カナダで全否定された話
21歳 カナダ・モントリオールに留学していたとき。
1ヶ月語学学校に通っていた。前回のカルガリー留学と同様ミドルクラス。一番日本人が多いクラスだ。その他コロンビア、メキシコ、タイ、韓国など色んな国から集まった人たちが同じ教室にいた。
ある日、「If〜(もし〜?)」を使ってクラスメイトに質問して、答えてもらう授業があった。
みんなに聞くんだったら面白い話が聞きたいな。各国の文化とかわかるような。そんなことを思いながら私は一つの例文を考えた。
そして私の番がまわってきた。
「もし、明日死ぬとしたら何が食べたい?」
日本人だったらなんか一回は聞かれたことがあるような聞いたことがあるような質問。
だが、それを聞いた途端というか「明日死ぬとしたら…」と全部を言い切らないうちに
「私はそんなこと考えたくない!」
「これはいい質問じゃないと思う」
「死にたくない!暗い気持ちになるわ。」
と各国のフレンズたちが次々に言い出しだのだ。
全否定。
いやいや、まず最後までしっかり聞いてからものを言ってくれ。そもそもこれは質問を投げかけてテンポよく答えていく授業だろ。答えてないやないかいっ!難しく考えずに、ただ答えればいいだけじゃないか。
私はただそれを聞いて、各国の最後に食べたい晩餐を聞いてみたかっただけ。へーそんなご飯があるんだ〜って。「ママの作るタコスさ!」とか。単純に聞きたかった。
日本人同士だったら絶対に答えてくれたはず。むしろそういう質問ってキライじゃない。聞けば結構皆んな真剣に悩んで考えてくれる。
「もしも無人島に一人なるとしたら何を持って行く?」もちゃんと考えたこともあるし。
有りもしないようなことだけど、真剣に考える。
ネガティブなシチュエーションで自分がベストな状態でいられるように想像して回答する。
むしろポジティブじゃないか。
結局私の質問はウケが悪く、
誰も回答せずに次の人に順番が移ってしまった。