ボスなのか、キングなのか。やはり気に食わないラッパーとの打ち上げの話。
ある日、兄のバンドを観に行ったらたまたま対バン(同じ日に出演する演者)として出演していたHiphopバンド。
そのラッパーと結婚した私(まるこ)の話の続きです。
はじめて出会ったその日、音楽界で当たり前の風習としてライブ後は打ち上げがあるのですが、当然その日も合同での打ち上げがありました。
そこに居るのはみんな売れていないインディーズの音楽好きばかりです。
演者だけじゃなく常連のお客さんも一緒に行けたりするやつなので、熱烈に好きなバンドがいたとしたら打ち上げに参加できるなんて、ファンから格上げされたみたいで嬉しかったりするやつですよ。
私は兄達がいるので当たり前のようにいつも参加していて、その日ももちろん参加。
その打ち上げ中も
『俺はお前らとは違う』
オーラを放ち続けた男。
それが元夫のラッパーKZです。
皆様は読み進めていただく上でケーと認識していただいても結構ですしケーゼットでも構いません。Hiphopっぽくケーズィーにしていただいてもそれっぽいですよね。
とにかく元夫はKZいう愛称でその打ち上げにも参加しておりました。
私は『どうもでーす。妹のまるこでーす!』といえば、もうそこは誰とでも仲良くできたし、どちらかといえば明るく気が利いて場を盛り下げることをしない人間で。(←自分で言っちゃってなんだかすみませんが。)
ライブには私の友人たちも遊びに来てくれることが多かったので、打ち上げといえばファミリー感満載。どこかしこでみんなが大笑いしたり、はじめまして同士がいつの間にか仲良くなっていたりで、友人たちも楽しみにしてくれているくらい良い打ち上げばっかりだったのですよ
※音楽ラバーなまるこの友人は必然的に音楽ラバーが繋がっていくわけで。
そんな中、なんだか不思議な空気が流れているKZの周り。
少し離れたところから見ていると
『おい!お前はなんなんだ?キングかよ!』
と口から洩れてしまうのではないか。
いや、もはやまるこの目がその言葉を発してKZを見てしまっているかもしれない。
それくらいなんかちょっと、いやいやかなり態度がでけぇーじゃねーか!
とイラっとしてたのですよね。
ステージ降りても超ラッパーじゃないか。(←完全に偏見。すみません。)
KZはトラックを使ってではなく、生バンドの音の上でラップをかますスタイルのラッパーだったのですが、そのバンドメンバーがKZをトップにして気を使っている・・・
頭に(カシラ)に従っている・・・ボス感が強い。
なんか、ヨイショしてる??
まるこの心の中では『あいつ、やっぱり一番嫌いなタイプやー!!』
ですよ。もう絶対に目なんか合わせない。関わりたくない。
そう思っていた矢先にねぇ。
そのバンドにはもう一人のラッパーがいましてねぇ。
そのラッパーBは超ノリのいい陽キャラ。
見た目も素晴らしくラッパーでがっちり体系ちょっと悪そうな風貌なのに、喋りだすと超いいヤツ。そんなラッパーBとまるこが話をしていたら、そのラッパーBが
『まるこ、超おもろいやん。おい!KZ!このまるこって妹なんだってよ!』
っていきなり紹介しやがって。
話すきっかけが出来上がってしまい・・・・・。
ラッパーBに連れられて、KZと座る場所が近くなってしまったまるこ。
何なら右にKZ左にB。
ラッパーに挟まれとるやん!!
その時期のまるこは、本当にど素人の趣味の範囲でDJをしてたものだから、それがKZの興味スイッチをオンにしたらしく。
どんな、Hiphop聴いてきたのか
好きなアーティストは誰なのか
レコード何枚持ってるのか
上から目線で聞いてくる。
で、その質問に素直に答えるまるこに、上から目線で
『何だよ。全然HIPHOPのこと知らねーじゃんよ。ど素人かよ。』
ですって。
ですってよ!!!むちゃくちゃ笑顔でバカにしながら。
はい。むちゃくちゃ嫌いなタイプです。クソが!!と思いました。
がしかし、、、、、
なんだか笑顔がめっちゃ爽やかな少年みたいやないか。
いたずらっ子みたいに笑いやがったな。
性格めっちゃ嫌いなタイプだけれど、笑顔だけはええやん。。。
なんかギャップあるやん。
そう言えばラップはめっちゃ上手かったしな、、。
もう一回ちゃんとステージ観て、音とラップ聴いてみたいなと思ったのですよね。
これがまることラッパーKZとの出会いの夜(打ち上げ)と、まるこの心の変化の話でした。
どうでしょうか。
また少し長くなってしまいましたが、ここまで読み進めてくださりありがとうございます。
この後、お付き合いして結婚に至るのですが、そもそも私はその時ほんのりと付き合っているようなパートナーの人がおりました。
それはミクスチャージャンルのバンドマンでした。
あぁ、波乱なことが待っていそうな気がしませんか?
是非、次回楽しみにしていただきたいです。
またのご訪問、お待ちしております。