「ツンデレ」のエスペラント語訳
以下、アルファベート順に。
案1 CUNDER
ウィキペディアの各言語版を見ると、「ツンデレ」がそのまま(オタク界隈では)国際的に通用していそうなので、Fundamento de Esperanto の第15条に基づいて語根 CUNDER を導入する。あくまで俗語としてで良いですが。
例
Ŝi kondutas cundere.
Ŝi estas cundera.
Cundera knabino.
Cunderulino.
Cundero, cundereco.
Ago kun cundero, ago en cundero.
案2 PIK-MALPIK
繰り返しで語調が良く、語感に面白味を持たせることもできる。
例
Ŝi kondutas pik-malpike.
Ŝi kondutas pike-malpike.
Ŝi estas pik-malpika.
Pik-malpika knabino.
Pik-malpikulino.
案2 PIKTENER
「ツン」と「デレ」をそれぞれ意訳して組み合わせた表現。「デレ」については他にも候補があろうかと思いますが、[デレ]音と語感を合わせました。
例
Ŝi kondutas piktenere.
Ŝi estas piktenera.
Piktenera knabino.
Piktenerulino.
個人的には上記3案のどれも捨てがたいので、各人でそれぞれ気に入ったものを使ってもらえたらなと思います。
余談ですが、『ストライクウィッチーズ』用語のエスペラント語訳を試みたことがあり、その際、ペリーヌのあだ名「ツンツンメガネ」を pikoklo としたことがあります。pik-pik-oklo などでも良いかも。
■拙作での使用例
ちなみに自作で恐縮ですが、過去に作った戯れ詩の中で CUNDER の使用を試みたことがあります。sole の使い方が若干怪しいのはご愛敬。
Mia Cunderulino(愛しのツンデレラ)
versis Sin Kiro, 2010
Kial faris vi cuncune,
Dum l' aliaj estis kune?
Nin neniu vidis tute.
Ne silentu tiel mute.
Nun vi faras deredere,
Kaj vi dolĉas malmodere.
Dum nur vi kaj mi 'stas sole,
Vi karesas min memvole.
Ĉu vi traktas min cundere:
L' amo viamaniere?
Mi akceptas vin sincere:
L' amo miamaniere!
■ツイッターでの使用事例
厳密な調査ではありませんので参考程度に。
CUNDERE
Ho! Kiel ĝin estas bona rilato!
— AmasLilio (@AmasLilio) February 23, 2021
Ĝia Kanako vokeblas "Cundere"o. Ĉu ne? pic.twitter.com/QeykBd87tm
一方エスペラントではcundereoと訳した…
— 斧澤英城 (@onozawahideki) June 28, 2016
cundereo
— あやふみ (@ayafmy) February 17, 2011
CUNDER
ツンデレは概念が無いだろうし単語作って、ツンデレキャラはcunder/a person/oかなとか妄想。
— AmasLilio (@AmasLilio) November 20, 2019
ツンデレな反応をする事はcunderas。
Bonvolu esti cunderaとお願いすると、冷たくしたり甘えたりと変化が欲しいって解釈に?
これ、エスペラントにする事で表現の幅が広がるのでは。#などと #Esperanto
DUPOLUS
すぐ思いつくのは、"dupolusa knabino". 英語のFansubで"bipolar girl"って表現があったから。 QT わお! QT @yagitakeshi: 昨日「エスペラントでツンデレってなんて言おう?」って話をツイッターで下ばっかりですよ.
— Ryohō(りょほう)💉💉💉 (@RyohoFuse) January 26, 2011
DU-POLAR
@aachanwathoun Cundereoは面白みが無いので、Du-polara knabinoはどうでしょう。ヤンデレにも使えそうです。 QT ツンデレをエスペラントでなんて言うか、って話が流れている。
— Ryohō(りょほう)💉💉💉 (@RyohoFuse) January 25, 2011
……英語の fansub でbipolar が使われている例があるそうで、言い得て妙ですが、今の時代だと双極性障害と紛らわしいかも。
MALAMIKAMIK
エスペラントでツンデレはmalamikamikaというらしい。mal(反対)-amik(友達)-amik-a(形容詞)と解釈すればいいのかな。エスペラントの造語法すごいな。
— Rurigawa Wataru (瑠璃川渉) (@rurigawa) August 4, 2009
……どこでそういっているのか見つけられませんでしたが、malamikamika なら、amik-malamika のほうが慣例に即していて、語呂も良さそうです。「デレツン」になってしまいますが。
cundere(エスペラント語化せずに使った例)
Ĉu Ŝi estas cundere ? 😉
— Luiz Claudio dos Santos Lima (@LuizClaudio115) June 20, 2020
■その他の使用事例
CUNDER
■ヤンデレ 2022-12-29追記
「ヤンデレ」は素直に訳すと malsaneme tenere、malsaneme dorlote などでしょうか。cundere に合わせるなら jandere とするなど。こうなると、deri「デレる」も導入したくなってきます。すでに dero「デリス(植物の属名)」という語があるので難しいかもしれませんが。
以上
べ、別にアンタのために記事を書いたんじゃないんだからね!