とっさの一言三択クイズ
これはほんとに最低なんですが、私はずっと挨拶の類ができませんでした。今でもとっさに場に合ったことを言うのが苦手です。(それが引き起こした悲劇がこのnote)
いや、親も先生もちゃんと教育をしてくれましたし、面倒だとかやる気がないわけじゃないんです。がんばって訓練した結果、最近ちょっとやり方が固まってきたのでシェアします。
同じ悩みを持つ人にこのnoteが助けになったら嬉しいです。そうでない人にも、なにか言うべき時に黙っている無愛想な人の内心が、必ずしも想像されるようなものじゃないということを知ってほしい気持ちがあります。
挨拶は声量
朝予期せず知り合いに出くわした時、ちゃんと挨拶出来るようになったのは最近のことです。それまでは良くて「…あ…どうも…」、悪いと黙って目も合わせずそそくさとその場を離れるという始末でした。
挨拶というのはバリエーションがいくつもあるし、もたもたしていると場の空気が「終わって」しまうので焦りも生まれます。
ここは何でもいいので相手に声を聞かせて、挨拶が終わったと思わせることを一番に考えましょう。それができてしまえば、笑顔でそこを去ればいいんです。ベストではありませんが、少なくとも失礼には当たらないと思われます。
■知り合いに出会ったら
すぐに、何でもいいので大きな声で何か言いましょう。
言葉は短いものを一つ決めておくといいです。
「どうも」でもはっきり大きな声で言えばちゃんと挨拶の役割を果たします。私は慣れないうちは朝でも夜でも「こんにちは」に固定していました。そのうちレパートリーが増やせるようになります。
相手が会話を始めたら
挨拶のあと逃げ切れなかった場合、または相手がそうしたい場合雑談が始まります。これも基本はさっきと同じです。何か相手に聞こえる声を発している必要があります。さもないと「元気ないね、最近嫌な事でもあった?」とか「もしかして私の話つまらない?」などの更に面倒な問題が発生してどうにもならなくなります。
声が出なければとりあえず大きくうなずきましょう。これで相手は少なくとも聞くつもりはあるんだな、と思ってくれます。次のステップとして、相手の話が入ってこなくても声が途切れたところに「ええ」「はい」などの言葉を挟みましょう。うまく行けば話が自分に回ってこずに済みます。
■会話が始まったら
とりあえずうなずく。
声が途切れたら「はい」や「ええ」などを挟む(これも用意しておく)。
「はい」ばかり言っていたらいつの間にか何か自分に不都合なことが決定している、ということが稀にありますが普段の雑談程度ならこれで乗り切れます。慣れてきたら「そうですね」とか「確かに」も加えるといいでしょう。
「乗り切る」という表現になってしまうのが申し訳ないんですが、私は雑談を楽しむのが大変むつかしいです。雑談が好きな人に楽しく喋って貰えればそれで十分なので、積極的に話す相手だと助かります。
突発的事案
つまり、「道でよそ見をしていて誰かにぶつかった」とか「落としたハンカチを拾って貰った」とか「用事があるのに窓口の人が全く自分に気付かない」など何かどうしても喋らないといけない事態が突然発生したときのことです。
「こんにちは」でも「ええ」でも「はい」でもないし自分がなにか言わなければ相手が怒り出す可能性もあります。お急ぎの方も多いと思うので結論から書きますね。
■とっさに何か言うとき
まず頭を下げる。そのあとで…
①自分が何かやっちゃった
→「ごめんなさい」
②相手に何かやってもらっちゃった
→「ありがとうございます」
③相手に何かしてほしい
→「すみません」
のどれかを言いましょう。
まずこの場合分けをよく覚えてください。実際に声に出すとなおいいです。そして実際になにか起こったらまず反射で頭を下げてから、頭を下げたあと=三択クイズだ!と決めてそれに答えることに集中しましょう。
その時の状況をもとに3つのどれかを選ぶということに集中するのがポイントです。「ヤバい」「どうしよう」とか考える前に、です。あとは頭を下げるというのも重要で、周りの惨状や他人の目線、怒った顔などから目を離すという役割があります。自分のつま先と地面を見て冷静に答えを選びましょう。
これで大体はどうにかなっています。パニックにならずに済むのがいいですね。あとは①②③のどれも、繰り返せるのが便利です。頭を下げて言葉も出せれば失礼な人になることはないでしょう。本当は①は「申し訳ありません」が正解かもしれませんがとっさに口に出すには長すぎました。
がんばるのであと少し待って下さい
どうでしたか。これができるようになると、だいぶ人と会うのがこわくなくなります。また、一度声がちゃんと出せれば徐々により長く、より場にあった言葉を発せるようにもなりました。
ぱっとなにか言うことが苦手な人は結構いると思います。これを読んだ人は何かあるべき言葉がない時はただ失礼な奴だと切り捨てる前に、あともう一瞬待ってくださればと思います。私はずっと何か言おうとがんばっているところなので。
では、さようなら!