おばあちゃんの琉球王朝料理
私の祖母は、沖縄で割烹料理を営んでいます。
「青柳」曽祖母の代から続いているこのお店は、沖縄料理のお店と一つには
括れず、琉球王朝料理、沖縄料理、和風とカテゴライズ出来ます。
そもそも琉球王朝料理とは何で、沖縄料理とはどう違うのか、、、。
琉球王朝料理とはよく宮廷料理と呼ばれます。
沖縄がまだ琉球王国だったころに、王様が食べていた宮廷料理です。
また各国から客人が来た際のおもてなしのお料理でもありました。
手の込んだ料理な上に、「東道盆(トゥンダーブン)」と呼ばれる琉球漆器が使われていて、料理だけでなくお皿も華やかにするのが特徴です。
庶民は口にする事ができないような貴重で高価な料理が王朝料理です。
一方で、庶民の暮らしから知恵を活かして生まれたのが皆さんご存知の沖縄料理です。
ゴーヤーチャンプルーやソーキ汁など、亜熱帯で育った食材と限りある中で作る栄養バランスのとれた料理です。
また、沖縄は高温多湿で食べ物が腐りやすいのでチャンプルーや天ぷらなどのように食材に火を通すことが多く様々な工夫がされています。
これをおばーちゃんから教えてもらった時はとても楽しかった。
沖縄の歴史の深さ、面白さ、そしてその歴史が大きく現在にも反映されていること。まだまだ知らないことばかりだったけれど自分の故郷を誇らしく思えました。
そんなこんなで2年前の夏、初めてお客さんとしておばーちゃんの料理を食べに行きました。
食べた事が無いお料理が沢山でビックリ!
初めて聞く名前の料理。食材。
心を躍らされました!!
その中でも1番の目玉は、"イラブー汁"
イラブーとは沖縄の方言でウミヘビです。
イラブー汁は宮廷料理で、薬膳料理として食べられていました。
中々、今の沖縄では食べられる場所がなく沖縄の人でも食べたことがない人が多いんです!
まず、ウミヘビがそもそも手に入りづらいのと、作る工程を聞くと度肝を抜かれました!
詳しくは覚えていないのですが、仕込みに二日はかかっていたと思います、、!!
なのでおばーちゃんのお店でイラブー汁を食べるには予約必須!
まずは、中々手に入らない材料の調達から始まって手の込んだ仕込みがあってのこのイラブー汁なのです。
滋養強壮や、薬用効果もありとても栄養が詰まったイラブー汁は昔も今もとても貴重なお料理です。
生きてる内に食べれただけでも私は幸せ者だなと思いました。
それもオバーちゃんの手作り。。!!
最初に1番出汁を頂き、その後にイラブー汁を味わいました。
味はカツオベースでサッパリしているかと思いきやしっかりコクを感じる初めて味わうような味わいでした。
イラブー自体に身はあまりないので、身の中身を吸っぷって楽しみます。
さすがは沖縄のオバー。かめ〜かめ〜攻撃が凄くてイラブー汁以外にも食べられない程のお料理を食べさせてもらいお腹がはちきれそうだったな〜。。
私が無理矢理、もういいよ!お腹いっぱい!って言ってやっとFinishです😂
有り難いけど、食べすぎて本当にきつかった😂笑笑
ちゃんと当時の王朝料理の歴史や作り方に誠実に作っているオバーちゃんの料理は本当に感動しました。
普段見ていなかった部分を23歳にして初めて見れてオバーちゃんの事を更に尊敬、誇らしく思いました。
なんならすんごく!カッコよかったです!!
自分の故郷の料理を忠実に提供し、歴史までも一緒に教えてくれる。そして沖縄にとてもリスペクトがあって私たちに繋げてくれたオバーちゃんに初めて触れたその日、私は
絶対に私も故郷の為になる事をしていきたいと思いました。
まだそれが何かはまだ分からないけど、まずは知る事からそしてやってみる事から。
オバーちゃんが元気な内に、沢山沢山沖縄について教えてもらおうと思いました。
お料理の感動以上に、オバーちゃんへそして沖縄への想いを確実に実感して奮い立たされた日にもなりました。
みんなも是非足を運んでくれたら嬉しいです。
オバーちゃんありがとね〜〜^^!!