サッカー技術 ~柔らかいタッチの秘密~
前回のサッカー技術 ~柔らかいタッチの謎~でお話させていただいた「自分が思っているよりも自分の足は不器用」ですが、実際にどのくらい不器用かを確かめたいと思います。
ご自身の親指の位置を注目して見ながら、足首を上下(垂直)に5回、左右(水平)に5回、に動かしてください。親指が動く軌道が少しブレていませんでしょうか。ほとんどの人が真っ直ぐ垂直水平に動かすつもりでもブレてしまいます。
しかし、これは当たり前のことです。人の体は使わない箇所は上手く動かせないようになっているからです。
これも、利き手とは逆の手をイメージしていただければわかり易いかと思います。利き手とは逆の手で箸を持ったり、鉛筆で文字を書くことが難しいと思います。
そして、ここからが重要です。
絶対に不器用だからできない!と思わないでください。
先程、言った「人の体は使わない箇所は上手く動かせないようになっている」とは、「人の体はよく使う箇所は上手く動かすことができる」からです。
では、足首と足の指を器用にするトレーニングする方法を紹介します。
1、リフティング
リフティングには2種類あります。1つ目はインステップでのリフティングです。これはシュートの練習です。いかにボールをミートできるかという練習です。シュートについては、またの機会にします。そして、もう1つが足の親指を使ってチョンチョンと蹴るリフティングです。これは、足首と指を器用にする魔法の練習方法です。
この練習をする時のポイント1
「足首と親指を使うことを意識する」です。
リフティングの連続回数は関係ありません。3回でも5回でも結構です。大事なことは足首と足の指を使うということです。慣れてきたら次のポイント2を試してください。
ポイント2
「真っ直ぐ垂直に膝の高さに蹴る」です。
これも連続回数は関係ありません。左右や前後にブレることなく真っ直ぐ膝の高さに蹴ることを意識してください。どれくらいの強さでボールのどこを蹴れば真っ直ぐ膝の高さになるかを考えながら練習してみてください。
ポイント3
練習前に気軽にチャレンジしてください。私はみんなと練習する前や個人練習をする前に、今日は何回する!と決めてました。地味な練習ですが、必ずボールタッチが劇的に柔らかくなります。
2、ドリブル
ゆっくりドリブルする感じで良いので、ドリブルでボールの方向を変える時に足首と足の指を意識してください。
ポイント1
方向を変える度に「足首と指を使う」「足首と指を使う」「足首と指を使う」と意識しながら、ドリブルしてみてください。インサイドとアウトサイドを使って、いろんな方向にボールをコントロールしてください。
ポイント2
足首と指を使って、どの角度、どれくらいのボールスピード、どれくらい距離にボールを前に出すかを足首と指で微妙にコントロールしてください。足首と指を使ってワンタッチで180度のターンもしてみてください。
ポイント3
マーカーやコーンを並べてジグザクにドリブルしてください。ここで重要なことが、マーカーやコーンの縁をカスるようボールを狙ってドリブルしてください。イメージしている通りにボールをコントロールする技術の練習で、私が凄くオススメの練習方法です。
※リフティングもドリブルも回数やスピードは考えないでください。とにかく意識することは器用にすることです。
次は、ゲームや試合での柔らかいタッチについて、お話をしたいと思います。
つづく