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本との付き合い方を考える

読書は毎朝毎晩繰り返しても飽きないくらいに好きだが、今は紙の本との付き合い方を模索中だ。
というのは、質の良い本をセレクトしてきたとは言えその数が増え、部屋の一角に威圧感が渦巻き始めたからだ。

私は一度読み終わった本を何周でも楽しめる質で、そのうえ長編小説も大好きだ。
「ウォールデン 森の生活」「罪と罰」「サピエンス全史」を永遠に繰り返し読みながら、ときおり新しい話(書籍)が割り込んでくるような読書習慣が続いている。
その割り込んできた書籍は中古で手に入れたり、新しく買い入れたものだったりするが、これをし続ければ書籍の数が膨れ上がってしまうのは当然で、積みあがった本たちの選択に迷い、読むことが無くなってしまうのでは?という懸念に駆られている。

とはいえ、時折吹き渡る涼しい夏風のような知識、フレーズは頭の中にも時折吹かせたい。
電子書籍という策を思いつきはしたが、以前Kindleを使っていた時に読んだ幾多の内容は、ただ右から左へ流れていくだけで、知識の獲得という面では私には向かなかった。
ただ、図書館を持ち歩いている感覚には、得体のしれない安心感を覚えた。

図書館で本を借りて、新しい話を読んでいくのも良いかもしれない。
そもそも「ウォールデン 森の生活」や「罪と罰」と最初に出会った場所こそ、図書館ではなかったか。
あまりにも静かに佇んでいる公共施設は、存在を忘れてしまいがちだ。


そんな事を考えながら、手元に無くても良いと思う本は手放しに掛かっているが、「これを捨てることで、自分の知識ごと何処かへ行ったらどうしよう」という強迫観念に捕まっている。

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