上五島勉強:山王山
大好評(?)の上五島勉強企画、今回は上五島随一の名山である山王山についてです。
山王山の印象
私自身、確か小学校高学年の頃に父親に連れられて、当時60代の祖母と3人で登った記憶がうっすら…
登山道の結構奥まで車で行けるし、運動がそこまで得意ではなかった私も祖母も休憩しつつまぁまぁ登れました。
山頂の展望台からは景色が良かった気がする…
そんな「まぁ海もあれば山もあるよね」程度の認識だった山王山。
ですが、近年ふと目にした記事に度肝を抜かれました。
最澄の銅像?
えっっっっ、最澄ってあの教科書に載ってた仏教の偉い人?(←?)
上五島に来てたん???しかも銅像建てたって何???
全然知らんかった…この像どこにあるんやろ。
しかも山王山が「日本遺産」なるものの構成資産とな?国境の島として壱岐・対馬・五島で2015年に認定された…ってこれも知らん…
最澄と山王山
えー、まず前提として、五島・上五島を経由して遣唐史が唐へ渡ったということは知っていました。五島うどんもこのルートで伝わったと言われているし。
で、改めて「最澄」とは?
つまり、最澄は唐の天台山という山で学び、それに倣って比叡山で「山王権現」という元々日本にあった山岳信仰と融合した神仏習合の神様を祀りました。
その「山王権現」を、「無事帰国できた感謝」として上五島の山王山にも祀ってくださったそうです!
最澄モノローグ妄想
(ここから妄想含む解釈)
当時の遣唐使の旅はとても過酷で、船が遭難してしまうことも多かったとか。
唐へと船出する前、上五島で風待ちをしていた最澄は、ピラミッド型の見事な山である山王山(名前はまだ無い)に何かしらのパワーを感じていて、もしかすると旅の無事を祈ったかも知れません。
それから唐へ渡って、霊山である天台山で学び、無事に帰国し、それに倣って比叡山で天台宗を開いてから、
「そう言えば船出する時の島に、めちゃくちゃ立派な山あったよなぁ…」「無事に帰ってこれたし、比叡山の山王神、あそこにも祀っとこ」
的な???(知らんけど)
山王山は素晴らしい伝承が残る山だったんですねぇ。
またひとつ、勉強になりました…。