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子育て中に私と夫が見ている世界

先日、子供たちがお友達の家へお泊まり会に行った。
私にとって子供と離れて寝るのは初めてかも。
出産と親知らずの手術のために子供と離れたことはあったけど、
家に子供がいない状態で一晩過ごすのは初めてだった。

子供がいなくて寂しい!
と言うより、『飲みに行けるー!』
が素直な気持ちだった。

子供を産んでからは
夜は9時には寝てしまう生活で
飲みに出かけるなんてことはほとんどない。ないない。

すっかり保守的なママに仕上がっている私だが、
今年の目標は自分に変化を求めるために
・夜飲みに出かけること
・カラオケに行くこと
を2023年の目標に掲げている。

これを達成させてどうなるわけではないのだが、
なぜだかこれを成し遂げたかった。
毎日育児や家事をこなしている自分に刺激を与えたかった。
ただそれだけのこと。
でも母親になるとかつて何気なくやっていたことが
できなくなるし、しようとも思わなくなる。

そんな中で、ついに今年の夢が叶おうとしている。

子供不在のせっかくのチャンス。
このチャンスをシェアできるのは私の唯一の飲み仲間、夫。
彼は週の半分は飲み会に参加している。上司のお誘いがほとんどだが
呑むこと自体は好き。

駅周辺の飲み屋やラーメン屋は彼に聞けばすぐおすすめの店が出てくるほど。
余程数をこなしてるのか、夫の作る週末ご飯は飲み屋みたいな料理が出てくることもあるし、見た目も良い。飲み歩きながら料理のセンスも磨いているのがプラスマイナスゼロ、ちょいプラスって感じだろうか。

さて、久々の夜の街に繰り出した私。
夜に出歩くなんて、本当に何年振りだろう。
かつては私もそこにいたはずの場所はまるで初めて訪れたかのような場所に見えた。昼間とは違う街の様子。眩しくてうるさくてお下品な方々もたくさんいて。
毎日公園で子供達のピュアなエキスを吸っている私には『汚い』としか思わない。

目の前に広がるギラギラした世界。
夫はこれをほぼ毎日のように見ているのか。
子育ての戦友だと思っていた相手は、
私の知らない世界を当たり前のように見ていたなんて。
怒りとか裏切りとかそう言うんじゃなくて、
ただただ感心。ほー、君は毎晩こんなところにいるんだな。
見ている世界が違っていたなんて。

でも、羨ましいとは思わなかった。
自由に飲みに行けるのがいいなとかそんなことは1ミリも思わない。
そんなことより子供と一緒にドラえもんとしんちゃんを見て好きなお菓子を食べてダラダラする金曜日の方が魅力的。
たまに子供が早く寝てくれて狂ったようにNetflixを見続ける方が価値がある。

子供が産まれてから自由な時間が限られてしまったけど
今は子供と過ごす方が何だか落ち着く。いつの間にかそんな身体になっていた。

私のリクエストで少し落ち着いた店で飲むことに。
入り口で強烈なタバコ臭さを感じて嫌気がさしたが、
ご飯とお酒は美味しい。大満足。
隣の席から付き合う直前の男女の探るような会話に
そんなこともあったなと思い出に浸る。

さぁ目標の二つ目、カラオケに行きますか!
と言うところでママ友から連絡。
『長男くんが寂しくて泣いちゃってるからお迎え来れる?』
そのメッセージと共にママモードのスイッチオン。
夫が注文した締めのおにぎりを早く食べてと急かす私。
食べている間に会計を済ませて店を飛び出した。l

急いで息子を迎えに行く。
結局、娘だけがお泊まり会続行で
息子は我々と帰宅。

やっぱり寂しくて泊まれなかったとしょんぼりする息子の背中をトントンしながら
私も子供と寝られることに少しホッとしている。

今はこれが落ち着くのだ。
夫と見ている世界が違うのは当たり前なんだ。

さて、カラオケは今年中に行けるのか。




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