はじめまして
はじめまして、こんにちは。
東京で文化人類学を専攻している大学院生をしているこにしです。
私は、タイの人々の暮らしにおける仏教の在り方について研究しています(めっちゃざっくり)。
フィールドワークのためにタイに行ったり日本に帰ってきたりする中で、論文にまとめきれないタイでの暮らしのことや仏教のこと、人と話す中で考えたことなど書き留めておこうと思い、このnoteを始めます。
1 自己紹介
名前 こにし
年齢 24
住んでる場所 東京
専攻 文化人類学(学部は教育哲学)
フィールド タイ(バンコク)
好きなタイ料理 カオソーイ、パッタイ
2このnoteについて
このnoteは週1程度で更新していきます(たぶん)
内容は、タイでの暮らしのことや仏教のこと、最近考えていることなどを自由に書きます。
これらの文章はいつかエッセイとして出版できたら嬉しいです
(卒業のタイミングでしたいな~)
これからコツコツがんばるぞ~!
3今週のお守り
このnoteでは、毎週私がタイで出会ったお守りを一つ紹介していきます。
理由は、私がタイのお守りをおもしろいと思っているからです。
タイには、禍々しいものから可愛らしいものまで多種多様なお守りがあり、常に新しいものが生みだされ続けています。(たぶん)また、これらのお守りは寺院だけでなく市場や路上の商店で購入することができます。現代において、スピリチュアリズムって迷信だと言われて、どんどん廃れていくものなのかなと私は思っていましたが、タイではむしろ発展していっているみたいで、これからもタイでは新たなお守りがどんどん生み出されていくと考えるととてもワクワクしますね。
今週はクマントーンを紹介します。
上の写真の金色のものがクマーントーンです。
タイ語でクマーンは男の子、トーンは黄金という意味があります。
これは、アユタヤ時代からある伝統的な呪物ですが、2009年頃に流行し、タイだけでなく中国やマレーシア、シンガポールでもよく知られています。私は、バンコクのAmulet Marketで写真を撮影しましたが、タイ各地の寺院やマーケットで販売されているみたいです。
私が出会ったものは金色だけでしたが、茶色や黒色のものもあるようで、姿や形、大きさなども多様化しています。
このお守りは、出産時に死亡してしまった妊婦の腹から取り出した胎児に対して、呪術的な儀式を行い、蘇らせることでできたと言われています。
昔の製法では、実際に胎児の死体を使用していました。2003年には非合法の妊娠中絶クリニックからクマーントーン製作のために胎児の死体が買い占められる事件もあったそうです、、
新しい製法でも、墓地の土や遺灰など禍々しい材料が使用されているみたいです。なんか恐ろしいですね。
※ちなみに私が撮影した写真の物は木製と言われました、本当かな笑
クマーントーンは呪物として紹介されることも多いため、相手に危害を加える呪い目的で購入する人が多いと思われるかもしれませんが、20世紀以降は基本的に「福の神」として運気を金運や恋愛運のアップなど開運のために用いられているらしいです。
また、クマーントーンは入手後お菓子やジュースなど欠かさずに供えてお世話しなければなりません。でも、クマーントーンを赤ちゃんだと思うとあたりまえのことかもしれませんね。
近年はテレビドラマや雑誌、インターネットでもよく取り上げられ、人気を博しているみたいです。2009年に起業家がビジネス成功の要因の一つとしてクマーントーンを挙げたことから一気にブームが巻き起こったそうです。
※この起業家は1000体ほど所有しているらしい、、多すぎる
みなさんも、タイに行ったらぜひクマーントーンを探してみてください!
【参考文献】
関泰子, 2019, 現代タイ社会における呪物市場と女性参入の影響― クマーン・トーンとルーク・テープ,『論集』(四国学院大学)157: 71-103.
野津幸治, 2017, 「タイにおけるクマーントーン信仰について――開運のお守りになった胎児の霊」『論集』(四国学院大学)151:5-26.
4次回の予告
次回は、私がタイを好きな理由についてお話しします。
誰も読んでいないだろうから好きなこと言いたい放題で楽しいですね。
スレッズと一緒だ。
ということはこそこそ見てるやつが結構いるのか、ほんと許せないですね。
まあいいや。
では、(たぶん)また来週~。