 面接カード
今までで達成したことの中で最も大きなこと及び達成するために行ったこと
臨床心理学系のゼミにおいて、グループ研究を完成させた経験です。グループ内ではメンバーの知識や時間、意欲に差があり、研究の進行が困難でしたが、私はまとめ役として、週に2回の会議を設け、疑問点や意見を整理し、積極的に解決策を模索しました。また、文献の収集やアンケートの配布、全体の進捗管理を行い、各メンバーの得意分野を考慮して役割分担を行いました。この効果的な役割分担のおかげで、全員が協力して学内の200人に対してアンケートを実施し、40ページに及ぶ文書を作成することができました。最終的に、教授への発表でも高評価を得ることができました。
自分の長所等自覚している性格
私の長所は調整力です。大学でのグループ研究やイベントスタッフとしての経験を通じて、臨機応変かつ冷静に対応する力を培いました。これにより、異なる背景を持つ関係者との円滑なコミュニケーションと相互の利益を考慮する力を身につけました。一方、私の短所は、自分の意見や時間を大切にするあまり、時に一人で作業を進めてしまうことです。そのため、他人の意見を注意深く聴きながら解決策を見つけ、自分の意見やペースを保ちつつ、効率的に作業を進めることを心がけています。
厚生局(厚生行政)を志望する理由
大学で臨床心理学や福祉を学ぶ中で、地域社会の福祉や医療の課題に深い関心を持ち、その解決に携わりたいと考え、志望しました。特に、厚生局は国と地域社会をつなぐ機関であり、俯瞰的な立場で監督指導を行いながらも、本性よりも現場に近い立場で厚生行政に携わることができる点に大変魅力を感じています。大学でのグループ研究やイベントスタッフとしての経験を通じて培った調整力を活かし、地域住民や関係機関、様々な専門職の方々と連携しながら業務に取り組みたいと考えています。
採用後に取り組んでみたい分野
健康福祉課において、地域の社会福祉基盤の整備に取り組み、適切な健康福祉サービスの提供に貢献したいと考えています。特に、子ども・子育て支援に関する交付金の管理や配分を通じて、国と地域社会をつなぐ厚生局の立場から、子どもや子育て世代が暮らしやすい社会を実現したいです。また、大学で臨床心理学や福祉を学ぶ中で、福祉分野の人材育成の重要性を深く理解しました。そのため、学んだ知識を活かし、介護士や福祉士の養成施設における指導監督業務にも携わりたいと考えています。
7/5 (官庁訪問4日目)午前 子ども家庭庁
面接2回 午前のみ
4日目の午前はこども家庭庁に行きました。霞ヶ関の商業ビルの中でにあるので、なんかオシャレです。新しい感じです。ここでは、厚生局とは違い、受験生がたくさんいて一斉に待合室のようなところに詰め込まれました。この待合室ではおしゃべりすることが可能だったので、初めての官庁訪問での交流でした。隣の男の子と話しました。彼が某官庁で虚無の一日中拘束を受けた話をしてくれました。おもろかったです。
大部屋でのブースに分けられたところで何回も面接をする形式でした。私は2回面接をしまして、初めのエレオクを経験いたしました。エレオクとは「エレベーターまでお見送り」の略で端的にいうと不採用です。便宜的にエレオクと言いましたが、実際に見送られたわけではなく、3回目の面接に呼ばれて、今日の面接は以上となります。何かありましたらご連絡します。と言われ、後ろの扉から出てってくださいとのことでした。キッツ・・・。厚生局から仮内々的が出てなかったら辛かっただろうな、とは思いますが、仮内々定があったため、耐えました。うわ、これが!俗にいう!というテンションでした。むしろ、それを告げる職員さんの表情が硬くて、なんだか申し訳ないから感情を抑えている、みたいに見えて、それが結構応えました。私は別にそこまで絶望しているわけではないのに・・・。ただ、もっと悲しかったのは、それまでおしゃべりしてた男の子にさよならも言えず、人知れず、面接に行ったきり帰ってこない、という状況になるのが気まずいですし、悲しかったです。落ちたよ〜TTくらい言いたかった。これが昼前の第一次首切りだったのでしょうか。私が最初の脱落者だったため、真相はわかりません。
