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なぜ婚活に「高望み」が生じるのか

Twitterの婚活アカウントさんを見ていると「高望みって言われた!」「これって高望みですか??」というツイートをたくさん見ます。いわゆる「高望み」と言われる現象がたくさん発生している証左なのでしょう。

でも、一体なぜ高望みが生じるのでしょうか?

原因1: 「普通」と思われる条件を積み重ねている

私は、多分「高望み」はご本人がしようと思ってしているわけではないと思っています。例えば相談所さんのこんなツイートが参考になります。

スレッドには以下の内容が続きます。

私「誰でもいいんですか?例えば年収300万位の方とか問題ないですか?」 と聞くと
「あの…尊敬できる人が良いので年収は600万円以上で」
私「身長は160㎝位の方とかどうですか?」
「あ、身長はできれば170㎝以上で」
私「年齢は10歳以上年上の人でも大丈夫ですか?」
「あの、できれば3歳上位までとか・・」
私「太ってる人とか、髪が薄い方OKですか?」
「ごめんなさい、ちょっと厳しいです。清潔感があって爽やかな普通の方だったら誰でも良いですが・・」

上記ツイートのスレッド

こんな風に、本人にとって「自然」と思われる条件を積み重ねていくと、いつの間にか「レベルの高い人」を希望してしまう人が多いのだと思います。

条件1、条件2、条件3… と全てを満たす人を探していくと非常に高い倍率を勝ち抜かねばいけなくなることはこちらの記事がわかりやすいので、よかったら参考にしてみてくださいね。

原因2: そもそもヒエラルキーがあると思っていない

あとは、そもそも婚活で人気のある男性・女性にヒエラルキーがあると思っていないということも多そうですよね。

明治になって、恋愛が自由にできるようになって早150年以上。ドラマやマンガには「運命的な出会い」や「シンデレラストーリー」もあふれ、まるで誰もに平等に素敵な人に出会えるチャンスがあると思いがちです。

男女別で異なる尺度によるヒエラルキーがある

でも、実際には婚活界には人気のヒエラルキーがあるんです。しかも、男女別で指標が異なる。以下、結婚相談所での例ですが紹介します。

上記のツイートで特に大事だと思うのは3枚目です。一枚抜粋して引用します。

上記のツイートの画像(3枚目)

小さい文字で「点線が成立可能ライン(目安)」と書いてありますよね。あくまでも目安なのですが、男女別に異なるヒエラルキーで並べて、同じ階層の人とマッチングが成立しやすい世界なのです。

ただ、この図にはもう一つ大事なことが書かれていて、とりあえず「太線(人気層)を第一希望にしてしまう傾向がある」ということも言及されています。

画像にもあるように市場人気層との結婚が幸せというわけではありませんが、自分が結婚で本当に大切にしたいものがわからないと「とりあえずよさそうな人」を目指してしまうのもわかる気がします。

原因3: 婚活の人口構成を知らない

あと、これは結婚相談所に限った話なのかもしれませんが、婚活の人口構成はなかなかいびつです。

結婚相談所は女性の方が多い。特に30代では圧倒的に男性優位

ここの相談所さんのデータがわかりやすいのですが、結婚相談所の男女比はおよそ6:4で女性の方が多く、20代〜40代前半までずっと女性の方が多い。特に30代では女性は男性の2倍在籍しています。

上記リンク先より:https://www.bridalpartners.jp/data

全員が平等に申し込まれたとしても、女性は同年代を希望するだけで倍率2倍以上。おまけに、同年代なら誰でも良いというわけではないですよね?

わかりやすく誰にでも人気そうな男性に申し込みが集中する中で、先ほどのピラミッドに出てくるような人気男性の倍率は「20倍ぐらい」と下記のブログでは言及されています。

グラフも「20倍ぐらい」というブログの言及も2年ほど前の情報です。
2年間でIBJの会員数は増えているので、さらに倍率は上がっているかもしれません。なぜなら、会員数が増えても人気会員の傾向は変わらないので、より多くの人が人気会員を目指すようになるだけです。

数百人の女性から申し込みを受けた男性の話も頻繁に見聞きしますものね。。。不平等な倍率を知らないと本当に苦労しそうです。

原因4: 自分の階層・スペックの見誤り

会社で長く勤めていると、お仕事でも評価されて実績もたまって、それなりに自信もついてくると思います。相談所のお金を出そうと思えるほど経済的に余裕のある人なら尚更そう思ってしまいそうです。そんな人の会社には素敵な既婚男性もたくさんいそうですし…。

そんな中で、

  • 男女で異なる評価基準

  • 男女で異なる競争の激しさ

を知らないと、自然と自分の戦闘力を見誤ってしまいそうです。

残念ながら仕事の評価軸と婚活での評価軸は違うのです。学歴も年収も、女性の場合男性のそれほどには評価されない。若さと美貌の前には叶わないのです。

自分が会社で見ているような男性と同じスペックの男性の前には、自分よりも若くて美しいたくさんの女性がいるのです。

原因5: 現実を認められないパターン

これは、あまり多くはないと信じたいのですが…

  • 市場の厳しさも知っているけれども自分は大丈夫だと思っている

  • 希望の相手に出会えないけれどもどうしても納得がいかない

…みたいな人も一定数いると思っています。この人たちには、目を覚まして。シンデレラストーリーは滅多にないことだからシンデレラストーリなのです。としか言えない。

対策1: 自分のスペックを知る

さて、暗いことを色々書いてしまいましたが、ここからはどうすれば良いのか自分なりの考えを書いていこうと思います。

まずは「自分のスペックを知る」というのが第一歩なのではないでしょうか。スペックを知るって自分の評価結果を知るみたいでちょっと怖いですが、別に悪いことではないと思います。なぜなら

