見出し画像

「明日から本気出す」人にtodoリストのすすめ

永遠に「明日」は来ない

 こんばんは。今日一日、どうでしたか?思い通り動けましたか?やるべき事、やらないとマズい事から目を背けつつ一日を終えていませんか?

 私は終えました。今反省しているので責めないでください。モチベーションが有り余り、今日全てのタスクをこなせたという人は半分分けてください。それが平等というものです。

 さて、私と一緒に反省している人。明日はちゃんとやってやろうと思ってますよね。「明日から本気出す」のは嘘ではない。決して諦めている訳ではない。この気持ちを明日まで持っていければ万事解決です。

 しかし朝起きてみると、昨晩の決意は消えモチベーションはどこにも見当たらず、昨日までの自分が残した負債だけが積もっている。今日をやっていくのは到底無理に思えてきます。

 そう、あなたの「明日」は永遠にやってきません。昨晩のやる気を少しだけ「今日」に持ってくるための方法を見つけたので皆様にシェアします。参考になったら嬉しいです。

我々はゴールがないと走れない

 さあtodoリストを始めましょう。
この時点で「もうダメ」な方々、いらっしゃいますね?安心してください、これはあなたのための記事です。既にタスクに追われていてそんな暇はない、真っ白の手帳が部屋に何冊か埋まっている、「何か書かねばならない空欄」アレルギー…私もそうでした。

 様々な疑問は一旦置いておいて、とりあえず聞いてもらえますか?ありがとう。我々がしなければならないのは「有限化」と「具体化」です。もちろん言い換えます。「今日はこれを、ここからここまでやればいいよ」と決めてあげること、つまりコースを知ってゴールに旗を立てることです。

 走ることを考えてみてください。スタートの合図のピストルが鳴って走り出すとき、それが100m走なのか、障害物競走なのか、はたまたマラソンなのか分からなかったら、あなたは走り出せますか?戸惑ってスピードは出ないし、ペース配分もできず、障害物には備えられない。散々な結果になることは間違いなしです。我々はこれをやっていたのです。

 だからtodoリストなのです。そこには今日のレースの説明が書いてあります。todoリストさえあれば、我々はどんなコースを、どれだけ走ればいいかが分かります。それならペース配分を考えながら迷わず走れますよね。(走り続けることにはまた別の問題がありますが、それもこの記事で解決します。)

 つまり早く、安心して走れるようになるんです。そろそろ比喩から戻ってきましょう。todoリストを作ることであなたはタスクを早く、安心してこなすことができるようになります。やることは確かに増えますがこっちの方が早いんです。ゴールの見えないレースの苦しさはあなたがもう知っている通りです。無限にも思えるタスク、突如思い出される重めの課題、そういうものからおさらばしましょう。

ハードルは極限まで低くしよう

 さて、皆さんがtodoリストを作る気マンマンになったところで、「todoリスト買う」と油性ペンで手に書きましょう。スマホのリマインダーでも許します。もしくはこれを読みながら買いに行きましょう。ここの行動の早さは命に関わります。関わるんです。はやく!

 その辺の紙に書くんで良くない?とお思いでしょう。続きません。「適当な紙を探す」という1手間でも我々には負荷になり、面倒でそのうちやらなくなります。まだ文句がある人はトイレットペーパーを使い切ったとき一度も欠かさず芯をゴミ箱に捨てた証明とともにコメントへお願いします。来たら即、無条件降伏します。

 あまり高くないのがいいでしょう。気負わないほうが続けやすいし、万が一続かなかった場合のダメージも軽減できます。100均にもあります。おすすめは無印良品の100円のやつです。無駄のないデザインで持ち歩きにも耐えるので、私はもっぱらこれを使っています。

 手に入れたらそいつとは24時間離れない覚悟をしてください。束ごと持ち歩くんです。紙っぺら1枚を持ち歩く技能に自信がおあり方もいらっしゃるとは思いますが、後述の理由で1枚1枚バラバラにすることはおすすめしません。失くさないポイントは定位置を決めることです。カバンの中ならここ、家にいるときはここ、そこ以外には死んでも置かない、これで焼失と水没以外は防げます。

