HATEとLOVE
HATEという文字。でも鏡を通してみるとLOVEに見える。
LaQというブロックで作りました。LaQは平面のブロックをつなげて物体を作ることができます。平面を簡単につなげていけるのは他のブロックにはなかなかない特徴です。以前まとめたものがこのページです。
つなげるためのパーツにはいくつか種類があります。180度(つまり普通につなぐ)、90度に加えて、120度の角度でつなぐものがあります。この120度というパーツがあることで、さらに複雑な面の形、曲面を作ることができるようになっています。
それを利用して、斜め上から見下ろした姿と、鏡ごしに別の角度から斜めに見下ろした姿が違う形に見えるようにしています。横から見るとこんな風になっています。
実は、Hate を鏡に写すとLoveになるというTシャツをずっと昔(もう20年ほど前だと思います)に見たことがあり、その記憶が今回の作品につながりました。
あらためて調べるとRACHEL PLEFGERというフランスのデザイナーの作品でした。
こちらは人が着るTシャツであるということと、手書きの筆記体であるということが、隠れた本心を仄めかしているような意味深さや、メッセージ性の強さにつながっていています。
今回のようなオブジェクトとして作ると、そう言う心の機微というニュアンスは薄れ、かわりに普遍的な概念を表す様子に見えてきました。
「憎しみを憎しみで返さない」そんな概念が浮かびます。いつもそうありたい、と思います。
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