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電験三種に挑戦した話①

僕のスペック
・バカ(数学で0点取ったことがある)
・自営で電気屋やってる父親の影響で多少の知識はある
・バカ(数学0点)
・鉄道好きなので電動機やインバーターの仕組みを少しだけ知ってる(ほんとに少し)
・昔々行った横浜火力の見学の影響でか発電所の仕組みも少しだけ知ってる(ほんとに少し)
・バカ(0点)
・バカ
・バカ

電験ってなあに?

電気主任技術者試験の略。電気主任技術者とは、事業用電気工作物(発電所とか変電所とか工場とかビルとか)の工事、維持、運用の保安を確保する責任者のこと。電気事業法によって事業用電気工作物を設置する者は、すでに主任技術者免状を交付されている者の中から、主任技術者を選任し、経済産業省大臣に届け出ることが義務付けられている。(ただし結構例外が認められている。詳しくはggr)
資格の等級は
・第一種電気主任技術者(全ての事業用電気工作物。)
・第二種電気主任技術者(電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物)
・第三種電気主任技術者(電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物。出力5000kw以上の発電所は除く)
の3つ。日本にある電気工作物の8割は三種で監督できるとか。

どんな試験なの? 

毎年8月半ばに試験が行われる。(三種は3月半ばにも試験があるので年2回)
試験科目は、一次試験が理論、機械、電力、法規の4科目多肢択一式(三種は五肢択一)。二次試験は電力・管理と機械・制御の2科目記述式。
また科目合格制が導入されており、合格した科目については次の次の年まで免除される。つまり3年のうちに4科目合格すれば一次試験合格となる。
二次試験は科目合格は無いが、一次試験に合格した年の二次試験に不合格だった場合は翌年の一次試験が免除になる。
(三種は一次試験のみのため4科目合格すれば晴れて第三種電気主任技術者の免状が手に入る。)
(三種はCBT方式が利用でき、こちらは筆記より1ヶ月ほど早く試験が行われるほか、曜日や会場、受験科目を選べる)

どんな問題が出るの?

試験センター公式より
一次試験
理論:電気理論及び電子理論、電気計測及び電子計測
電力:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
機械:電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法規:電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理

※一種、二種のみ
二次試験
電力・管理:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理
機械・制御:電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御及びメカトロニクス

Q.難しいの?

A.ストレートに言って難しいです。

一番簡単な三種ですら合格率10%そこいら、一種に至っては1%代の年もあった。
他にも問題が難しい場合合格点が下がることもあったり、科目ごとに合格が認められているという時点でかなりの難易度だとわかるはず。
受験する人数の違いや科目合格制の存在から単純比較はできないが、合格率1%代の国家試験なんぞ旧司法試験くらいのもんではなかろうか。
※もし画面の前の貴方が受験しようと考えているなら今すぐネットをブッチして真面目に勉強することを強くオススメします


なぜ電験三種に挑戦しようと思ったのか?

・もともと勤めてた会社(空調設備工事)で週6で朝早くから夜遅くまで仕事という生活を4年続けて「そろそろ何か新しいことしたいな」と思った。
・以前何かのニュースで「電験とかいうべらぼうに難易度が高い試験があり、一番簡単な三種ですら合格率1桁台、最上位の一種の合格者は神とまで言われる」という話を聞いたこと
・父親から「お前の頭なら受かんじゃね?」と言われた(きがるにいってくれるなぁ)なお父親も挑戦したらしいのだが、2科目合格で挫折したとか。
・新しい職場は電気関係なので、電気に関する資格の中でも最高峰の資格である電気主任技術者の資格を持っていれば周りからの見られ方も変わるだろうと思った。

勉強方法

とはいってもたいしたことはしていない。
使ったのは
・電験三種 電力暗記アプリ
・電験三種 機械暗記アプリ
・電験三種 法規暗記アプリ
・過去問.com←R5年下期からH27年の過去問が揃っている
・工事士.com←R5年下期からH21年までの過去問が揃っている
・オーム社 電験三種 理論の過去問 1995-2007
・ノマドワークス 基礎からわかる電気数学
・電気書院の過去問(機械電力法規)
くらい
他にも役に立ったのは
・Aki塾長のYoutubeチャンネル(ほかの電験受験者の方からも評判がいい。実際自分も編集が凝っていて分かりやすく感じた。)
・電験王(電験一種から三種までの過去問解説を載せているサイト。他に書籍も出している)
・電気の神髄(電験王と連携もしていて、旧制度時代の6科目+口述試験のデータもある)
・電験3種 「理論」最速合格(理論科目の解説に特化したサイト。他に電験二種の二次試験の解説もしている。こちらのサイトも書籍を出している)

結果

初受験(R6年上期)
CBT方式で受験した。もともと2科目ずつ合格して取得するつもりだったが
電力→80点
法規→94点
機械→65点
理論→45点
で3科目合格。父親からは「初めてで3科目なら上出来だ」と褒められ、新しい職場の上司からは「電験三種受けたの?マジで?よくやるわwwwwwwwww」と大爆笑された。(電工二種も受けたこと、電工一種も受けるつもりであることを付け加えると頑張ってねwwwと応援された。)

合格発表

CBT方式はその場で点数が分かるため、3科目合格しているのは分かっていたが、改めて発表を確認。
科目合格の期限はR8年下期までだ。

挑戦を決めて1年でここまで来てしまった



反省点


結果的に3科目受かったとはいえ、理論の対策がおろそかだった。
筋金入りのバカ(←ここ重要)である自分がいきなり電験三種に挑戦してなんとかなる訳が無かった(当たり前)

次回理論編へ続く……



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