忘れたくない、自分が過去に傷ついた言葉
婚活をしていた時、結婚している友達や職場の人に言われて嫌だったことがあります。
「独身って楽しそうでいいね」
という言葉。
この言葉、今思うと別になんて事のない言葉ですが、当時はすごく嫌でした。
こんな風にしか思えない私は、心が荒んでいたのかもしれないです。そしてそう思う自分も嫌だなと思っていました。
きっと、同じように思った事のある人は、私だけじゃないはずです。
なぜなら、当時婚活を一緒に頑張っていた友達と「楽しそうでいいねって言われると心が辛くなるよね」と会話をしていたからです。
そんな話を一緒にしていた友達も私より先に結婚しました。そしてその友達が結婚して半年経ったころ、私に言ったのです。
「結婚したら自由がないよ〜。他の人と恋愛もできないし。でもゆきんこはいいよね、独身楽しんでるし、羨ましいよ〜」
衝撃!耳を疑いました。
え、あなたもそれを言う?言われて嫌だねって言っていた言葉を、私に言うの⁈ それとも忘れちゃったの⁈ どうしたの⁈
この衝撃はいまだに忘れません。
そして「人は結婚すると、婚活が辛いとか大変とか、そういう気持ち忘れちゃうのかな、私は忘れないようにしたいな」とも思いました。
それから数年が経ち、私も結婚をしました。
今、結婚して1年半ほど経っていますが、これからもその時の気持ちを忘れないため、無意識に人を傷つけないために、備忘録としてここに記します。
独身の友達を羨ましいと思うか
独身時代「羨ましい」「いいな」と既婚者から言われてきましたが、自分が結婚した今、独身の友達にそういう感情を抱いたことはありません。
かといって、結婚した自分が勝ち組とかそんなことも思っていません。
私がリアルに感じていることは「私も幸せだし、友達も幸せだろう」ということです。
婚活に苦しんできた私は、婚活をしていた独身時代に戻りたいと思うことはないです。あの孤独や得体の知れない不安を常に感じて生きていたころには戻りたくないと思います。
でも今思えば婚活時代、楽しかったこともあります。いろんな人にちやほやされたり、夜な夜な飲みに行ったり、失恋して友達と一緒に飲み明かしたり……とてもいい経験をしていたな、とも思うのです。
でも戻りたくはない。そして今同じく婚活をしている、独身でいる友達を自分の楽しかった記憶だけ都合よく思い出して「羨ましい」なんて思ったりもしない。
かといって、別に独身がかわいそうとか不幸とかも思わない。その人が幸せなら別にいいじゃん。という感情なのです。
うまく言葉にして伝えられないけれど、自分の勝手な思い込みや思い出だけで「いいな」「羨ましいな」なんて言わないようにしたいなと思っています。
「独身いいな」に傷ついていたのはなぜ?
そもそも、なぜ婚活時代に「独身いいな」という言葉に傷ついていたのか。
人によっては別に傷つかないだろうし「いいでしょ」って普通に返す人もいるだろうに。
多分私は結婚していない、結婚できない自分に劣等感を抱いていたのだと思います。
独身の私はやばい。早く結婚しなきゃ。みんなに置いていかれる。
当時の私はいろんな感情を持っていたのです。
それこそ「独身なんてやばくない?」と心ない言葉を実際にかけられることもあって、本当に早く結婚したいと思っていました。(特に27〜30歳くらい)
きっと私みたいに、周りの人からの言葉や、年齢を重ねるとなんとなく「結婚しなきゃやばい」と思っている人はいるんじゃないかな、と思います。
でも、別に本人が幸せなら結婚してもしなくてもいいんじゃないの?
と婚活時代の最後らへんは思っていました。
だって、結婚が絶対幸せとも限らないし、独身が不幸なわけでもない。
甘いお菓子を食べることに幸せを感じる人もいれば、激辛カレーを食べることに幸せを感じる人もいる。
何に幸せを感じるかなんて人それぞれ。
「結婚しなきゃやばい」なんて失礼なことを言ってくる人も、「独身っていいな」と無責任に言ってくる人も、自分の価値観を押し付けないでほしい!と心から思います。
そして私も無意識にそんなこと言わないように、気をつけていこうと思ったのです。
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