子を望む中高齢男性にも 不妊症の検査や治療を勧める理由
東京・池袋「婚活エグゼ」チーフアドバイザーの坂田です。
2022年(令和4年)も4月に入りました。各所で入学式や入社式が行われ、この時期は少し身が引き締まります。
またロシア・ウクライナ情勢、円安等、様々な理由で、電気等のインフラ、食品や日用品、原材料等が値上げしていき、色々工夫が必要ですね。
報道でもありましたが、
菅政権の時に約束された「不妊治療の保険適用」が4月から始まりました。
日本は年々晩婚化しており、出産年齢も確実に上がっています。不妊治療と言うと、「人工授精」「体外受精」という言葉が浮かびますが、最初の検査から始まって、排卵しにくければ排卵誘発剤の薬を飲んだり、注射を打つなどしながら『タイミング法』を行ったり…。人によってはかなり長い間、色々な苦痛やプレッシャーも感じながら、進めていく治療です。
もちろんお金もかかることなので、ある程度経済的に余裕がないと続けづらい治療でもありました。
それがこの4月より(年齢制限や回数制限はありますが)保険適用になった意味は大きいです。詳細は↓
厚生労働省:不妊治療が保険適用されます。
https://www.mhlw.go.jp/content/000913267.pdf
不妊治療というのは、上記のような排卵誘発剤や注射等、基本的に「女性が受けるもの」と思われているふしがありますね。厚労省が発表した2017年の調査を見ると、不妊症で通院している女性が約11万8000人に対し、男性は約8000人。およそ15分の1に留まっています。
しかし、2017年の世界保健機構(WHO)の調査によると、不妊症のうち男性のみに原因があるケースが24%、男女両方に原因がある場合が24%で、およそ半数は男性にも原因があるとされているそうです。
婚活市場で言うと、中高齢男性でも高収入な方で「女性の希望年齢が20~35歳まで」という条件をたまに見かけるのですが、それは「女性に子供を産んでほしい」という希望が含まれていることが多々あります。
「自分の子供がほしい」というのは何歳であれ、希望自体は持ってよいものですが、ここで忘れがちなのは、「妊娠可能な条件を女性だけに求めていないか」ということです。
世界的な大富豪が、60歳、70歳で子供を作ったとかいうニュースが流れてきますが、その報道が「女性が若ければ、男は何歳でも子供を作れる」という誤った認識を植え付けていることにも繋がっています。子供を望む男性は、特に中高齢であれば、自分自身も検査をされた方がいいと思います。
私は息子が一人いますが、子供ができなかった時期に、不妊治療のクリニックで精子検査を受けたことがあります。
上記の報道のように、子供ができないのは女性側だけでなく男性側に原因がある可能性もあるからです。わかりやすく言うと、精子の数が少ないとか、活動が弱い等々です。
私の場合は、不妊治療を受けるほどではなかったですが、現場で先生が顕微鏡を覗きながら、「動きが少し鈍いですね〜」とか言われると、それはもうドキドキしました。タバコは吸いませんが、喫煙者なら禁煙するとか、食生活の改善や運動、ストレス発散とか、男性も色々と努力する必要があります。
男性不妊が増えているのも事実ですし、結婚も出産も高齢化してきている現在、女性だけに責任と負担を押し付けて不妊治療を勧めるのではなく、男性もちゃんと調べる。
その結果、必要があれば男性も不妊治療をする、それが当たり前の時代になっていってほしいです(政府は男性の不妊治療も保険適用に向けて検討を進めています)。
ブライダルチェックって、衣食住やお金、家族関係等の話ではありあすが、「子を望む夫婦」にとって健康問題や妊活はとても重要です。
「婚活エグゼ」では私の経験や男性側の情報も交えて、仲人として適切なアドバイスを心がけています。
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