婚活休止→結婚観の変化
婚活疲れしていた30代後半の頃の私は、婚活を休んでいた時期があった。
それは、前回の記事に書いたように結婚したい理由を考えた結果であった。
無理して婚活する必要がないことに気づいた私は、肩の力が抜けた。
そして、婚活一本で視野が狭かった自分の視界に、婚活で知り合う男性以外の存在が目に入るようになった。
それが、以前からの知人であった。
その人とは1対1で深く話をする機会が今までなく、「なんとなくこんな人なんだろう」というイメージで、さして印象は良くなかった。
たまたまじっくり話す機会があり、人となりを知ることになる。
年齢が近いせいもあり、話題もウマも合った。
ちょうど婚活疲れの時期で、もうやめようと思って誰とも会っていなかった時期だったため、結婚相談所も退会しいったん婚活をやめることにしたタイミングで、その知人との付き合いが始まった。
だが結果的に、40代になってから私たちは別れることになり、また一人になったのである。
その時の私は、婚活を再開するような気分ではなかった。
しかし、別れた人に未練があるわけではない。
40代からの婚活は以前より厳しいであろうことは想像できたし、一人で暮らしていく覚悟をそろそろ決めた方がいいのかも・・・とも思った。
そこから2年ぐらいは、出会いも求めずいつもどおりの毎日を送っていた。
積極的に出会いを求めず会社と自宅を往復する毎日を送っていると、その2年間は誰とも新たな出会いはなかった。
行動していないのだから当然かもしれないが・・・よく「いい人いたら結婚したい」「今の相手よりいい人いたらそっちにいきたい」と言って特にそのための行動をしない人を見かけるが・・・
自分から行動しないと、本当に誰とも出会わないんだな・・・とつくづく実感した2年であった。
このままいけば、気づけば50代を迎えていることだろう。
今後の人生を真剣に考えようとしていたとき、学生時代の友人から結婚の知らせが届いた。
彼女とは学生時代はよく寝食を共にしたものだが、20歳の時からお互い離れた地で暮らすことになり、数年に1回会うようなペースであった。
普段の会話から、結婚願望や子供を産みたい願望が薄いという印象があり、私の中での勝手な想像で「ずっと独身で人生楽しむ」イメージがあった。
「2年間何もしなかったら、本当に誰とも出会えないんだな・・・」と私がしみじみ思っていた年の夏が終わりを迎える頃、その彼女から一通の報せが届いた。
それは、結婚式と披露宴の招待状だった。
彼女は、周りが「意外」と驚くような相手と、これまた「意外」と驚くような環境で電撃結婚した。
過去の彼女を知っている友人たちからみたら、まさかの彼女の嫁ぎ先とその家業に驚いたことであろう。
なぜなら、今までの彼女からは一切想像できなかったことだからだ。
私はその報せに驚いたが、次の瞬間嬉しかった。
それは単に彼女が結婚して良かったというお祝いの気持ちと、同年齢である彼女が同い年の男性と結婚したことが嬉しかったのである。
嬉しい理由は、40代になっても同年代の人と結婚できる可能性を見せてもらったからだ。未来への希望である。
結婚したいか、婚活を再開するか、このまま何も行動しなければずっと誰とも出会わないのか・・・いろいろなことが頭を駆け巡ったが、
「自分も彼女のようになれたらいいな」と単純に思った。
結婚にこだわらなくても・・・と思いながらも、結婚もいいかもと思う気持ちも少しあって、
でも、そのための婚活はしんどくて・・・
でも、何も行動しなかった2年は誰とも出会わなくて・・・
結婚するしないは別にしても、パートナーがほしいのなら行動は必要であり・・・
あ~なんだか自分はどうしたいのかよくわからなくなってきた。
そこで、自分の状況と気持ちを整理してみた。
・結婚にはこだわらないけど、パートナーと共に暮らしたい
・付き合った人と別れてから2年。出会いを求めなかったら、本当に誰とも出会わなかった
・このまま何もしないと、パートナーが見つからないかもしれない
・結婚にこだわる気持ちがないから、「婚活」を再開するのが億劫
・でも友人の結婚報告をきくと、自分もそうなりたいとも思う
私は「結婚するためのパートナー」がほしいのではなく、「人生共に過ごすパートナー」がほしいのだ。
でも、「人生共に過ごすパートナー」ともし結婚する流れになったら、それは結婚してもいい。
これが一番しっくりきた。
では、そのパートナーはどこで見つけるのだろう?
それまでの2年間のように家と会社の往復で何も行動しなければ見つからない。
今回は結婚目的ではないから、30代の時のように結婚相談所に入会する気はない。
かといって街コンや恋愛感覚のマッチングアプリやお見合いパーティーでは、既婚者がいる可能性や遊ぶ相手を探している人がいることは予想できるからなるべく避けたいところだ。
そこで、結婚相談所ほど結婚へのこだわり度が少なそうで、街コンや恋愛マッチングアプリほどライトでもない、その中間のものに参加することにした。