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水差しウンベラータの観察日記

最初は片手で握れるくらいの鉢植えで育っていたフィカス・ウンベラータ。
夏の日差しに焼けたり、寒さで葉を落としながらもすくすく育ち、もう150cmは超えただろうか。
ラタン製の古棚の横に居るが、幹は光の差す窓のほうに曲がりながら伸びている。
明るめな緑色をしている大きな葉たちは、窓から入ってくる風を受けて揺れている。

そんなウンベラータから、子どもが生まれた(脇芽が生えた)。
おめでたい気持ちになったので、子どもの様子について、日は飛び飛びではあるが観察日記をつけた。

親元のウンベラータ。

8/14
ウンベラータの脇芽を切り離し、別個に育てる事にした。
まずは水差しで、根が出るまで様子を見る。
"親ベラータ"はそれ自体でも大きく、枝一つ切られたくらいでは痒くもないようだ。
"子ベラータ"の成長が楽しみだ。

8/17
水に浸している幹の節から、白く小さなボコボコした突起が現れた。
これがおそらく、根になるもの。

8/19
夕方の雨のせいか、窓際で日を当てていたままの幹が、風に飛ばされて床に落ちていた。
帰宅してから気付いたが、本当に可哀想なことをした。

8/20
白いボコボコが増えてきた。
ひげのような根っこはまだ伸びていない。

8/23
幹から生えている葉っぱから、何となく元気が無くなってきている。
親ベラータから分けてもらっていた栄養が届かなくなったからだろう。

8/24
同じ瓶の中にマドカズラが同居し始める。

8/25
ひげ根が突如3本も伸びてきた。
日中にそんな分かりやすい変化は見たことがないことを考えると、植物は夜に動いているのだろうか?
植え付けまでは、もう少し。

8/26
同居していたマドカズラが、他の瓶へ移る。

8/31
1週間近く変化が無いと思っていたら、突如緑色の触手みたいな根が伸びてきた。
もやしに姿が近く、やはり緑色なので、葉が開いたりしてくるのだろうか?

瓶の側面にへばり付きながら、
上を目指すもやし。

9/1
じゅうぶん根を張ったので、苗用の鉢に植え付けた。
果たして土は合うだろうか、成長してくれるだろうか。

苗ゾーンの新入り。

このように、観葉植物ひと苗に注目し、変化を追ってみた。
いつも通りの生ぬるい目つきで見ている時は、水に挿された苗が根を出し、自分が植えるという単調な流れになってしまう。
ただこのように日記をつけてみることで、豊かで深い変化を絶えず繰り返している事が分かった。

この件に学び、よりミクロな視点で普段の生活を見つめて、旬の果物みたいに見所が詰まったものにしていこう。

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