午後に厚労省の官庁訪問を予約していたので、それに被らなくて連絡とかする必要なくなってよかったな、と思いながら、銀座のうまい飯屋に昼食を食いに行きました。ご飯も買ってなかったので、無駄に拘束されるより早々に切られてよかったな、などと自分を慰めながら、前から言ってみたかったオシャレなフレグランス屋さんなどに行って、あとは銀座SIXで涼んでいました。その日はめちゃくちゃ暑くて、外で立ってるだけで汗がダラダラ出る日で、本当にしんどかったです。私はリクルートスーツで、ソファでぐったりしてる中、外国人が陽気な格好で、高級ブティックなどを散策していて、まるで日本の縮図だぁ・・・などと詮無いことを考えながら、2、3時間、うたた寝とかしてました。本当にしんどくて。
その後、夕方くらいに予約した厚労省の官庁訪問に向かいました。
7/5(官庁訪問4日目) 午後 厚労省
1日目 面接2回|2日目 集団討論
夕方、多分最終の時間に申し込みました。
駅直結の厚労省の地下の入り口に行って、警備員さんに官庁訪問の旨を伝えると通行証をもらえ、指示された階に行きます。そこで大きな待合室があるので、そこで受付をして、番号札をもらって、呼ばれたら行く、という感じでした。待合室は、人はまばらでなんとなく緊張感が漂っていて、雑談はなかったです。
3人ずつくらい一気に呼ばれて、大部屋のパーテーションで区切られたブースで面接をしていきます。結構隣の人の面接が聞こえてくるので、聞こえるな〜と思いながら、自分のことを必死でやります。中堅ほどの職員さん二人の前で、面接カードに沿って聞かれていきます。距離感が近くて、職員さんもかなりフランクな感じで聞いてきます。ただ、なんか威圧感、というか、ちょっと小馬鹿にした感じ、というか、まぁ疲れてたんでしょうね。大変そうですし。あんま志望度も高くなかったですし、こども家庭庁で切られたことで、どうせ私は本省ではやってけないんだ、という投げやりな感じでした。早く帰りたい、無駄な拘束だけはやめてくれ、その一心でした。ただ、最後に一言か、何か聞きたいことありますか、と聞かれたので、私はそれまでの面接では、これはアピールチャンスなのかと思って、最後に一言を言っていたんですが、この時もうマジでめんどくさかったので、今までで印象深い仕事ってありますか?と聞いたところ、意外と面白くて、これまでの面接もこれ聞けばよかったな〜と、その時思いました。アピールすることなかったら、これ聞くといいと思います。面白い話聞けると思います。
それが終わって、待合室に帰って、また待ってると、番号を呼ばれて、2回目の面接でした。2回目の面接も、大部屋にパーテーションで区切ったブースで、ベテランぽい人と一対一でやります。これはマジでやばかったです。ものすごい圧を感じます。覇王色の覇気が出ていて、気絶しそうでした。言葉尻は柔らかいし、むしろ優しい口調なんですが、なんだかすごい追い詰められていく感じがします。私が小物だからかも知れません。なんか、自分の性格やキャリアパス、将来どうなっていたくて、どうして公務員なのか、公務員の何に魅力を感じているの?それはなぜ?と、鬼詰めされました。しらねぇ!!!なぜなぜ攻撃をされると人は息ができなくなるのでしょうか・・・。俺は、弱い・・・!己の矮小さを実感いたしました。なんか、隣のブースからも圧迫の覇気を感じました。隣の子もなんだか涙声だった気がします。なんなんだ。その人にも最後、一番大きかった仕事はなんですか?とお聞きしたところ、それも面白かったです。やはり業務内容の規模の大きさは本省だからこそだよな〜と思いました。それに、思ったのですが、職員さん自身も、やったな!というような仕事を自慢できる機会というのはなんだか気持ちが良くなるのではないでしょうか。後味がいいと、私の印象も良くなるのでは?と思いました。
それで、待合室に帰って、待ってるとまた番号を呼ばれて、次の日に来るように指示されました。日時はメールで来ました。
つまり、厚労省の厚生行政の官庁訪問は2日拘束だったわけです。こういうの本当に事前にわかるものではないので、大変ですよね。
それで、2日目です。お昼だったので、激混みの省舎内のコンビニでおにぎり買って、指定された階に行きました。その途中で、前回出会った女の子に再会して、2日目ですね!なんて話をしました。
