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40歳すぎて「子ども欲しいから婚活してます」という男性に物申したいこと

はじめに : 夫が40代で子どもができた妻ですが…

こんにちは。突然ですが「子どもが欲しいから婚活してます」という40代男性、結構見ますよね。
私も婚活中に「バツ2で不利なのは分かっていますが、どうしても子どもを諦めきれないので婚活を始めました」という46歳男性からお見合いを申し込まれて白目をむいたことがありました。

まあ、今回の記事の目的はそのような男性を論破することではなく…。

実は現在、我々夫婦は夫41歳にて子どもができそうなのですが、その時に直面した問題から「本当に40歳過ぎて”子どもが欲しいから婚活”と言っている男性、できた後のこと考えている?」と心配になったので、思っていることを正直に書くことにました。

結論から言うと、40歳過ぎて子ども持つことは婚活もその後の人生もかなりハードモードになるので、よほど財力と体力のある人以外オススメしない。挑むなら相当な覚悟と準備を持って挑んでみて、という内容になります。

40代で婚活に苦労している方がいらっしゃいましたら参考になれば幸いです。

心配事①: 本当にお金、大丈夫?

老後資金2000万円問題がニュースになったのはもうずいぶん昔のことのように感じますね。40代の婚活男性なら「すでに2000万円貯めているので大丈夫」とおっしゃる方も多いと思います。

私たちも二人の貯金を合わせると婚活前に2000万円は貯蓄できていました。ですが「老後に2000万円必要」ってかなり楽観的な試算だと思いませんか?

詳しくはこんなサイト↓を見ていただければと思うのですが…

「老後資金が2000万円必要」の根拠は

  • 老後が30年と想定した場合

  • 夫婦の平均的な支出から平均的な生活費を差し引いた時の不足額

  • 介護や入院、物価上昇等は想定していない

  • しかも、持ち家率の高い現在の高齢者の支出をもとに算出

なのです。

これから婚活をするという人は不動産を持っていない可能性も高いですし、妻の方がおそらく長生きするので老後は30年では終わらない可能性もありますよね。何より、物価上昇を想定していないのはかなり楽観的と言わざるを得ません。

参考ですが、生命保険文化センターのサイトによると「ゆとりのある老後」に必要な生活費は、平均37.9万円となっています。

老後も家賃(または住宅ローン)を払い続けることや物価上昇を加味するとこれぐらいは想定していても良いと思います。

そして、その上で平均的な年金額(先の2,000万円問題のサイトから引用すると20万9,198円)との差額(月に約17万円)を考えると、必要な老後資金は…

17万円 * 12ヶ月 * 30年 = 6,120万円

…になります。仮に40歳で結婚して65歳までの25年でこの金額を貯めるなら、月に20.4万円貯めれば大丈夫です^^
…って、吐血しそうな数値ですね。

子どもを希望する場合、そこにさらに教育費が上乗せされます。
これは、実際にいくらかけるか夫婦によってだいぶ違うと思いますが、こんなサイトを参考にすると…。

オール公立だと1人につき1000万円
オール私立だと1人につき2400万円

を目安にお金を貯めれば良さそうです。(上記の試算にはそもそもの子どもの生活費や塾や習い事・保育園の保育料は入っていないことに注意してください)

全て公立にしたとしても子どもが大学に行くまでの18年でこれを貯めた場合、月に4.6万円貯蓄が上乗せされます。なので、月に25万円を貯めていければ大丈夫そうです^^

一体、毎月これを貯められる人がどれくらいいるのでしょうか…?

わが家の場合ですが、世帯年収は割と高め、夫は40代とはいえ41歳で前半、元々貯蓄はある程度あった、資産運用も積極的にする、等の有利な条件や工夫はありましたが、毎月の貯蓄を捻出するのは本当に厳しいです。

だから「子どもが欲しいから婚活してます」という40代男性には声を大にして言いたい。本当にお金は大丈夫ですか?と。

心配事②:介護は大丈夫?ダブルケアの心配もない?

お金の話ばかり長くなってしまいましたが…。仮にあなたが40代男性だった場合、ご両親もそれなりに高齢ですよね?
恐らくですが、あなたと結婚した場合にあなたの親とあなた自身の介護を心配する女性も多いと思います。

心配するな!俺は介護も子育ても折半する!

