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十牛図(十一):5.牧牛/ぼくぎゅう(後編)

割引あり

前編はこちらをご覧ください。

牧牛「じゅ」廓庵禅師の漢詩

次に、廓庵禅師の漢詩を味わってみましょう。

頌曰
鞭索時時不離身
恐伊縱歩惹埃塵
相將牧得純和也
羈鎖無拘自逐人

頌に曰く
鞭索べんさく時々身を離れず。
恐るらくはかれが歩をほしいままにして埃塵あいじんに入らんことを。
相いひきいて牧得すれば純和じゅんなせり。
羈鎖きさこうすること無きもおのずから人を)う。

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