感謝の重要性と感謝する能力「感謝力」が世界を変える

感謝力の重要性

言わずもがな、社会で生きる人間として感謝する能力「感謝力」は極めて重要な能力である。

何をやっても当たり前と思われるようなポジティブなリアクションもネガティブなリアクションもない環境、
または、何かをやっても怒られる、文句ばかりというようなネガティブなリアクションがある・多い環境にいる人間はどうなるか。

・「やって良かった」という気持ちが生まれないので行動力が低下する
・自分に自信を持つことができない、うつ状態になる
・私はここにいる意味がないのではないかと考える

モチベーションが低下し、人はそのような環境から離れようと考えるのだと思います。

逆に、何かをやって感謝される、褒められるというようなポジティブなリアクションがある、多い環境においている人はどうなるか。

・もっと頑張ろうという気持ちになり、行動力が生まれる
・できるようになろうと自分をより高めようと思う
・自分の行動に対して自信を持てる
・私はここにいて良いのだと思える

モチベーションの発生、持続により、人はそのような環境であれば「ここにいることを続けよう」と思うのだと思います。

人によって能力の差や得意不得意はあれど、良いところがない人間は一人もいません。
悪いところだけに目を向けるのではなく、一人一人に対して感謝の心を持つことが大切なのだと思います。

良い行いに対しては当然ながら、ポジティブなリアクションをする、
また、やるべき当然のことをした人に対しても、「やってくれてありがとう、助かる」の気持ちをもって接することは必要です。

私が定義する感謝力、感謝する能力とは、人の行いを心から感謝できる心を持つこと、そして感謝する気持ちを持つだけではなく、感謝した気持ちを言語や態度で示し、具体的にアウトプットする能力だと考えています。

では、実際自分の感謝力はどうか。

仕事における感謝能力

感謝する気持ち：高い

私が知っていることや出来ること、自分の判断だけで進められることは限られており、周りの方のサポートなしでは仕事ができない人間だということを十分自覚しているので、感謝する気持ちは強いです。

感謝をアウトプットする力：低い

自分が所属するチームメンバの中で、感謝をアウトプットする力が高い方が何名かいます。
チャットや電話、Web会議の場の中で「あの人がこう褒めていたよ」「ここがすごいよね」「こういう行動が良いよね、助かってる」と私に対して何に感謝しているのか、私の何が良いと思っているのかを具体的に示してくださっているおかげで、それに対してもっと貢献しよう、もっと自分の能力を高めよう、自分の能力や存在は周りの役に立っている、自分の存在には価値があると思えるので、今の環境で存続しようとなります。

それに対して自分はどうか。

誰かに何かをやってもらった時に、こまめに感謝の気持ちは伝えていると思いますが、相手に対してどのように感謝しているのか、どの点を素晴らしいと感じているのか、具体性を示して感謝を伝えられていないので、感謝をアウトプットする力が低いのではないかと思います。

私がまともに感謝の気持ちを具体的にアウトプットするのは、現場を辞める時のお世話になった方々への手紙くらいなので、日常的に感謝をアウトプットする意識が欠如しているのです。

日常における感謝能力

感謝する気持ち、感謝をアウトプットする力：低い

私が生活できるのは世の中の皆様のおかげです。

会社のトイレをきれいに使えるのは清掃員のおかげ、
電車に乗って安全に通勤できるのは電車をメンテナンスしている方や、駅を管理している駅員さんのおかげ、
コンビニで物が買えるのは商品開発・製造に関わっている人やコンビニを管理運営する店員のおかげ。

みなさまが社会に生きる人間として正しく行動してる成果によって自分の生活が成り立っている事実を頭で理解しつつも感謝できていないので、当然ながら感謝をアウトプットする力も極めて低く、周りの方へのリアクションはドライなものとなっているのだと思います。

一人一人が感謝力を意識する

自分が今の環境で生きることができているのは、誰が何をしてくれているのかを自覚し、感謝する気持ちを持つこと、そして「ありがとう」と想うだけではなく、「ありがとう」の気持ちを言語や態度で具体的、明示的に示すアウトプット力。

一人一人がそのような感謝する力を意識することで、結果的に自分の心を豊かにし、周りの心も豊かにする。

そして、豊かなチーム、豊かな社会、豊かな世界を作り上げるのだと思います。

私自身、人の悪いところ、できていないところに目を向けてイライラしがちなので、良いところに目を向けて感謝する気持ち、そして感謝を表現する力を養いたいと思います。