 それでは明日のタスクを書きましょう。重要なのは具体的でハードルが低くあることです。「心理学基礎Aのレポートやる」ではまだ足りません。「テーマを決める」、「構成を決める」「Wordにフォーマットを作る」、「書く」、このくらい細かくしましょう。でないと全くタスクを消せずリストのことが嫌いになってしまいます。

 タスクを細かく書くことには他の効果もあります。「机の前に座った。しかし何をすればいいか分からない」という現象をこの時点で潰しているのです。我々はタスクをやるときタスクに100%頭を使いたいんです。「どうやるか」「何からやるか」みたいなことを考えるのは頭と時間の無駄です。先に考えておきましょう。

達成感をおいしく食べよう

 さて、具体的でハードルの低いタスクをこなしましょう。以前よりはだいぶマシになったはずです。しかしご存知のように我々はすぐ飽きるし、疲れやすいうえに、誘惑の多い世界に住んでいます。それはしょうがない。todoリストはそんな我々の機嫌をとる役割も果たしてくれます。

 1つ目は「消す作業」です。このためにリストを作ったと言っても過言じゃありませんね。しかもタスクは細切れなのでこまめに消せるようになっている。あなたがいちばん達成感を感じられる方法で消しましょう。私は筆ペンを使っています。習字の「一」みたいにきっちり太く濃い墨色で消すのは中々の爽快感です。個包装のチョコレートを貼っておいたこともあります。あまりここに時間を使うのはよろしくないですが、各々工夫をこらすといいと思います。こういうのだけは楽しく考えられるんですよね…

 2つ目は勘のいい読者の方々ならもうお分かりでしょうが、1回言ってみたかっただけですごめんなさい、溜まっていくリストの紙束です。それはつまり我々が達成してきたタスクの山であり、それが見えていることで次登らねばならないタスクの山を登り始めるのがいくらか楽になります。

 また、たくさん溜まれば溜まるほど、「これだけ時間と労力をかけたんだからここでやめてはもったいない」というプレッシャーがかかります。もう賭けてしまったお金を無駄にしたくなくてギャンブルをやめられないのと同じ、行動経済学の用語でサンクコストと言うそうですが、これを利用してやりましょう。最終的にはこれまでのリスト7冊を持ち歩き我が子のように可愛がるようになります。流石に気持ち悪いことに気づいて3冊に減らしました。嘘ですよ、逃げないでお願いだから、

大事なのは「何度でも始める」こと

 ここまで色々なポイントをお伝えしてきましたが、それでも続かないのが我々です。巻き込んですみません。私です。さっきのハードルの話にもつながるのですが、私はどうやら「続ける」の基準が高すぎたようです。1日でも欠かしたらそれを「挫折」として葬り、それが積もっていくうちにやる気をなくしてしまっていました。

 我々が目指しているのは「完璧」ではなく、「前より少しでも早く楽にタスクをこなせるようになること」です。1日できなくてもそれは挫折ではなく、「1日できなかった」、それだけです。そんなの我々にはなんのダメージもありません。次の日から何事もなかったようにまた始めればいいのです。それが本当に「続ける」ということです。あなたが終わったと思わない限り終わりません。必要なのは終わらせない覚悟だけです。

おわりに

 いい感じにアツいことを言えて満足しています。あともうちょっとで今日の「noteの本文埋める」の行を消せるのでワクワクしてもいます。大変いい気分ですね。皆さんはどうですか?

 「やるぞ」という気持ちになれていることを願っています。そうでなかったら私の修行不足なので謝ります。この「やるぞ」の炎はあなたが思っているより弱く、ちょっとしたことで消えてしまいます。燃えているうちに、そのエネルギーをとっておく方法がこのtodoリストだということは、これまで読んで頂いた通りです。

 もしあのとき自分の思い通りに行動できていたら、今頃どんなに成長できていただろうかと考えたことはありませんか?達成できなかった目標、手に入れられなかったもの、無力感………今からでも変えてみませんか?ハードルを下げること、達成感を利用すること、そして何より終わらせない覚悟をすること、これらのポイントを意識してぜひ今晩やってみてください。あなたがより良い朝を迎えられることを願っています。




いいなと思ったら応援しよう!