という方もいらっしゃるかもしれません。素晴らしい心がけです。でも、一方でこのような現実もあるのです。この現実を払拭させてあげられるだけの心遣いがあなたにはできますか?

晩婚だと介護と子育てが重なる可能性が高いです(いわゆるダブルケア問題)。そして、子育てが終わった後にはあなた自身の介護が女性にかかってくる可能性が高い。
起こってしまったならそれは仕方のないことですが、せめて介護やダブルケア・あなた自身の介護の心配を和らげてあげないと、女性があなたとの結婚を躊躇する一因となると思います。

心配事③:婚活も茨の道になりそうだけど、それでも良いの?

また、40代で「子どもが欲しい」とおっしゃっているということは、30代の女性、多くは34歳までの女性をターゲットにしている方が多いかと思います。

当然だが?女性は年上が好きというし問題ないだろ?

と思う方もいるかもしれません。でも、30代前半の女性にとって40代の男性はそもそも交際のターゲットに入っていないのです。

次の図は、マッチングアプリ「Omiai」における各年齢の男女が検索条件に指定している異性の年齢のグラフです。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000004974.html

34歳の女性で40歳の男性がギリギリターゲットに入ってくるか否か、というラインです。その年齢以下の女性にとってそもそも40代男性は恋愛対象圏外です。

さらに、男性が大きく年上のカップルって実はそんなに多くはありません。

統計上、夫&妻の年齢差の組み合わせは以下のようになるのだとか。

1位:同い年
2位:夫が1歳上
3位:妻が1歳上

https://toyokeizai.net/articles/-/617145

夫が6歳上でも3%、7歳上だと集計の圏外です。大体みんな同年代と結婚している&したいのです。

つまり、もともと希望していなかったラインだけど、それでもあなたと結婚したいと思わせる魅力があなたにない限り、婚活は難航することが予想されます。

あなたが女性に「それでもあなたと結婚したい」と思わせられる魅力はどこにあるのでしょうか?それがきちんと言語化できていて欲しいかなと思います。
介護や貯蓄、子育てにかかる時間のことを考えるとそこまで時間に余裕はないはずです。それでも30代前半以下の女性を狙いますか?

心配事④:結婚したって子どもできないかもよ?

あと、これは結構センシティブかつ大事なことだと思うのですが…。結婚しても子どもができるとは限りません。

まず、精子だって加齢に伴い劣化します。ここについては知識が古いままの方も多いように見受けられるので、ぜひ最新の記事を読んでみてください。

そして、不妊の原因は女性だけではなく男性にもあります。下記の記事など参考にしてみてください。

不妊症の原因について|不妊症の定義、男女別の原因を詳しく解説
https://www.haramedical.or.jp/content/about-infertility/cause

記事を読んでいただくとわかるのですが、そもそもどちらにも問題がなくても夫婦の体質的な相性で子どもができないということもあります。私は最初の結婚では28歳の時に同居を開始して、以来8年元夫と一緒にいましたが、それでも子どもはできませんでした。

「子どもが欲しいから結婚したい」という方は、もし子どもができなかったらパートナーと離婚するのでしょうか?少し心配になってしまいます。

このように40代男性が「子どもが欲しいから婚活をしたい!」と思うと、

  • そもそも相手にされない

  • お金がショートする

  • 女性側の不安が大きくなって成婚に至らない

…など、様々な困難が予想されます。では、いったいどうすれば良いのでしょうか?

対策①:同年代女性をターゲットにする - 子どもの有無はさほどあなたの幸せに寄与しない

私は、同年代女性をターゲットにされることをオススメしたいです。「それじゃあ子どもができないじゃないか!」と思わずに最後まで読んでいただければ幸いです。

日本では未婚男性の幸福度は低いです。いっとき、このような記事も流行りました。

未婚男性の「不幸」感が突出して高い日本社会
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/05/post-5154_1.php