待合室でまた番号をもらって、番号を呼ばれて複数人で指定された部屋に行ったら、次はグループディスカッションでした。本当に困ります。騙し討ちですね。しかも1日目の2回目で激詰めしてきた面接官がいました。本当に何。目を白黒させながら、でも取り乱したりなんかせず、利口なふりして、席に座るわけです。就活をしていると、面の皮が厚くなるとはこのことなんでしょうか。なんかすごい慣れているような明るい子がいて、その子が積極的に進めてくれたんですが、なんかみんなすごかったです。発言しながら自分のアピールもして、なんなんですか、本当に。私はもう落ちてもいい、てか落ちたい!ここには行かない!と思っているので、ほぼ発言してないです。グループディスカッションなので、何か結論を出さなきゃいけないわけですが、私はなんかその時何も気負ってない無敵の人なので、普通に気になったことを聞いたりしていて、でも議論の腰を折るのもダメだよな、とか思いながら、大人しくしていました。でも帰るとき、その慣れてそうな子が、私グループディスカッション初めてですよ!!とか言ってて、すご!になりました。てかみんな本当に知らなかったみたいです。それであの適応力!?本当にすごいです。すごかったです。本省を目指す猛者たちの底力を見た気がしました。
それで、待合室に帰って、また待ってると、番号を呼ばれて、指定された部屋に行きます。そこはちょっと奥まってて小さい部屋で、面接ではなく、ぜひ一緒に働きたです、と言われ、合格発表後にお電話します、と名刺をもらいました。仮の内々定のようでした。向い合わせに座っているわけですが、その職員さんの前におそらく私の評価シートがあって、でっかくC!!と書いてあって面白かったです。自分はCなんだ!と思いました。めっちゃ見えるし、むしろ見せてるんじゃないか、って感じでした。面白いですね。
つまり、なんのやる気もないゴミみたいな面接で合格だったみたいです。人手不足か学歴のおかげか。採用基準もよくわかりませんね。難しいです。就活は。
まとめ
官庁訪問って、実質1日2日で面接の結果がフィードバックされるので、本当に手応えは皆無です。ただ一つの安心材料にはなりますよね。官庁訪問で受かっているなら、ネガティブチェックに近い人事院面接で落ちることは滅多にないだろう、みたいな。まぁ落ちる方も一定数いるのが怖いところなんですが。
官庁訪問は省庁ごとに形式が全く違うと思うので、志望している省庁についてよく調べて、オープンチャットなどを利用して、情報収集するといいと思います。私はこの三つの官庁しか行ってなくて、以上のような結果だったのですが、長時間拘束されたり、集団面接だったり、数日にわたったり、その日に口頭で結果が伝えられるのではなくて、夜に電話が来たりする省庁もあるようで、Twitterはずっと戦々恐々としていました。電話を夜まで待つって、何それ・・・。怖いですね。でもきっとそのように受験生を翻弄しても、志望する人が後を経たないほど人気官庁であったり、待遇がいいところなんでしょう。結局私はどこが待遇がいいのか、とかよくわからないまま、福祉系一本で行ってしまったので、どうなんでしょうね。色々調べるに越したことはないです。
人事院面接
官庁訪問が終わって、仮の内々定がある人もない人も悲喜交々で受ける最後の難関が人事院面接。これは本当は2次面接なんですが、最終面接の様相を呈しています。
これは、一次試験の合格通知に日時が記載されています。
集合時間の30分前くらいから受付が始まった気がします。ただ、席順は最初から決まっていて、おそらく受験番号順です。面接カードは、その場で提出します。一列13人ほどが8列ほどあったと思います。だから100人ほど一日でやるのではないでしょうか。ただ私は午後からだったので、午前組と、さらに後にもあった気がします。300人近く1日で見るのでしょうか?気が狂いそうですね。
人事院面接は特殊で、学歴や所属などを言ってはいけないというような明確な規定があります。学歴バイアスを取り去るためなんでしょうか?よくわかりません。
待合室に100人ほどいるのですが、終わった人から帰っていきます。待合室は私語厳禁、スマホの電源もオフにすることを求められます。
そしてなんと私は30分前から受付をしたというのに、最後尾でした。これが何を意味するかわかりますか?面接時間は15分、インターバルを含めて一人20分ほど、それが前に12人います。短くて240分、4時間です・・・。おしゃべりもスマホもしないで、4時間、私の将来を決めるかも知れない面接が4時間後にあります。現代の拷問とはもしかしたらこのようなものなのかも知れません。面接カードを読み直したり、注意事項を読んでみたり、寝てみたり、様々な暇つぶしをしてみましたが、最後の1時間ほどはもう虚空を見つめていました。もう少しで何かを悟るのかと思いました。誰もいなくなった大部屋で一人虚空を見つめ、やっと面接が始まりました。
人事院面接カード