来てくれる相手に感謝できるようになる

先のピラミッドをもう一回見てみます。例えば私、下記の表からは余裕で圏外でした。37歳だった時点で歯牙にもかからない。一重瞼だし、BMIは22だった。

しかし夫はどことは言わないが圏内。お見合いが成立したこと自体が奇跡だと成立した瞬間には思いました。

もちろん夫にも欠点がないわけではない。たとえばデートでは自分がリードする方ではないし、夫は忙しかったのでデートプランもほぼ私が考えた。婚活の時はそれで怒る女性もいそうですよね?

ただ、お互いのスペックの格差を知っていたので「こんな出会いは二度とない」と夫をめちゃくちゃ大切にし、成婚しました。

何を努力すれば良いかわかるようになった

また、上記の表だと「痩せる」「美人になる」「二重瞼になる」などの努力をすれば上の階層に行けることがわかります。自分に何が足りないのかを知ることで、そこに努力を注げば良いとわかります。
私も

  • メイクレッスン

  • 髪型レッスン

  • ダイエット

  • スタイリストさんに服を選んでもらう

  • クローゼット一新するぐらい服を買う

などをし、合計50万円くらいは投資したと思います。受けたレッスンと受けたスタイリストサービスのリンクは貼っておきます。

対策2: 本当に必要な条件は何か絞り込む

先に「条件1、条件2、条件3…」と条件を重ねると人気層に飛び込むことになると言及しました。なので、自分に本当に必要な条件は何か絞り込むことをお勧めします。

こうすると「妥協しろと言われた!」と思う人もいそうですが、そうではない。多くの人は「なんとなく大卒以上」「なんとなく年収600万円以上」を希望しているのではないでしょうか。なぜ大卒以上でないとダメなのか、なぜ年収600万円以上でないとダメなのか、明確に言語化できますか?

私も先にヘイスペと結婚できた的なことを言及しましたが、最初からハイスペ婚を目指していたわけではなく、むしろその逆でした。
前の結婚は夫のモラハラで失敗していたので、ひたすら「優しそうな人」だけを条件に探しました。

だから年収が私より低かろうが、高卒だろうが、年齢が10歳近く上だろうが顔つきや価値観が優しそうな人なら会いました。そんな中で、たまたまマッチした相手が夫だっただけです。

ほぼ条件がない人の結婚は早いと言われています。42歳で「イケメンであること」だけを条件に婚活した結果、短期間で成婚した女性の記事があったので載せておきますね。

対策3: 青田買い

また「結婚相談所という市場では」ここまで述べてきたような熾烈な争いになると書きました。なら、相手が自分の市場価値に気づく前に自分から申込んでしまえば良いのです。

結婚相談所の人気男性会員は最初に数百名の女性から申し込みを受けます。その中で自分の気に入った人に数名会って、成婚退会していく。つまり、最初に申し込まないともう申し込みすら忙しくて見てもらえなくなります。

私も夫が入会したその日に申し込んで、夫にとって私は1番目のお見合い相手でした。そして、自称「同時並行なんてできない不器用な」夫は私以外とは一切仮交際をせず成婚に至りました。

つまり、夫の「心の中の一枠」が埋まる前に会わなければ仮交際にすら至らなかったのです。

「申し込みたい人がいない」と言っている場合じゃない。他の女性たちにあっという間に刈り取られているだけなので、市場に投入された瞬間を狙って申し込んでみて

対策4: 市場を変えてみる

上記は、主に結婚相談所という市場を中心とした話です。なのでその市場のルールにどうしても納得がいかない、やりづらさを感じるようであれば、一度そこから出て他の市場に行くのも良いかもしれません。

例えば、私の友達のハイスペ美女(それぞれ旧帝大卒、推定年収800万超)は「結婚相談所には良い人がいない!」とすぐに辞めて、職場やサークルの縁を紡いで結婚に至りました。

ただ、効率的な出会いはないですしアドバイスも得られないですけど…。
上記の例は、元々ハイスペックの彼女たちだからこそ同じくハイスペ男性とのご縁も繋がりやすかったということと、頭が良かったからこそ戦略的に動いて何とかなった例、というのは付言しておきます。

まとめ

長くなりましたが、今回の話をまとめると以下の通りです。

  • 婚活に高望みが生じるのは、多分市場に関するさまざまな無知から

  • まずは現実を知ることで出会に感謝できるし、努力の方向性もわかる

  • 青田買い、条件の見直しなど市場で戦うための工夫を

  • どうしてもそのフィールドで戦うのが辛かったら市場を変えてみても良いかも!

…となります。皆さんが、素敵な方と出会えますように…。

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