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靴のケア

靴を修理に出すという初めての経験をした。
靴は寿命を迎えると買い替えられるのが当たり前で、これまで見て来た風景だった。
だが修理に出し、アウトソール(下の部分)を張り替えてもらって帰って来た靴を目の前にして、自分の気持ちはどうなるか確かめたくなった。
上の革にはだいぶシワがつき、私と歩んだ表情を浮かべているものの、端正な佇まいを保っていた。
靴を脱ぎ、その姿を振り返って見直す時は、また履きたいなと思える。

今回修理をお願いしたのは、Dannerというメーカーから出ているPOSTMAN SHOES。
ポストマンと名のつく通り、郵便配達員のために作られた靴が原点になっている。
歩きやすさに加えて、客先訪問も考えられた清潔なデザインは、通勤で歩くことの多いワーカーである私の身においても適格だった。
この靴のおかげで、革靴=ドレスという感覚も薄まり、以前より革靴と親しくなれた。

アウトソールの交換が可能だから、革が寿命を迎えるまではずっと履ける。
それが何年になるのかは未知だが、また履ける事が嬉しい。
修理には数ヶ月を要するが、帰って来た時は暖かく迎えよう。

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