第二種電気工事士に合格した話①
どんな試験なの?
電圧600V未満の一般用電気工作物(小難しい言い方だがつまりは普通の一軒家や個人経営の店舗なんかはこれ)の工事や保安に関する知識、技能を有しているかを問う。合格すれば第二種電気工事士の免状が交付され、電気工事士として仕事が出来るようになるほか、自分の家の電気工事も出来る(いわゆる業務独占資格にあたる。)なお無資格者による電気工事は非常に危険であり、感電や火災などにより死傷事故につながる。絶対にやらないように。
どんな問題が出るの?
筆記試験は電気回路などの計算問題、器具や工具の鑑別、配線図の記号を読み解いたり、どのように結線すればよいかや、電線同士を接続するリングスリーブの正しい組み合わせを問う問題が出る。
合格基準は100点満点中60点
技能試験は試験センターが公表している候補問題の中から出題され、当日配られる器具を、配線図をもとに持ち込んだ工具を用いて、制限時間の中で実際に組み立て完成させる。
合格基準は「欠陥」といわれる施工不良が無いこと。
欠陥の一例として
・絶縁被覆に傷があり、芯線がむき出しになっている
・芯線に折れるほど深く傷がついている
・器具を持ち上げたり、軽く引っ張ると電線が抜けてしまう
・配線図と違う物を作った
・施工条件に従っていない
・そもそも完成していない
などがある。詳しくは試験センターが公表しているので調べていただきたい。
学科試験対策
とは言ってもたいしたことはしていない。
使ったのは
・電工二種過去問ドリル
というアプリだけ。
電工二種の試験は過去問からの出題が多いので、何度も過去問周回を繰り返して合格点を取れるようになれば本番でも合格出来る。
試験方式は筆記とCBTから選べるとのことだったのでCBTを選択した。
試験当日(R6上期)
50問中41問正解で無事に合格した。
技能試験対策
こちらもたいしたことはしていない。
使ったのは試験センター公式の候補問題や過去問の解答集、ネット上にある配線図を参考に、また欠陥となる条件を意識しながら40分の時間制限の中で練習した。
練習で必要な器具やケーブルストリッパーは父親が貸してくれたのでこれらは0円、一度モズシリーズの電工二種用電線セット(1回分)を購入したり、リングスリーブやワゴを買い足したりした。また会社でVVFケーブルやIV線はいくらでも持って行ってよいと言われたのでいくらか貰うことにした。
3周もすれば20分ほどで出来るようになり、また複線図もだんだんと頭に浮かんでくるようになってきた。
試験当日(7/20)
当日出題されたのは候補問題2番。ランプレセプタクルと常時点灯のパイロットランプ、2口コンセントを組み合わせた回路だ。
材料の確認を済ませ、試験開始と同時に電線の長さを測って切りだし、手早く剥いて器具と結線して、電線同士を圧着……時計を忘れたので正確な時間はわからないが20分かからなかったのでは無いだろうか。これがもし3路、4路スイッチを含む回路や200Vコンセントがある回路だったらもっと面倒だったので簡単な問題で良かった。
試験の後
試験日から合格発表までは1ヶ月ほどある。
完成したし残り時間でたっぷり確認もしたので大丈夫だろうと思いつつ、不安で仕方なかった。
合格発表
8/16
いよいよ試験センターから合格発表が行われる日になり、震える手で受験番号を打ち込む。
そして検索結果は「合格者一覧にあります」とのことで万歳三唱でもしておいた。後父親に報告もした。
次回は免状申請についてやります。