ノンストップライティングのすゝめ

同人イベントで頒布する同人誌のネタ出しに困っていたところ、
フォロワーから
「ノンストップライティングしてみたらどうですか?」
との提案をもらった。
聞きなじみのない横文字である。
最近の人間、横文字使いすぎじゃないですか?
無休憩筆記とでも言わんかい。

フォロワー曰く、
・10分、15分など時間を決めて考えていることを書き出してみる
・内容はとりとめのないものでよく、突拍子もなく話題が変わっても構わない
・誤字脱字は気にしない
という簡単なルールでとにかく制限時間中文字を打ち続けるというものらしい。
これでアウトプット力を鍛えるのだとか。

プロットも立てられないほど困っていたので渡りに船である。
これで脳内にあるもの全部吐き出せれば、一つくらいはネタになるものがあるかもしれない。

というわけで、15分間と制限時間を決めてやってみた。
下の933字がその記録である。
私の頭の中のすべてだ。

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おなかすいてないけどごはん食べたいな。飴が甘い。チュッパチャプス食べにくい。よだれが出る。原稿が終わらない。いってらっしゃい。
楽しいことがたくさんほしい。
池袋のストリップ劇場であった話しかすることがない。
かわいい女の子をもっと見たいな。ガールズバーに行きたい。
この国では愛より先に信仰を知る。
小説の出だしは難しい。
楽しいことをみつけたい。
マイメロとマロンクリームの人気を分けた分岐点はどこなのか。
バイロンはクリスを殴らないが、鞭でたたきはする。なぜなら彼は英国紳士だから。英国の躾といえば鞭というのはピーターラビットをはじめとする絵本からも明らかですよね。
「クリス、高貴さは何によって作られると思う」
バイロンはそう言いながらヒュンと鞭をしならせた。
椅子に縋り付いて背を見せながら、クリスはその質問に答える。
「礼節によって、です。父さま」
「正解だ。クリスは記憶力がいい。物分かりも」
俺たちはぷよぷよ。4つそろうと消えてしまう。
小説の案の途中に「俺たちはぷよぷよ」って挟まるのヤバいな。
面白すぎるでしょノンストップライティング。
かわいいものに囲まれて暮らしたいけど、それよりも諭吉に囲まれて暮らしたい。
オレが福沢諭吉の顔ファンだ。
諭吉を利用して生きています。
「さぁ服の乱れを直しなさい」
服を着なおして自室に戻るクリス。ベッドの中で過去回想。
激しい痛みの残滓に脳をまだじくじくと焼かれながら、クリスは過去にもあった同じやり取りを回想していた。
ピーチジョンの下着のかわいさよ。チャイナ下着はマジでかわいい。
15分って結構長いなぁ。
普段何も考えて生きてないから「頭の中のことをアウトプットする」という作業がそもそも無理説ないですか?
アウトプットするものがない。
クリス~俺だ、結婚しなくていいから体だけの関係になってくれ。
いや、体の関係もいらない。
服のほぐし。お仕事的な作業。
うんちうんち~う~んちっち。
こんなことしか考えてへんのかいな。情けないですよ。あと2分。
俺はあがくぜ、最後まで。
過去回想では優しい父、いや、普段も優しい父。
弟の話。
ふとした瞬間に躾を敢行する。
背中に鞭うつ父は、自分に愛を向けてくれている。
好きな服を着ろ~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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あまりにも何も考えていなかった。
時折小説のネタないし文章が挟まるものの、5秒でかき消えている。
ローマは一日にして成らずとは言うが、
原稿には〆切がある。
こんな調子で、果たして完成するのだろうか……。

(人生は)つづく

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