12冊目:『POWERS OF TWO 二人で一人の天才』(ジョシュア・ウルフ・ジュンク)

今年読んだ12冊目の本は、『POWERS OF TWO 二人で一人の天才』。近所にあるお気に入りの古本屋「百年」で買ったきり、積ん読になっていたものを読んでみた。

『POWERS OF TWO 二人で一人の天才』(ジョシュア・ウルフ・ジュンク)
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時代を動かしてきた「天才」と呼ばれる人たちがいる。たとえばマハトマ・ガンジーやキング牧師、ジョン・レノンやジェームズ・ワトソン。近年ではスティーブ・ジョブズ、ウォーレン・バフェットなど。

そんな彼らは、決して一人で事を起こした訳ではない。ジョブズには、ウォズニャック、バフェットには、チャーリー・マンガーと、彼らを補完しながら、支えてきたパートナーが常にいた。

本書では、そんな"二人の天才たち"を「クリエイティブ・ペア」と定義し、彼らがどのように出会い、化学反応を生み、偉大なアウトプットを出し、そして最後は離れていくまでを「邂逅」「融合」「弁証」「距離」「絶頂」「中断」のプロセスにわけ、様々なクリエイティブペアのエピソードと共に紹介している。

彼らの関係はいつも順風満帆、というわけではなく、お互いが最高に尊敬しあっている時もあれば、罵倒し合い、憎み合うときもあり、距離感や関係性が常に変化していく。そして変化しつつも、関係性が終わりを迎えるまで、どんなに憎み合っていても、お互いがお互いを必要とし続ける。相手の存在が自分にとってとても大きいものだからこそ、関係が複雑になるんだなあ。

数多く登場するエピソードのなかで、ジョン・レノンとポール・マッカートニーのペアが個人的には大好きだった。お互い全然異なる性格な二人が、激しくぶつかりながらも、二人の才能を掛け合わせてたくさんの名曲を生み出していく。近づいたり、離れたり、意識していないそぶりを見せながら、相手が自分の作った曲のことをどう思っているか、気になって仕方ない。

そんな中学生のような関係にムズムズしながらも愛おしく思った。本書に登場する様々なエピソードを読んでから、彼らが生み出した作品に触れると、より一層味わうこともできると思うので、じっくり触れていきたい。

僕自身、二人でタッグを組んで仕事を進めるというやり方が好きなので、分かるなあと思いながら読み進めていった。いい仕事をしたい、と改めて思えた一冊だった。

Twitter(@konishi36)もやっています。



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