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レモンミントの養生

レモンミント(正式な名前はヒラリーズスイートレモン)の調子が気になる。
元気に葉を出してはいるが、黒いカビのような斑点をよく付けている。
土の匂いをかいでも、怪しいとは思えない。

植物の不調は、あえて調べないことにしている。
これまで、葉っぱの黄色い原因とか、今みたいに黒い点が付く原因を調べても、結局分からずじまいな事が非常に多かったからだ。
それよりも、このレモンとの出会いから遡り、一緒に歩んだ記憶を思い返すようにしている。

思い当たる節は、混ぜ込んである腐葉土が長らく放置していたものなので、雑菌か何かが湧いているのかも知れない、ということだった。
このひとつの勘を頼りに、腐葉土を新めの培養土に置き換えてみて、経過を観察している。

植物は何も語らないから、その分世話人の知恵が必要だ。
いずれ口にするハーブだから養生には気を付けたいが、些細な問題について考えるのは楽しい。

不調な葉。
怪しい部分はこのあと剪定した。
無造作に地面から這い出る新芽たち。

植物にも、人間のように癖や個性があると思う。
種類ごとではなく、その株ごとに。

同じタイミングで芽から育てた、マザーリーフ(セイロンベンケイ)が2株居るが、いつも隣同士、同じ環境で育てていたのに、背丈や幹の太さ、根の生え方がまるで違う。
仮に瓜二つに育ったとしてもむしろ気持ちが悪いが、少し不思議に感じた出来事だった。

この違いには、善悪や正解は無いというのが重要で、背丈が低かろうが成長が遅かろうが、それも含めて自然なことだ。

植物たちがこんな風だから、自分も「内なる自然」に目を向けて、自分の心が根を張る様子を、優しく見つめていたいと思った。

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