特に40代〜50代の未婚男性となると、4人に1人以下しか自身を幸福だと思っておらず、同年代の既婚者の半分以下の数値になってきます。

ただ、これは「子どもがいるかいないか」というよりも「配偶者がいるかいないか」という事実によって説明されるように思います。

こちらは学術的な論文になりますが、男性・女性の幸福度に影響を与える因子が様々な角度から検証されています。

ライフステージの変化と男女の幸福度
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbef/3/0/3_0_183/_pdf

詳しい説明は省きますが、この論文によると男性の幸福度に大きな影響を与えるのは…

出典:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbef/3/0/3_0_183/_pdf

多い順に「死別、離別、未婚、仕事がないこと」であり、子どもの有無はその次という結果になっています。つまり、子どもがいないことより配偶者がいないことの方がよっぽど幸福度への影響は大きいのです。

先ほどの図の再掲になりますが、あなたと同年代の女性はあなたを恋愛のターゲットとして見ています。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000004974.html

「子どもが欲しい」という思いも、その欲求をブレイクダウンしていくと「幸せになりたい」なのではないでしょうか?
それならば、そもそもターゲットにすら入れてもらえない若い女性を追いかけて疲弊するよりは、同年代の女性と幸せな結婚生活を送った方が目的に近づける気がしませんか?

そして、残念ながら子どもが生まれると妻の愛情はあなたではなく子どもに傾く可能性が高いです。

詳しい説明は省きますが、こちらは子どもが生まれた瞬間、妻の愛情の対象が子どもに向くというお話です。そして、そこから回復する場合と回復しない場合がある。

でも、妻と二人家庭ならずっとラブラブで幸せにいられる可能性も高いですよ。

対策②:どうしても子育てがしたいなら - 血のつながった子どもじゃないと本当にダメですか?

それでも「俺はどうしても家族が欲しい!子育てをしてみたいんだ!」という方もいるかもしれませんね。素晴らしい心がけです。

歳はとったけど、どうしても家族を形成するという幸福感を味わいたいなら、里子や養子縁組を検討してみてはいかがでしょうか?

こちらも詳しい説明は省きますが、里親になると養育に必要な経費は国から支給してもらえます。また、最近では里親になる家庭の年齢制限を撤廃する自治体も増えてきました。

里親制度は家庭的環境を必要とする子どものための制度であり、子どもが欲しい親のための制度ではありませんが、それでも子育ての喜びとかけがえのないつながりを持つことのできる制度ではあります。

対策③: それでも「子どもが欲しいから婚活」にこだわりたい方へ

それでも「自分の血のつながった子どもを残したい!だから若い女性と結婚したい」とおっしゃる方へ。

その場合やることは明確で、前半に挙げた女性が心配に思うことを払拭させられるような行動をとること。すなわち

  • お金の心配をさせない

  • 介護の心配もさせない

  • 同年代の男性より魅力的と思わせる

  • ブライダルチェックを受ける

…などです。具体的な行動を書いている相談所さんのツイートを載せておきます。スレッドまで読むと良さそうです。

すごく大変そうだなーと個人的には思いますが、それでも目指したいならぜひマスターされてほしい内容です。

最後に: じゃあ私はどうして結婚して子どもまで産もうとしているのか

最後になりましたが…。ここまで40代で子どもが欲しいから婚活していますという男性の難しさを散々書いてしまったので、
では、私はなぜ40代男性と結婚して子どもまで産もうとしているのかについて書いておきますね。

答えは単純で、私たちは「お互いに子どもが欲しいと思って結婚していなかった」のです。

ただ、一緒に温かい家庭を作れるパートナーがいれば良いなと思って婚活をし、お互いに意気投合して結婚をして、その結果子どもができただけ。

二人でも幸せな人生だと思っていましたが、突然の変化に驚きつつも受け入れて自分たちなりの幸せを探そうとしています。子どもを最初から望んでいたら夫とは出会えなかったと思いますし、お互いに結婚することもなかったと思います。

ただし、支払いは本当に苦しいです。好きなファッションや旅行を諦めて、産後できるだけすぐに職場復帰する計画を練り、老後は75まで働こうか〜なんて話していますが、転職など大幅な年収アップを目指さない限り完全な赤字です。

ご参考になるかわかりませんが、まずは皆様方が自分が幸せになれるような結婚を成就されることをお祈りいたします。

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