[専攻分野]
臨床心理学。主にうつ病や社交不安症について学んでいます。
[志望動機・受験動機]
大学で臨床心理や福祉を学ぶ中で、国民全体の生活と健康を支える政策に直接関わりたいと考えたため、志望しました。
[これまでに取り組んだ活動や体験]達成感があったと感じたり、力を入れてきたりした経験について、 簡潔に記入してください。
○学業や職務において
ゼミナールでのグループ研究の経験です。メンバー間に知識や意欲の差がありましたが、話し合いを重ね、適切な役割分担をすることで、達成できました。
○ 社会的活動や学生生活において(ボランティア活動、サークル活動、アルバイトなど)
イベントスタッフのアルバイトの経験です。席案内やチケット確認業務で、様々なお客様に対応する中で、臨機応変で、冷静な対応を身につけました。
[関心事項]最近関心を持った社会問題や出来事、日頃興味を持って取り組んでいることなど
福祉職の待遇や、福祉施設の不足問題について関心があります。大学での実習で、福祉施設に訪問した際、予算や人材不足などの実態を知りました。
[趣味、特技など]
趣味:映画鑑賞 特技:スノーボード
[自己PR]長所や人柄について
私は、相手の立場に立って、話をよく聞き取ることができます。様々な考え方や特性があることを理解し、それぞれに適切な対応を心がけています。
[志望官庁等]
厚生労働省、厚生局
面接内容
ただ、4時間虚空を見つめた後でも、面接は面接なので、投げやりにならないように、頑張ってそれまでのような受け答えを意識しました。
面接官は3人で、大きめの部屋で、距離感が少し遠かったです。
基本的には、面接カードに沿っての質問です。端的に質問されるので、自分の伝えたいことを入れ込む必要があります。具体的には〜や、こう思ったので〜など、入れ込みました。
印象的だったのは、志望官庁の欄に、厚労省、厚生局と書いていたんですが、面接官の一人が、厚労省は残業も多いですが大丈夫ですか?問題が多いところですが、などかなりネガキャンをしていて、厚労省の回し者か?と思い、若いうちは頑張ります!などと言っていました。もちろん、残業なんて嫌ですし、改善すべきものなので、極力減らすようにしたいです、などと節々に入れ込んだりしました。嘘になってしまうので。ただ、思い返すと、その人はもしかしたら厚生局の面接官だった気もしてきて、もしかしたら厚労省に行くのかよ!みたいな気持ちでネガキャンしてたのかも知れないな、と思いました。でもわかりません。あんまり人間の顔を識別するのが得意ではないので、思い過ごしかも知れません。ただ厚労省への敵意がすごい面接官でした。
また、最後に三つほど質問がありまして、一つ目は〜、などという質問の仕方をされて、こちらは緊張しているので、三つの質問を聞かれながら、考えながらなので、全部忘れて、一つ答えるごとに、すみません、二つ目の質問は何でしたでしょう、三つ目の質問は何でしたか、と聞き返しました。普通に、一つずつ聞けば良くないですか?こっちはめちゃくちゃ緊張してるんですが!?となりました。
うる覚えなのですが、一つ目は、公務員として自分が活かせる能力、二つ目は、自分のストレスのかかるスタイル、三つ目はそのストレスに対しての解消法は何ですか、のような感じだったと思います。ちょっとあやふやです。ただ、二つ目のストレスのかかり方については、自分が自分のペースを乱されるとストレスです、と答えたところ、公務員はたくさんの人が関わる業務が多いので、なかなか自分のペースを保つのは難しいと思うのですが・・・、と言われて頭真っ白になりました。すごいテンパりながら、そうですね、そういう時は、役割分担をしたり、折り合いをつけて、妥協点を見つけることで、自分の負担や周りの負担を減らすようにすると思います・・・。とと訳のわからない事を言いました。それが最後の質問だったので、うわ、わぁ、もう終わってくれ〜!!と思いながら、必死に答えました。マジで終わったと思いました。受かっててよかったです。
もう疲れていたので、あまり内容を思い出せません。
でもそれまでの面接で言ったことそのまま言ってました。その頃には面接慣れして、エピソードトークとかは滑るように口が回るようになっていると思うので、大丈夫です。
あと、成績開示では、Cでした。まぁボリュームゾーンですね。可もなく不可もなく、普通だったんじゃないでしょうか。
最終合格
8月13日 9:00~ 最終合格者発表
