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新上五島町の現状と限界集落でできること

今日、お風呂に浸かりながら読んだ記事に、限界集落が取るべき行動について「なるほど」と思える部分がいくつもあったので、自分用メモとして書き出してみます。
読んだ記事はこちら。

「限界集落の真実ー過疎の村は消えるか」
https://www.jamp.gr.jp/wp-content/uploads/2019/12/115_04.pdf

こちらは、地域社会学などを研究している 首都大学東京都市教養学部 山下祐介准教授が書かれたもので、
平成27年に市町村アカデミーという研修所が発行している機関誌に載せられています。他にも興味深いタイトルがいくつもありました。

まず書かれているのは、限界集落とは何か?

65歳以上の高齢者が、集落人口の半分を超えて、社会的共同生活の維持が困難な状態に置かれている集落、つまり高齢者ばかりになって、地域の共同体が機能しなくなる集落

旭川大学 大野晃教授(高知大名誉教授)が1991年に提唱

ふむ…ではここで、新上五島町について見てみましょう。
2020年度に行われた国勢調査によると、
新上五島町の総人口は17,503人。うち65歳以上が7,478人。
65歳以上の割合は42.7241%…ってえええーーー!?
計算苦手なのであってるかわかりませんが、65歳以上の割合で言えば日本の市町村のうち上位10%に入ってしまうようです…。

思ってたよりめちゃくちゃ深刻だったーーー!!!Σ(゜Д゜;)


実際に数字として見てみると結構ショック…
とはいえ、ある程度そうだろうと思って最初に挙げた記事を読み始めたわけで…

ここからは「限界集落の真実」に書かれていた内容の抜粋です。

集落の担い手は、集落にいる人たちだけではありません。例えば、10軒・20人しかいない集落があったとします。昭和30年代には、200~300人が住んでいました。集落を離れた人たちは、全員が亡くなってはいないので、おおむね100~200人ぐらいの人たちが、外にいるということになります。

「将来の住民」「地域の継承」を考えた際、地方創生の切り札としても浮かび上がってきているのが、「田園回帰」「ふるさと回帰」「地方移住」といった回帰に関するキーワードです。

若い人が多ければ“勝ち”で、高齢者が多ければ“負け”といった意識で、地方創生を進めると、とんでもないことになるのではないでしょうか。人の循環とか家族の広がりを十分に考えて、政策形成していかなければいけません。突き詰めれば、「住民」とは誰なのかという問題です。将来を考え、住民になる可能性のある人は、具体的にどういう人なのかを捉えておくことは、非常に重要です。

過疎地では、「人口減少はしょうがない。乗り切っていきましょう」という掛け声のもと、「バス路線は減って困るけどデマンドにしよう」とか、いろいろ工夫してきたと思います。しかし大事なのは、住民が誇りと自信と安心感を持って、「うちはちゃんと自立して残っていくのだ」という気持ちにならない限り、いくら適応戦略をやっても駄目であると、私は実感しています。

そこで、より積極的な人口維持、地域相続の対策が必要になります。その1つが回帰政策です。

回帰政策の要は、人の循環をつくることです。若い人を地元に引き止めるのではなく、地域に戻って「いろいろやりたい」と思える環境を整えることに主眼を置くべきだと考えます。

回帰を検討している人には、「一緒に地域をつくっていきましょう」と、呼びかけをしていくことが、本当の地域創生ではないでしょうか。
今の地方創生のメニューは、仕事をつくって人を呼べといった方向に力点が置かれすぎではありませんか。いろいろなまち、いろいろな人生の選択肢があって、人の多様性も生まれます。「勝つ地域」も「負ける地域」もあっていいでしょう。いろいろな地域が、いろいろな多様性を持って、しっかり続けていくことを考えていくことが必要だと思います。

ひと言で表現すれば、“多様なものの共生”ということです。回帰にも多様性が必要です。

…とまぁ、めちゃくちゃコピペさせていただきましたが。
つまり私が「なるほど」と思ったのは、限界集落にはそこにルーツやつながりを持つ「回帰したい人(回帰する可能性のある人)」が一定数いて、そこに「一緒に地域を作っていきましょう」と呼びかけられることが重要だと。
さらにその方法として「若い人が多ければ“勝ち”などではなく、いろいろな多様性を持って」地域づくりをしていくべきで、そのためには住民が誇りと自信と安心感を持って「うちはちゃんと自立して残っていくのだ」という気持ちにならなければいけない…と。

とりとめのない形になりましたが、書いていて自分ではスッキリ腑に落ちました。今後の考え方の一つにしていきたいと思います。