日本刀と未来展の記憶
皆さんこんにちは。紺色です。今回の記事はお台場の日本科学未来館で行われている特別展「刀剣乱舞で学ぶ日本刀と未来展-刀剣男士のひみつ-」(以下「未来展」)へ行ってきたログです。展覧会系は久しく行っていなかったにもかかわらず、とても楽しめたので、記録に残そうと思いました。
0.アクセスとか
お台場って東京にある癖にそんなアクセス良くない。ゆりかもめ高い。そんなことを思いながら、残暑厳しいテレコムセンター駅で同行者ちゃんと合流しました。実は日本科学未来館は中学2年生のときに校外学習で来たっきり。施設までの道のりなんてほぼ忘れていましたが、駅を出たらただひたすらまっすぐ歩くだけだったので、方向音痴でもたどり着けます。
到着したのは開館およそ10分前。平日にもかかわらず、それなりにお客さんがいました。審神者の方はぬいぐるみをリュックにぶら下げている方が多く、すぐに「同士だ……」となりました。なお、昔と変わらず今も中学生の校外学習スポットのようで、制服姿もちょこちょこいます。
今回は晴れでしたが、屋根エリアが入口の前にあるので、雨の日も安心ですね。
1.日本刀ってなに?を解決しよう!
基本的に撮影OKエリアが多いのですが、最初のムービーが流れるエリアは撮影・録画・録音が禁止です。ここで未来展のキャラクター「きゅうのすけ」からの説明を受けた後からが展示コーナーとなります。
短刀、脇差、打刀、太刀、大太刀、剣、槍、薙刀と刀種の分け方から始まり、反りの時代による変化や日本全国の刀派などが解説されています。反りは4種類くらい反りの種類があったのですが、腰反りと中反りの違いが難しかった……身近な人の出身地を思い出して「○○はここ出身だからこの刀派かー」など考えるのも楽しかったです!
2.日本刀づくりを疑似体験しよう!
続いて日本刀ができるまでを体験できるコーナー。始めに概要説明があります。が、普段使わない言葉が多すぎて「ふいごって何……?」とかなる始末。英語解説読めば分かる?と思って読みましたが、やっぱりだめでした笑(個人的には英語解説の中で英訳できない独自の単語(「和鋼」や「玉鋼」など)はダブルクォーテーションマークを付けてほしかったです。英文読んでて急にtamahaganeとか出てきたら詰まっちゃうので……)
エリアには実際の木炭や玉鋼が展示されています。木炭はマジのバーベキュー用木炭にしか見えないです。玉鋼を見るのは初めてだったのですが、持ってみるととにかく重い!見た目の割に密度が凄いんだろうなと感じました。
体験型ミニゲームがこのエリアは多いです。鋼を鍛錬するのは意外と判定がシビアです。ちょっとでもずれると成功しないことが分かりました。他にも焼入れによる温度変化と形状変化が分かったり、砥石を触ってみたり、刀を研いでみたり。花影を見たので、研ぎはとっても興味があったのですが、砥石の違いがホントに分からない……。これほどたくさんの種類を使い分けるのはやはり長年の経験がものを言うのだろうな……
3.日本刀の重さ、長さ、表情を観察しよう!
所謂「刀剣鑑賞」のやり方を一から教えてくれるコーナーです。ちなみにこのコーナーがおそらく最長。今まで博物館などの刀剣展示は刀の見方が分からない故に行きにくかったんですが、刀の部分ごとの名前や刃文の種類など丁寧に解説してくれていました。なお、ここでパンフレットの出番です。好きな刃文を書き込みます。ゆったりとした形に惹かれて私は「湾れ刃」にしました。(刃文の名前書いておくと後で思い出せます!)
解説動画を見た後は三日月宗近/山姥切国広の模型刀(模造刀とはまた違うっぽい?)を実際に見てみます。「あ、これがうちのけ!?確かに多いし、三日月に見えるな」だったり「鋒が思ったより細い、これ目の前に迫ってきたら死だな」だったり感想としてはしょぼいですが、なんだか新しい見方ができて嬉しかったです!
この隣に加州清光が展示されています。実際に解析した結果も展示されていましたが、そちらは撮影禁止でした。その後は手入れの説明コーナー。ゲームでも実際アイコンとして使われている「打ち粉」をぽんぽんするやつ、現代は使わないこともあるらしいですね!?
さらに進んで祢々切丸の重さを体感しようコーナー。なんと34kgあります!やっているスポーツの都合上、腕の筋肉はそれなりについている私ですが、持ち上げるのはできても腰が死ぬ。しっかり腰入れてやった方がいいです。ワンチャンぎっくり腰になります……
反対側の壁は刀剣の大きさを身近なものと比べてみる展示。脇差、思っているよりも大きいです。槍や薙刀はもはや見上げてました。
そして、部屋の中央は鑑賞エリア。三日月宗近影改など比較的新しく打たれた刀もいます。周りがぐるっとガラスで囲まれているので、通常の展示などでは見えないであろう部分もしっかり確認することができます。
4.日本刀の振り方を学んで真似してみよう!
実際に振り方を知れるコーナーです。まずは清光が天然理心流の剣術を教えてくれます。初級、中級、上級と3種類ありますが、普通に難しい。流れるようにやっている(うえに清光はヒール)のに、実際やるととんでもない動きになりました笑
次はおもちゃの日本刀を持って実際に振ってみる体験。鶴丸が助っ人です。最初とその次の時間遡行軍は倒せましたが、最後の大太刀は倒せず。係員さんの話によるとセンサーがかなり正確で、少しでも角度がずれていると斬れた判定にならないそうです。下から上へ斬り上げるの本当に難しかった……
5.日本刀を未来へつなげていこう!
次のエリアへ向かってパッと目に入るのが、今回新たに打たれた「偲今剣」。ピカピカと輝いていて、なんだか打たれたことを誇っているようにも見えます。
ここを抜けるとオリジナル刀剣男士を作成できるエリアです。選ぶのは自分が振りたい刀種、好きな刀剣男士、好きな色です。先ほどのコーナーで記入した刃文をスキャンすると、上部スクリーンにオリジナル刀剣男士が表示されます。QRコードが印刷されるので、これをスキャンしてダウンロードも可能です。(ダウンロード期限は確か1週間くらい)
6.まとめ
「日本刀を見に行きたいけど見方が分からない」そんな私でも始めの始めから丁寧に教えてくれる内容でした。分かりやすい説明が多めなので、家族連れでも楽しめるかと思います。刀剣の展示が様々な場所で行われるようになっていますが、展示を見に行くハードルはだいぶ下がりました。伯仲燦然とか見に行ってみたいですね……(人多そうだけど)
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