8/13の朝に合格者はネットのマイページで合否が確認できます。
その後、仮の内々定をくれた省庁から正式な内々定をもらえます。
10時くらいに厚労省から電話が来ました。
その電話で起きたので、合否を確認していませんでした。
合格しているのなら、内々定を出したい、という電話でした。合格を確認する前に、仮の内々定を出した人に片っ端から、電話をして、合格したかどうかの確認は受験生に任せる、という。まぁ理にはかなっていますが、ちょっと雑ですよね。合否を確認していなかったので、まだです、と答えたら、ではまた電話します、と言われました。その後確認したところ、合格していたので、よかった、と胸を撫で下ろし、11時頃にまた再度厚労省から電話が来たので、内々定を受諾しました。
ただ、私は第一志望が厚生局だったので、電話口の内々定をもらっても意向届けを出す前なら複数持っていても大丈夫というのをみていたのですが、厚生局からの電話が一向に来なくて、もしかして、電話口でも一つの省庁の内々定を受諾したら、もうそれで登録されてしまうのか、と戦々恐々でした。めちゃくちゃ調べましたし、オープンチャットで聞きまくりました。まぁ有意義な回答は得られなかったんですが。
それで、うわ、やっちゃったか、まぁ霞ヶ関勤めもかっこいいか。とか思っていたところ、16時頃に、厚生局から電話が来て、最終合格を確認したので、内々定を出したいとのことでした。丁寧ですよね。ただ、他の併願を聞かれ、県庁と迷っている旨を伝えたら、では県庁の合格発表後にまた電話くださいとのことでした。
それで、次の日に厚労省に内々定辞退の連絡をしました。そしたら、電話取次手のマダムが出られて、どうすればいいのかわからずテンパったのですが、要件を伝えたところ、2回ほど回されて、めちゃくちゃ電波の悪くて、何も聞こえない中、辞退する旨を伝えて、失礼します。だけ言って、電話切りました。どこで電話してる??混線しすぎや。
それで、県庁の合格発表後、県庁は合格していたのですが、志望度がかなり国家公務員に傾いていたので、内々定の受諾の電話をしました。
正直、まだ迷っているのですが、とりあえず、内々定をもらいました。
それで、意向届けをネット上で提出しました。
そのあとは、もう10月に内定通知をお送りする以外、何かをする必要はありませんとのことでした。
成績開示
9月4日に成績開示があります。
最終的に、
教養 21/30 専門 22/40 論文4 面接C
総得点 521
でした。この総得点の算出の仕方はよくわからないのですが、ギリギリでした。順位も下位3分の1くらいでした。地域のよっては、不合格なところもあると思います。怖いですね。
でも、受かればいいんです。内々定も取れてればいいんです。
あと、成績がいいとスカウト電話があるらしいんですが、いまだにないです。どんだけ成績がいいとスカウトが来るのでしょうか。てか、そんな成績のいい人が内々定持ってないことなんてあるんでしょうか。面白いですね。
終わり
国家一般職は国家総合職と同様、官庁訪問というものが存在します。しかも、最終合格前にあるとかいう、謎のシステム。これはみんな言っているので耳タコかもしれませんが、やっぱり経験すると、本当に心の底からなんで……?になります。官庁訪問で仮の内々定を貰っている人ほど、最終合格してなかったら内々定くれたところに申し訳なさすぎる……意味なくなる……という気持ちになるからだと思います。私も、仮の内々定を貰ったあとから、いやでも人事院面接受かるか分かんないけどね……という一抹の不安を抱えながら過ごしました。本当になに??
国家一般職は、他の公務員試験を受けていると、筆記も中盤ですし、面接も中盤ごろにあるので、割と手慣れた感じでできる気がします。官庁訪問が特殊ですが、不人気官庁などに行っていればどこかしら内々定をもらえると思います。あと、官庁訪問で、内々定を出すのは禁止されているらしいのですが、よくわかりませんね。それに、人事院面接では学歴を言ってはいけないですが、官庁訪問ではバリバリに学歴を言いました。どうすればよかったのかわかりません。なんかもう何もかもが特殊で、意味がわかりません。勘弁してください。翻弄されていたら、終わっていました。何もかも。
国家公務員の給料が上がるそうです。よかったですね。
私はどうなるんでしょう。いまだに何もわかっていません。
一万字になってしまいました。体験記の体をなしているかわかりません。
もはや日記です。これはただの記録です。
私が経験したものでした。