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多趣味とミニマリズム

趣味が多いことと、少なく暮らすことは、互いに反発し合う。
好きなものは多いけど、欲しいままに趣味のものを手に入れていると、その多さに圧迫されてしまう。
圧迫されて苦しくなった時に、趣味は受け入れられなくなるから、何かしらルールを設けるようにしている。

そんな中で思ったのは、趣味を、流れていくものと捉えることで、さっき述べた反発し合うもの同士も仲良くできる。
言い換えると、いつか自分の所から居なくなるものと捉えている。


好き放題に伸びる大株、
ウンベラータ(左)とパキラ(右)

観葉植物について

観葉植物は、ある程度大きくなると子株や脇芽をつくる。
それを逐一摘み取って新たに植え替えると、それだけで圧迫される。
だから、子株や脇芽に関しては、簡素な鉢植えへ植えつけた後、知人などに配るようにしている。
一方、大きくなりすぎた親株は、家の花壇や親戚の土地に植え付けに行く。
人間に大切なシェアの経験と、身の回りのささかな緑化活動も行える。

山道と見晴らし。

写真活動について

フィルムカメラでの写真活動は、撮ったネガを見回して、厳選した写真だけをプリントしている。
とは言っても、全体を通した写りも気になるから、データ化も同時に行う。
これはnoteの投稿のカバー写真に使うことも兼ねている。
物量的には確実に増えるものの、プリント枚数や、ひとつのフィルムを撮り終える期間の長さを考えれば、とくに差し支えはない。

コーヒーについて

コーヒーは、淹れ方や豆の種類まで様々だ。
家で淹れる場合はハンドドリップだけにし、エスプレッソやラテアートは外の店で楽しむようにしている。
ハンドドリップにまつわる道具だけでも多いから、これ以上増やせば、面倒臭さが根を張る気がしてならない。
豆もまた、数種類買い込むことはせず、一種類だけを手元に置いておくようにしている。
味への経験は多くできるのにも関わらず、手元にあるモノは少ない状態を保てる。

Red Wing Beckman”Flatbox”

ファッションについて

服装やファッションに関しては、趣味の範疇とは言えないかも知れないが、できれば素材が丈夫で自然寄りな、シンプルな作りのものを選ぶ。
身体に一番近いモノが服なので、着心地や感触のこだわりは持っている。
色々と試行錯誤を重ねた結果、黒ベースの服に革靴というスタイルが成り立った。
また、体は1つしかなく、足も2本しか生えていないので、必要な数だけの所有に留めている。

読書について

毎日の嗜みである読書に関しては、心に語りかけてくれる物のみを手元に置き、わがままな知的好奇心は図書館で満たす。
これなら本をわざわざ積んでおかなくても良くなる上に、紙の書籍で読みたいという欲望も叶う。


多趣味であることを喜びつつ、いかに最適な関わり方をしていくかが、日頃の課題だ。

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