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夢を見ていたのは私なのか。感情をしまう場所が分からなくなる生活の始まり。
ご訪問いただきありがとうございます。
真面目でただの音楽ラバーなだけだった私(まるこ)が、いつの間にかアングラな世界に生きることになった、元夫ラッパーKZとの結婚に至るまでの話の続きです。
早く結婚後の生活もお話していきたいのですが、もう少しだけ結婚前のアレコレにお付き合いください。
大好きだったほんのりさんを呼び出し、何時間も外のベンチに座って別れ話をし始めて、彼のプライドも心も、きっと人を好きになるという心までも傷つけたであろう悪人のまるこは、なかなか別れを飲み込んでくれなかったほんのりさんとの最後の時間に、実は少々焦りを感じていました。
なぜなら、ラッパーKZがすぐ近くで私を待っていたのです。
今あらためて振り返ると、もうこの時点からラッパーKZの狂気的な束縛というか洗脳というか、何かしらの驚異的な強い渦に巻き込まれていることに気づいてはいたのですよね。
なのにもう、逃げられなかった。彼の言う通りに動かなければ、
『ラッパーKZが誰よりもとても傷ついてしまう』
という謎の恐怖心が芽生えていたのですよ。
あれは一体なんだったのだろうか。
KZとの5年半の結婚生活を終え、それから何年も経った今でさえ分からないのだから、不思議なものです。
でも人はなぜか不思議なものに興味を持ってしまう。そんな生き物なのでしょうね。
とあの時の自分を肯定してあげたい気持ちです。今は。だってどうしようもないくらいの渦だったんだもの。
そうそう、話がまた反れてしまいましたが。
すでに私を自分の手の中(渦の中)に入れていたラッパーKZはその頃、長年同棲をしていた彼女がいたようです。バンドのメンバーは全員それを知っていました。
むしろKZがまること仲良くなっているなんてことを思ってもいなかったようで、その真実を知ったメンバーは顔を青ざめて戦慄していました。
『まるこ、、マジかよ、、、。』
って。
いやいや、知らんがな。
私はなぜかKZに別れろと言われ、なんか流れで付き合うことになったというか俺の女的な立場で電話もメールも毎日来るから、
あぁ付き合ってるんだよな。KZは私のことが好きなんだわね。って思っていたというのに。
なぜ、私がみんなを震え上がらせるような略奪女みたいな扱いされなきゃいけないのよ。って。
こっちが驚愕だわよって。
どっちかって言ったら、KZの相棒であるラッパーBの方が私は話が合うし、一緒にバカ笑いできるし波長が似ている。
※今更ですが、ラッパーBの呼び名はビーでもいいし、ブーでもいいし、ヒップホップらしくボムでも良いです。しっくりくる呼び名で変換されてください。
Bはラッパーらしい悪さとバカさが共存していて(←愛を込めた偏見です。ご了承ください。)なんなら仲良くなりたかった。
それなのに私はいつの間にかKZの渦に巻き込まれ、Bはいつの間にかあっという間に拘置所に送り込まれた。
もう何年も前、オレオレ詐欺の始まりみたいな時代にそれっぽいグループに入っちゃって、あっという間に目の前から消えたのです。
そんな話も笑い話で酒の肴にできちゃうようなKZの横にいることになった私。
多分恐らくだけれど、Bが今まで支えていたKZの狂気を私が看ることになったのがこのタイミングだったと思う。
KZが長年同棲していた彼女はその直後に、
『ネイリストになるために海外に行きたいと前から言っていてそれで別れた。』
と聞かされた。
KZから聞かされたからそれが本当だったかどうかもいまだに分からない。
ついに、なんだか分からない使命感というか、私にしか支えられないのだろうという意味不明な責任感?みたいなもので包まれちゃったまるこは、
あれよあれよと結婚する道を選んでしまったのです。
29歳。
あと2ヶ月後には30歳になるというタイミング。
自分自身も焦っていたこともあり、トントントンと話が進んでいったのを憶えています。
プロポーズさえなかったのに。
あれは一体どんな手品だったのだろう。
周りの人達、友人たちは声を揃えて言っていました。
これこそまさに、逆玉の輿じゃん!
KZやるな!
てね。
なかなか更新できずの話に、今日も訪れてくださった皆様、本当にありがとうございます。
自分でもじっくり慎重に振り返りながら。
そして決して元夫KZをディスることはせずに、読んでくださっている方に苦虫をを噛み潰したような気持ちを届けてしまわないようにと残している私の記録です。
どうか長い目でお付き合いいただき、ゆる〜く読み進めていただけたら幸いです。
次回のご訪問もお待ちしております。